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「世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法」を読んで時間をドブに捨てない勉強法を学ぶ

先日、日経新聞に「韓国人の留学 日本の3倍」という記事が出ていました。

韓国は19年の留学生の数が21万3,000人
に対して、
日本は6万2,000人弱
(韓国の人口は日本の半分ほど)

韓国は小学3~4年生の英語の時間数が年68時間
に対して、
日本は35時間

韓国のTOEICの平均点は679点
日本より100点ほど高い

「韓国が小学校の英語を必修にしたのは日本より20年以上早い1997年だった。」

日本経済新聞 2023年2月21日

日本はこの遅れをどう取り戻すべきか、という内容の記事でした。

これにライバル心を燃やして、追いつき追い越せ!みたいになるのは嫌だなとは思いますが、英語は世界の情報を得たり、こちらから発信するための強力な武器であることは確かです。
国として、英語の教え方についてはもう少し頑張ってほしいとは思います。

少し前に、テレビ番組で、イェール大学助教授の成田悠輔さんが、

英語は、本気でやるか、まったくやらないかのどちらにするべき。
これからはAIが完璧な英語で助けてくれるので、それを活用すればやっていかれる。
ただ、話すことでしか伝わらないこともあるので、そうしたい人は本気で勉強する必要がある。
何年やってもできるようにならない学校での勉強を中途半端にやり続けるのは、時間をドブに捨てるようなもの。

日曜日の初耳学 2023年2月19日

という趣旨の話をしていました。
ここまで言い切ってくれるとむしろ快い。

韓国は国として、20年以上前に本気でやる方向に舵を切ったのでしょう。

一方で、個人としては、成田さんが言われているように英語はAIに任せるという選択もありかなとも思います。その浮いた時間を他の自分の得意分野を磨くために使えるし。

でも、話すことでしか伝えることのできない、人間同士のやり取りが大切な場面があることも確か。

もしもAIに任せようと思う人が今後増えたとしたら、英語を話せる人の希少価値はこれまで以上に上がるかもしれません。

日経新聞の記事の最後に、

『元筑波大教授の佐藤真理子氏は、「海外の先進的な英語教育法を調査・研究し、学習指導要領に反映すべきだ」と提起する。』

『生徒の英語学習レベルに合わせた少人数の授業などを挙げて「費用を惜しむべきではない」とも話す。』

子供たちが生きた英語に触れるためには少人数制にするのは絶対に必要だと思います。

以前、英語教育法について国内外の本を読み、調べていた時期がありましたが、「世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法」(著者:斎藤淳、株式会社KADOKAWA)という本が印象に残っています。

イェール大学の学生たちが、どうやって語学を身につけているかをベースにしてていねいに解説されています。

イェール大学の語学教育はとても充実しているそうです。

『イェール大学のアメリカ人学生が、日本語の授業に出席すると、3年後には相当なレベルで日本語会話ができるようになっています。』

『学年で輪切りにされて、「能力別指導」を受ける機会がほとんどなかった日本の学校とは、カリキュラム設計がかなり違います。』

「世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法」

自分でも忘れていましたが、改めて読んでみると自分の勉強法や英語学習についての考え方が、この本に大きく影響を受けています。

『たとえば、日本語を履修している学生は、イェールのキャンパスで日本語の先生に会うと、「タナカ先生、おはようございます。お元気ですか?」と礼儀正しく挨拶し、会釈までして通り過ぎていくのです。』

「世界の非ネイティブエリートがやっている英語勉強法」

文化的なこと、身体動作、ジェスチャーまでを含めて身体全体を使って言語を学ぶ「Total Physical Response」という教授法だそうです。

この本の中では、語学学習法、発音、ボキャブラリー、グラマー、スピーキング、ライティング、リスニングと、それぞれを章立てして細かく書かれています。

英語を勉強している人、勉強しようとしている人には参考になると思います。
これを読むことで多くの学習者が「時間をドブに捨てる」ことは避けられるのではないかなと思います。

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