見出し画像

『最近のヲタ活ハイライト(2022/1/1~3/6)』

「今年ももう1/nが終わっちゃいましたね」と置きに行った共感を作る時だけ急に分数を使う風潮を再確認する最近である。

「2カ月」を「今年の1/6」にすり替えるだけで一気に印象が変わるのは日本語のマジック性だなぁとか思いつつ、過ぎ去った月日を数えて互いにわざとらしくアタフタしてみせるのも実は真っ当なコミュニケーションの一つなのだと不肖オッサンの身で遅ればせながらようやく気が付いた。

そんな僕の「今年の1/6」こと約2カ月ちょいのヲタ活事情をつらつら書いていこうと思うので、暇で暇で暇すぎて突き指しそう…という人だけまんまと読んでいってほしい。

思えば遥か昔、現場ヲタとしてデビューしたての頃は目に映るもの全てが新鮮で、各種ライブや対バンやリリイベに参加するごとに血気盛んにレポや感想ブログを書いていたことを思い出す。

そんなことを思うにつけ、加齢に伴う切なさの本質は「世界から新鮮に驚ける事柄が減っていくこと」だと感じるのだけど、逆にいえば手前にある新鮮な驚きを経てこそ開く次の視界もある。

まぁこんな仰々しく振り返ったところで当時やっていた事のほとんどは、公式から引っ張ってきた画像をベッタベタ貼り付けた弱小個人ブログに「カワイイ尊い好き!」という大量生産品な褒め言葉を羅列して悦に浸っていただけなのだけど、巧拙はともあれ瞬間的な熱量を目に見える形で残すのは素直に良いことだと思う(なお当時の記事をいま読み返す勇気はない!)

ちなみに、地味にいつもと文体を変えようとしているのは最近そういう口語っぽい、いかにもブログらしいブログを数件読んで密かに感銘を受けたからで、そんな理屈っぽいくせに人の影響を受けやすい僕の芯の無さを「カワイイ!」という大量生産品かつ無条件肯定ワードで優しくオブラートしてくれたらめちゃんこありがたい。


【2/21(月)クマリデパート山乃メイ生誕ライブ@渋谷O-WEST】

画像1

年明けの余韻を引きずり散々ぼーっとした挙句、かの流行り病に大げさなガード姿勢を取るなどしていたら気づくと2月下旬になっていた本年初現場。

ところで少し前までこの類の生誕イベはもっと企画色が強かったというか、ライブをしっかりやるよりどちらかというとトークが中心だった気がする(当然グループにもよるが)

そう考えると、やはり567禍以降で「現場で見るライブ」の希少性が高まった実感はあるし、極端な話、トークや企画などの需要は相対的に活発化した配信方面へシフトしているのではないか?みたいなことを思った。

なお今は「さっさとイベント自体の話をしろよ」という読者からの無言の圧を感じている。

画像2

さて忍法「画像またぎ」で自然に話題を戻すと、クマリ含めekomsの生誕イベは「主役プロデュースの生誕コーナー+通常のライブ」という2部構成が主であり、この日も同様だった。

予想通り前半の生誕コーナーはカバー曲中心に歌唱。

ハロヲタ的にはハロ楽曲のカバーが聞けて高まったし、ソロに加えて各メンバーごとに選んだ楽曲を順に2人で披露する流れは、元アンジュルム福田花音の卒コンメドレーを思い出した。(目に映る全てを私的懐古にオーバラップさせる老害しぐさ)

そして初披露のソロ曲に加えでんぱ組のアンセム「子♡丑♡寅♡卯♡辰♡巳♡」のカバーを披露し、大盛り上がりのまま生誕コーナーは終了。

主役の山乃メイちゃんについては、相変わらず容姿・声色・キャラのトータルで自分の強味を完全に理解して活かしつつ、それらをファンの需要に応える形でステージに落とし込む自己プロデュース力が流石だなと感心した。

イベントはその後メインのライブコーナ-を経てケーキ花束アルバムの諸々を贈呈するなどし、つつがなく終了。

あの光景は何度見ても生誕委員の皆様の苦労を想像して頭が下がる。

その後、現場来るのが久々すぎてヲタクに市中引き回しにされるのではとビクビクしながら特典会に行くと、会うヲタクほぼ全員がミラミラの話をしてきたので戸惑い学んで汗を流すTERUムーブでやり過ごした。

中には『お前に推させたいメンバーがいる』と洋画の重要キャラみたいなことを言ってきたヲタクもいたが、実際それが誰のことを言っていたのか聞き忘れたままその日は別れてしまった。

ただ無駄に長いヲタ歴ゆえ「不器用な努力家が好き」という自分のストライクゾーンはしっかり把握しているし、そんな僕の手の内を熟知したヲタクからのレコメンドだったので、帰って各メンバーのTwitterアカをざっと見たらおおよそ誰のことを言っていたのか見当はついた。

願わくば近く答え合わせの機会を得られるよう徳を積みたい。

なお今は「さっさと特典会自体の話をしろよ」という読者からの無言の圧を感じている(デジャヴ)

では溢れる語彙を絞って厳粛にこう言わせてもらおう。

スゲー楽しかった。


【2/23(水)≠ME 3周年コンサート@東京国際フォーラム ホールA】

話変わってその二日後、≠MEの3周年コンサートの夜の部に参加。

画像3

引き続き歌唱メン中軸の櫻井ももさんが活動休止中のためフルメンバーとはならなかったものの、留守を預かる11人が彼女の休止直後に見せた不安さは既に影を潜めており、むしろその大きな穴を埋めながら進んだ期間が更なる成長に繋がったように見えた。

またライブの構成を振り返ると、ちょうど最近読んだ孫子が重なるくらい戦略的に理に適ってるというか、細部まで抜け目のない盤石のプログラムだったように思う。

こと冒頭や演出明けの印象に残る箇所を狙って、新曲やまだライブでの披露回数が少ない人気曲を組み込んだり、先日バズった『みる何』を1公演で2回披露したりと、勝てる所でしっかり勝ちつつ顧客マーケに基づく良い意味での裏切りもあって、全体公約数的に満足度の高いライブの理想解のような構成だった。

また割と直球だった1st、2ndに対して変化球かつ表現力や演技力が求められた3rdシングル『チョコレートメランコリー』について、ことMVを見る限りでは、同じ流れで出された先輩グループ=LOVEの3rd『手遅れcaution』より表現の面で見劣りすると思っていたのだけど、その要因の一つに舞台経験の有無があると以前から感じていた。

グループ全体で演技に臨んだ経験はまぎれもなくライブに表れるだろうし、そういう意味ではイコラブのように結成初期に舞台経験を積むチャンスをご時世の影響で得られずにいたノイミーのディスアドは決して小さくなかったと思う。

そんな流れからこの日発表された初舞台、しかも演目はあの「おジャ魔女」という溢れんばかりの大手感と情報量の濁流にクラクラした。

ついで老害メモとして付け加えるなら、かつてハロプロで娘。とスマが演じたリリウム等、舞台演出サイドから新たなファンが入ってきたり、演じた役との対比でアイドル本人の個性や性格がよりビビットにファンに伝わって個別人気の勢力図が変わったりと、舞台の影響は想像以上に大きいので公演前後のグループの変化も含め今から楽しみにしている。

そしてもう一つ話したいこととして、大手グループのキャパ問題がある。

これは明け透けに言えば「会場デカいほど良席とクソ席の満足度に開きが出るよね」ってな話だ。

なお現状ノイミーの席種は「一般席/カメコ席/女性席」の3種で、料金は一律で約7kなのだけど、たとえばこれを「VIP席10k/その他一般席5k」のように単純に金額で線を引いてしまうと、もちろん「良席orクソ席」というクジ運面での不満は減るだろうが、そうなると経済力のある大人が有利になる一方、大学生などの若者はどうしても不利になってくる。

そして若者ほど現場にくるモチベーションの中に「親しい友人と連れ立って参加する」という要素が大きい傾向があるので、上記のような対応をとった場合、親しいファンのグループの1人がライブに来なくなったのをキッカケに連鎖的な現場離脱が各所で起きるという可能性も十分考えられる。

そう考えると、メンバーの努力に無関係なところでファンの不満が募るとしても、それを黙認して現状の体制を維持する意義はあるのだろうなと思いつつ、現場体験に重きを置くファン相手にショービジネスをする場合、どうしても物理的キャパの制約で同時に楽しませられる人数が頭打ちになってくる現象を歯痒く思った。

もちろん、そうした見えない天井を意識しているからこそ新たに妹分グループを作って、グループのキャパに対する実動員が肥大化しすぎないように調整しているのだろうけど、青臭いことを言えばそうした「ファンの移動」を前提にした計画を進める上でメンバーのメンタルケアは想像以上に重要度が高いのではとも思う。

まぁノイミーができる時にイコラブの面々に「おそらくファンの半分は移動する」と事前に告げた345Pならその辺は盤石だろうし、そうした演者本人の目線で先手を打てるところが元アイドルプロデューサーの絶対的な強味なんだろうなと改めて思うわけだが。

なお、ライブにおける個人的ハイライトはワタシアクセントからのP.I.C.という同率一位の好き曲コンボでした。


【2/26(土)≠MEオンライン特典会】

上記と同じくノイミーより、永田詩央里さんのオンライン2ショとお話会に参加。

あまりの可愛さに初雪を見た柴犬より喜び倒す鳥アイコン。

なお永田さんa.k.a.ナガタコさんから『烏滸がましいんですけど、私、チェる・ゲバラさんと考え方似てると思うので、いつも共感してます!』と唐突にありがたいお言葉をかけていただいたので、「ぼっ、僕もしおりんに共感してます!」とアドリブ戦闘力マイナス5万のアンサーをキメる醜態を晒した。

なお好きなアイドルさんに対して(きっと自分のツイートを掘っているはず…)という思い込みを持つのはヲタクの破滅への第一歩だと明言しつつ、もしこの辺を見ての発言だとしたら更に好感が増す気がする。

基本人間は得意なことより苦手なことを共有できる相手の方が心を許せる気がするので、そういう近しいコンプレックスやルサンチマンを抱える相手ほど間接的な自己肯定欲が働いて応援したくなるのではないか。

またお話会では「3周年コンのワタシアクセント(※永田さんセンター曲)が最高でした!」等の凡接触に徹した。

たとえオンラインだろうと、接触の本質は凡にあるのだ(集中線)。

なお画面越しなのに口臭を気にしてフリスクを備えたジェントルぶりは我ながら称賛に価すると思った。


【2/26(土)クロスノエシス定期公演@青山月見ル君想フ】

上記オンライン特典会で肌年齢が10歳若返ったあとは青山にてクロノスの定期公演に参戦。

ところでただライブを見に行くだけのファンがいう「参戦」ってどういう意図で言ってるんだろう?としばしば思う。

仮に客のテイで入場するも実はサプライズ出演の予定があるとかだったらそれは「参戦」と表現して差し支えないと思うが、ただライブを見に行っただけのファンが別に長槍も火縄銃も装備していない丸腰の身で「参戦」というのは、いささかテンションの前のめりさが言葉選びに滲んでいてちょっと面白い。

あれは何なのだろう。自分をスマブラの新キャラと思っているのだろうか。

なお今は「さっさとクロノスの話をしろよ」という読者からの無言の圧を感じている(恒例行事)

画像4

再度、忍法「画像またぎ」で話を戻すと、ひとまず567の影響でストップしていたこの定期公演が今年から無事リスタートして良かったなと安堵している。

なおクロノスにとって月見ルはグループのお披露目や新メンバー発表公演に加え、一回目の緊急事態宣言下で配信ライブも行った特に思い入れのある聖地のようなライブハウスである。

そのため新曲の初披露や重要なお知らせ等も決まってこの場所でされることが多い。

この自分たちの原点を大事にする姿勢というか、礼儀を重んじて義理堅いところが信頼できるなと改めて思う。

それは噺家のとっての新宿末廣亭や浅草演芸ホールのようで、何か重要事があった際に真っ先に訪れてお知らせする場として特に重んじている様が、芸事全般に通ずる良い意味での古風さを感じさせる。

そしてこの日のライブも新曲を含む攻めの構成で大変見ごたえがあった。

またこの日は新たな演出の試みとして、ステージ背面にある満月のオブジェへのVJ投影が行われた。

これについて、スタイリッシュな楽曲の世界観を更に深める補助線として強く印象に残る演出だったなと思いつつ、昨年行われたワンマンで同じくVJ演出が入った渋谷O-EASTと違い、割と小規模なステージである月見ルでは、壇上で歌い踊るメンバーと映像が出る背面との距離が近いので、常に忙しなく動く映像を流されるとパフォーマンスに集中して観たいファンにとってはやや注意を削がれるのかな、という感想も持った。

とはいえ、トライ&エラーで常に新たな挑戦を試みる姿勢にはファンとして希望を感じるので、願わくばこれからも色んなアプローチを見せてほしい。

ライブ後の特典会では遅めのおけおめを伝えるべく控えめに回った。

ちなみにちょっと現場が空いたくらいで親しいヲタクに「やべぇ俺認知切れたかもw」とか言うヲタクは内心全くそんなこと思っていない遠回しイキりのケースがほとんどなので、今後そういう奴を見つけたら容赦なく総攻撃して欲しいし、また読者の皆さんは間違っても自分が同様の発言をしないよう気を付けて欲しいと思う。

そんなこんなで約2カ月ぶりの接触に「やべぇ俺認知切れたかもw」と思いながら臨み、相変わらずメンバーさんの優しさに救われ暖かい凡接触を重ねた。

なお本セクションの反省は「フリが長かったな」である。

【2/28(月)クロスノエシスAMEBA生誕公演@渋谷clubasia】

勢いで書き始めたら既に文字数がキモいことになっており、「やっぱ日ごとに分けた方がよかったなぁ~」と薄々思ってはいるものの今更引っこみがつかないのでこのまま書いていこうと思う。

そしてこういう無駄な述懐のせいで文字数が膨らむのだと改めて思う。

画像5

またも忍法(略)で雑に軌道修正すると、この日は上記クロノスのAMEBAさんの生誕イベだった。

僕のnoteにおいてAMEBAさんといえば、昨年9~12月に実施したヲタクの人との交換日記ブログで、散々好き勝手に名前を出させて貰った恩義があることでお馴染みだろう(お馴染んでいて欲しい)

それは掻い摘んで話せば「ゴリゴリに2チェキを周回しながら照れ臭くて『推しメン』と言えずにいた、観月ありさもビックリのトゥーシャイシャイボーイなヲタクの心をアンロックして愛の奴隷に仕立て上げた」というのが主なファーストシーズンのあらすじなのだけど、その後の彼は3秒に1回『推しメン』と口走る限界ヲタクに変貌したので果たしてネトフリが続編の制作に踏み切ってくれるかは定かでない。

ともあれそんな彼が、晴れて正式に『推しメン』となったAMEBAさんの生誕公演に初参加するワクテカ Take a chanceを見届けねばという謎の使命感も手伝い本公演に参戦した。

ところでファンがいう「参戦」って(略)

ライブは途中にゲストアクトを挟みつつも、大枠では上記クマリのメイちゃん生誕同様「本人プロデュースの特別コーナー+通常ライブ」という二部構成だった。

ただ、やはり自己プロデュースということもあり主役によって色の違いが大きく出るなというのが率直な感想としてあった。

なおAMEBAさんの生誕コーナーでは、クロノスPかつ全楽曲を手掛けているsayshineさんのインスト楽曲に合わせたダンスと、グループの持ち曲「翼より」のソロ歌唱に加え、自身のソロ曲である「カタルシス」を披露した。

ちなみに他メンバーの生誕ではカバー曲の披露が主になるこのコーナーを全てクロノスに関する楽曲で構成した点について、本人より後日ブログで『自分がAMEBAという存在である中での表現活動が全てクロノスの世界の中でありたいなと思って。』という発言があり、すごく腑に落ちたというか、前々から薄々感じていた表現へのこだわりを具体的な形で認識できた気がして静かに興奮した。

また同時に、sayshineさんの楽曲含め自分たちが現在進行形で創っている「クロスノエシス」という表現に全幅の信頼を寄せているからこそ、その世界の断片を自身に降ろして具現化する巫女のような役割を迷いなく全うできるのだろうなと感じた。

そして特典会では2日ぶりの接触に「やべぇ俺認知切れたかもw」と思いながら臨み、心ゆくままに凡接触を重ねた。

なお例の彼はというと『コレ可愛くないですか?w』と同じランチェキを同じテンションで2回見せてくるなど絶好調だった。

どうか末永く幸せなヲタクであって欲しい。

【3/2(水)クロスノエシスLAKE生誕公演@渋谷DESEO】

短い期間に連続して生誕イベに参戦()するなか、いよいよ自分の推しメンことLAKEちゃんの番がやってきた。

画像6

ちなみに本公演はゲストがあのヤナミューさんでありながら会場は割と少キャパな渋谷DESEOということで、チケットは発売後すぐに即完。

そしてちょうどその発売のタイミングでハロヲタと飲んでおり、みすみす叩き忘れた僕はもちろんチケを確保できず、ライブ直前まで知り合いに協力してもらって残チケを探しながら「リセール出してくれよ!」と舘ひろしの顔でTiGETに張り付く羽目となった。

内心、(このまま年イチのマスト現場をジャーして推しメンに干され倒すかもしれん…)と焦りすぎてワキ汗が膝まで来たのだが、なんとか直前でリセール分を確保でき無事ライブに参加できた。

当日かつライブ本編の話は僕が限界になってしまったのでおおよそ割愛するが、とにかく推しメンのLAKEちゃんの良さを再確認できたので個人的に本当に良い思い出になった。

だってここまで散々ふざけておいて「Swallowtail Butterflyのカバーでエモまってseedで泣いちゃった」なんてどの顔で言えばいいか分からないじゃない…まったくもう…(伏し目)

【3/6(日)虹のコンキスタドール @千葉LOOK】

さて、とうとう最後の話題となったが引き続き文字量がキモいことになり続けている。

最後は筆者的にも久々に行った虹コンのライブについて。

画像7
画像8
※推しメンの隈本さん

なおこのグループに関する話は私的感情で愛憎入り乱れており、これまで以上に文章がグッチャグチャになると思うので事前にその辺をご容赦いただけるとありがたい。

それは推しメンである隈本さんへの信頼と好意は常にパーペキ(死語)でありながら、グループの所属するディアステのやり方に皮肉300%で“良い思い出”が溢れすぎているからで、たとえば定期的に気づいたらレギュが上がっていたりとか、名入りサイン用の宛名カードを特典として売っておきながらある日突然名入りサイン自体が廃止されたりとか、珍しくその日限りの低レギュで動員を煽っておきながら当日フタを開けたら配布する特典券の枚数を大幅に絞っており、開演前物販に最速で並べるフットワーク巧者の若者しか勝てない泥仕合を仕向けて、現場入りするもチェキを撮れなかったピュアなオジサン達の落涙が大塚Heartsのフロアにオリオン座を描いたりとその例は枚挙に暇がない。

そうした険しさを散々味わってきた僕なので、dの現場に来るときはいつ命(タマ)を取られてもおかしくないことを自覚した上で、雨に濡れた捨て犬よろしく荒んだ目で参加することに決めている。

とはいえ、遠方から観測する限り567以降の虹コンのリアル特典会は「物販購入5kにつき当日参加メンバーの誰かと2ショを撮れるランダムチェキ券をお渡し」みたいな、そもそも財力もしくはヲタク間の横のつながりが強くないとまともに戦えない有り様だったのでスルーしていた。

加えてそうした指名で個別に推したいヲタの需要はネット特典会(マルシェ、トークポート等)に移行しているようなので、しばらくこの状態は続きそうだ。

幸い僕の推しメンの隈本さんは兼任で別ユニットもやっているので「指名チェキで話したかったらそっちの現場に行けばいいや」と思ってはいたものの、内心では特典会うんぬんを抜きにして純粋に虹コンの楽曲を歌う隈本さんを直に見られる機会が減っていることに悔しさがあった。

そんな折、現時点で全14人いる虹コンの中から隈本さん含む4人だけの選抜ライブがあるというので千葉までスキップして逆ひなりちゃん状態で行ってきたのが事の経緯である。

なお事前告知では「物販購入3kにつき指名チェキ」的な話がぼんやり流れてきたが、仮にdステビギナーなら「え!3kで指名チェキ撮れるの!?すごい!やっぱ少人数だし遠方イベだからいつもより優しいんだな!」などと味噌汁で顔洗って来いレベルの寝言をほざくところだろうが、そこは2017年からしっかり教育()を受けている僕なので「あぁ、チェキの撮影券じゃなくてメンバーを指名できる撮影済ランチェキが特典なのね」と瞬時に理解した。

要は特典会の実施がないのである。

これはリアル特典会に恵まれた現場でぬくぬく育ったヲタクから見たら「なんでそんな厳しいことすんのさ!」という話だろうが、グループ内で簡単に指名チェキを撮れるメンバーと撮れなかったメンバーの差が出れば各ヲタク間に不平不満が生まれるので、そこはフラットにするしかないのだ。

またこうした事情をなんとなく察せられるぐらいには、僕もdの感覚に慣れ切っているのだろう。

そして当日、dへの警戒から世の中の全てに猜疑を向けるドス黒い精神状態で千葉に降り立ち、慣れない大地に地図アプリをクルックルさせながらどうにか会場に到着。

会場の千葉LOOKは初めて来たが調べてみるとキャパは200ほど。

なお僕の整番は31だったので(これは思ったより前方いけるのでは)と期待した直後、通常チケ(4k)の倍の8kでVIPチケを買った面々が軽く50人前後は入っていったので、その時点で最後方つま先立ちヒラメ筋バキバキ鑑賞を覚悟した。

にしても節目の大箱でフルメンのワンマンとかなら分かるが、たった一回の選抜メン公演にポンと8kを出せる輩がなぜこんなにいるのかと恐ろしくなった。

それは単純な財力の有無だけでなく、他のグループに一切興味を示さずココだけに一点集中でつぎ込む極度の単推し気質があってこそ出来ている人もいるのだろうが、ともあれ「改めてヒリつく現場だな…」と気を引き締め直した。

そして誰よりもヒリつくのはこんだけ罵詈雑言を吐いておきながらしっかりライブを楽しんだ挙句、帰宅後に隈本さんの配信でちゃっかりコメ返乞食までしている僕だろう。

まぁ事務所批判はハロヲタのお家芸なので基本冗談で言っているのだが、口頭ならまだしも文字だと細かいニュアンスが込めづらく思っていた意図と違って伝わることもあるし、ケースによって見る人が見たら不快になるということを意識したうえで言わなアカンなぁとは一応分かってはいるのである。

ただ逆に言えば、僕にこれだけの逆風を感じさせながらなんやかんや現場ヲタを続けさせている隈本さんや虹コンの楽曲およびパフォーマンスはスゲェなぁと、基本ヒネくれつつもたまに素直に思ったりする。

この日も隈本さんがソロで披露した『夏の夜は短すぎるけど…』という楽曲は、リリース当時の2017年に予科生という下部組織にいた関係で隈本さん個人の歌割が音源になく、かつてはサポートメンバーとして音の出ないダミーマイクを持ちながら店舗のリリースイベントに参加して歌っていたことを思い出す。

その際に「歌声が乗らないから」という理由で腐ることなく、指先まで神経の行き届いた繊細なダンスを常に全力で踊っていた様が昨日の事のように思い出せる。

その後正規メンバーに昇格して立派に音の出るマイクを持ち、音源にも入る自分だけの歌割りを掴んだ隈本さんが、今こうして本曲をソロかつフル尺で贅沢に披露していることに陳腐な表現だが感動を覚えた。

ただ、こういう真面目な感想をそのままTwitterに書いてもウケが悪いのは百も承知なので、変に開き直って事務所批判とヲタクイジりの二本柱でボケ倒してしまう。我ながら難儀なヲタクだ。

そしてここまで約1万字の長旅に付き合ってくれた皆様の優しさに甘えて一つ宣伝をさせてもらえば、上記の通り良くも悪くも散々語ってきた虹コンの武道館ライブが4/16(土)、4/17(日)の二日間で開催されるのでチェックしてみて欲しい。

もちろんこういうブログを読んでくださる皆様に各々ご贔屓のグループがあるのは承知の上ですが、口や小手先だけのアピールじゃなく、ちゃんと手を動かして汗をかきながら一段ずつ愚直に階段を上ってきた推しメンの隈本さんの晴れ舞台なので、もし少しでも興味がありご予定が合いそうでしたら、ご一考いただけるとありがたいです。


【最後に】

まずここまで読んでくれた物好きな皆様に感謝を。

そして願わくばその中にdステ関係者がいないことを祈るばかりである。

では、また愉快な由無し事のストックが貯まったら思い付きで書こうと思います。

駄文長文へのお付き合い、誠にありがとうございました。ほな!

画像9


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?