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スナックでイベントをやってみたら、到底手に負えないことに気づいた <水中 イベントレポート>

重い扉に閉ざされた薄暗い空間「スナック」で、トークイベントをやってみたら一体どうなるのか…?

この記事では、8月から月1回のペースで開催された、
トークイベント「裏水中」の様子をご紹介していきます。


そもそも裏水中って?

スナック水中の裏の時間。つまり、休業日の日曜日の夜に
こっそりと集まって、”普段なかなか会えないヒトと、普段なかなか話せないコトを話せる会”を開こう…と始まったのが、「裏水中」です。

――なぜ、わざわざ”裏”に集まるのか

これまでスナックは、主に働く男性の社交の場でした。
水中は、老いも若きも、女性も男性も集うこれからの社交場をつくることに挑戦しています。
スナックでは声が通らなかったような、小さな声も聞こえてくる場所としてスナック水中は存在したい。

そこで、時間も場所も区切り、小さなモヤモヤにスポットが当たるイベントを開催しました。

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ここからは、各回の様子をより詳しくご紹介します!

【トークテーマ】
第1回 ヘルシーな恋愛関係・信頼関係の結び方
第2回 自分の良さってやっぱり何?
第3回 趣味に生きる私ってアリ?
第4回 大人になってもあきらめられないこと

気になるテーマは要チェックです!ぜひ最後までお付き合いください。

第1回「恋愛下手さんたちのスナック」

【つるたまさん プロフィール 】
一般社団法人ソウレッジ代表。予期せぬ妊娠周辺の課題を抜本解決する非営利団体。Fobes30under30を2021年に受賞。

「裏水中」の記念すべき第一回目は、ゲストにつるたまさんをお招きしました。
トークテーマは、ヘルシーな恋愛関係・信頼関係の結び方。

「恋愛」というテーマは、人間関係において重要そうに見えて、性や自己肯定感など人にさらけ出せないことが沢山。そんな「重い」、「難しい」、「恥ずかしい」ということに光を当てました。

――スナックという「場」の力を感じる時間に

実際に答えていただいた9つの質問

トークセッションでは、9つの質問に応えていく「曼荼羅トーク」形式で進められ、参加者からは「新しい気づきを得ることができた」という感想が多く寄せられました。

続いて、ワークショップとして参加者それぞれの恋愛関係の変化を曲線で描く「関係性遍歴mapづくり」も行い、自分のこと・周りとの関係について見直す時間となりました。

「恋愛」、「性」といった、パーソナルな部分まで話せたのは、真面目さとユーモアが混在している「スナック」という前提があるから。
スナックという「場」の力を感じました。

第2回「大人の進路相談室~自分の良さってやっぱり何?~」

【ステレオテニスさん プロフィール 】
デザイナー/企画プロデュースなど、80年代的文化のトーン&マナーをグラフィックに早くから作風に取り入れたデザイナーとして活躍。 近年は宮崎・東京の2拠点活動で、プロデュース業、クリエイティブディレクション、イベント企画などに取り組むユーティリティプレイヤーに。 アップサイクルブティック「マムズドレッサー」主宰。

つづくゲストは、ステレオテニスさん

人生相談は、いわば ”王道のスナックトーク”
気を使いすぎないスナックでの会話は、「この先の人生って…」という漠然とした不安を解消するのに意外にも相性が良いのです。

その王道の話題をイベントにしたのが、この企画。
自分の人生を心地良く歩くということは、自分の良さを引き出すこと」と、ステレオテニスさんは話します。

――とはいえ、それが難しいんです…

そんな声が聞こえてきそうですが、この話には続きがあります。

「自分の良さが分からない」という悩みは、「自分に何が似合うか分からない」という悩みにとても似ています。
洋服を見立てるように、自分の良さも他の人に引き出してもらう、つまり「見立て」てもらうことはどうだろうか。

洋服の見立てのプロであるステレオテニスさんだからこそ、見えること、生まれる言葉があると実感する一幕でした。

第3回「大人の進路相談室~趣味に生きる私ってアリ?~」

【浅野ナナさん プロフィール】
80年代昭和アイドル・昭和カルチャーのインフルエンサー。
「マツコの知らない世界」にも「80年代アイドル衣装の世界」のテーマで出演。
DJとしての顔も持ち、様々な場所でマルチに活躍中。

折り返しの第3回では、浅野ナナさんをお招きしました。

今回のテーマは、「趣味」について。なかでも、マイナーな趣味を持つ面々にお集まりいただきました。
気づかされたのは、趣味の中にもやはりマジョリティーは存在していて、その輪から外れてしまった趣味があるということ。

「1980年代に生まれたかった…!」と話す、浅野ナナさんもそんなマイナー趣味を愛す一人。
かつては、自分の好きなものと、周囲の流行が違っていることに悩みを持っていたと話します。

――ゲストと参加者の距離が近づき、立場も曖昧になっていく

浅野ナナさんが悩みを打ち明けて行くにつれて、参加者からもポツポツと共感の声があがりました。
そうやって、「…実は私も」が重なって行くうちに、対談を”する側”・”される側”という関係が少しづつ曖昧になっていきました。

通常のトークイベントでは、「対談は対談。参加者はQ&Aで喋ってね」が当たり前。
ですが、あくまでここはスナック。
立場にしばられる必要はないし、自然体で話すことができる場所だからこそ、垣根のない会話が生まれていったのではないでしょうか。

第4回「大人になってもあきらめられないこと」

【eryさん プロフィール】
1994年生まれ。東京在住。イラストレーター・アーティスト。広告制作会社でグラフィックデザイナーとして3年間勤務の後、独立。イラストやグラフィックデザインを中心に、アパレルグッズの制作や展示、トークイベントや楽曲制作、ライブと幅広く活動中。

4回目の裏水中。ゲストにはeryさんをお呼びしました。

今回は、eryさんがパーソナリティを務める「eryののうみそヘブンRADIO」を現実に再現してみよう!という試みをしてみました。

実は私、リリー・フランキーさんの「スナック ラジオ」が好きなのですが(唐突)、スナックとラジオって実はすごく相性が良いんですよね。
「スナックっぽいラジオがあるなら、ラジオっぽいスナックもありなのでは」という思い付きから挑戦してみたものの、想像以上の盛り上がりでした!

ーー「やっぱりあきらめていいんじゃない?」思ってもいない結論へ。

「大人になってもあきらめられないこと」を、参加者こと「リスナー」の皆様にハガキに描いていただきました。
〇〇になること、△△に住むこと…
など色々なあきらめられないことが挙がる中、eryさんが話したのは、
「今自分がイラストレーターを続けられているのは、上手に描くことをあきらめたから」というエピソード。

その場の誰もが「あきらめること=悪」という前提で話していた中で、放たれたこの言葉は衝撃的で、
「たしかに〜」という笑いとともに全体へ染み渡っていきました。

思わぬ一言に出会って幕を閉じた”裏水中”4回目は、私たちにとっても忘れられない時間になりました。

何が起こるか分からない

スナックだから話せることがあり、出会える人がいて、生まれる空気感がある。
イベントを重ねる度に「スナック」の力を実感しました。
それを私たちがコントロールしようなんて考えない方が良い、とも。

「場」の持つ不思議な力と、そこに集った人たちの掛け合いが折り重なって、思わぬ方向に進んでいくことを知ってしまったのです。

スナックなんて不思議な存在、私たちだけでは到底手に負えないのです。
できることといえば、スナックという存在を残すこと、そこに集まる機会をつくることで、
そのあと何が起こるかはやってみないと分からない。そんなイベントがあっても面白いでしょう?

今後のイベントもお楽しみに!

裏水中をはじめ、まだまだこれからも新たなイベントを開催予定。
みなさまのお越しをお待ちしております!


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