黒木翔太

85年生ゲイ

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30代ゲイが初めて人を好きになった話

概要概要としては、本当にごくありふれた話だ。 「30過ぎのゲイの男に生まれて初めて好きな人ができたので告白したらフラれた」 ほんの1行で済む、つまらない話。 #あなたに出会えてよかった ということで、直近では真っ先にこの件が浮かんだので、試しに書いてみる。類似の内容を以前に別の場所でも書いたので、「盗作じゃね?」と思ったとしてもそれも僕の文章です。 初めにこのnoteに書いた記事に、「恋人がいたことはまだ1度もない」と書いた。 恋人どころか、この年になるまで好きな人が

    • まだ引きずってたわけだが

      前の記事はこちら。 ここ最近のAとの関係をまとめようと思って久しぶりにnoteを開いたら、この記事からもう4年も経っていたのかと驚いている。もう4年なのか、まだ4年なのか分からないけど。 結論から先に書くと、Aとはこの1ヶ月くらい一度も会ってないし、連絡も取っていない。もしかしたらこのまま疎遠になるかもしれないけれど、それも仕方ないかなと思っている。不本意だし、この年齢で友人を1人失くすのは痛いけれど、仕方がない。 今回は、ここまでに至った経緯を書いていこうと思う。 あれ

      • 人を呼びたい

        2年ほど前から一人暮らしをしている。 それまではずっと、姉と同居していたんだけど、近所に住んでいた別の姉が結婚を機に出ていき、彼女が住んでいた場所に僕が移り住んだ形だ。引っ越しは両家を一人で10往復くらいしただけで終わったので、楽なものだった。元々僕の荷物なんて少なかったし、冷蔵庫や洗濯機もそのまま置いて行ってくれたしね。 1人になったら、人を呼べるようになった。 友達を呼んで家で鍋をしたり、一緒に飲んだり。 あと男も呼べるようになった。 僕の場合、相手は古式ゆかしく掲

        • 父の話、ちょっとだけ母の話

          父の話をしようと思う。 これまであまり人には話したことがなかったし、こんなプライベート極まりないことを書いたところでだれもよろこばないのは分かるけど、父が死んで20年近く経つ今、覚えてるうちに色々書いておこうという気になった。 父は、僕が子供のころから病気で寝たきりの状態だった。 すごく小さいころには父が元気だったころの記憶もあったような気がするけど、今の僕にはそんなものなく、物心ついたころには、「理由は知らないけど何かの病気でずっとベッドで寝てる人」だと思っていた。 子

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        30代ゲイが初めて人を好きになった話

          HIVの検査に行った話

          そういえばここ数年1度もHIVの検査してなかったな、と急に思い立ったのが4月頃のことだった。 最後に検査したのはいつのことだったかもう覚えてもいない。 ここ最近は、危険なセックスはあんまりしていないつもりだけど、それでもたまには気分が盛り上がって、ということもある。(ひどい) 特定の相手を持たないので、性生活は基本的にはワンナイトが中心で、本当ならそれゆえにもっと気を付けないといけないんだろう。 そんなわけで後ろ暗い所もあるものだから、「行かなきゃなーでもやだなーこわいなー

          HIVの検査に行った話

          「努力」という言葉が嫌い

          努力した結果うまくいかなくて、「努力が足りなかった」とか言われるのって、それはその通りかもしれないし全く反論はできないんだけど、「じゃあこれまでやってきたことは全て無駄だったということ?」と思ってしまう。 やってきたことのすべてを否定されたような気になる。 努力した結果うまくいかなくて「そんなことないよあなたはよく頑張ったよ」とか慰められるのも違う感じがする。結局結果出せてないんじゃん。ダメじゃん。 頑張りさえすれば結果が出せなくてもいいなんてことはないでしょう。その「頑張

          「努力」という言葉が嫌い

          ロマンス詐欺から連絡が来た話

          少し前に、ゲイ向けの某マッチング系アプリに、ロマンス詐欺から連絡が来たので警告を兼ねてここに記録しておく。 出会い♡ある時、距離からいって海外に住んでいると思われる男から「hi, handsome」とメッセージが来た。 男性の容姿をほめる言い方はいろいろあるけど、ここでhandsomeを選んでくるところがどうにも胡散臭い。今どきhandsomeて。 それはさておき、プロフィールに載っている写真は僕好みの超絶いい男だったので、返事をしてみることにした。 「メッセージありがとう

          ロマンス詐欺から連絡が来た話

          職場でカミングアウト?

          これまでに何度か転職をしているが、どの職場でもカミングアウトしたことはない。僕の性的指向は僕の仕事とは全く関係ないことだからだ。 ぶっちゃけ現職では同僚とはほとんど没交渉(プロジェクトごとに動いてるので、プロジェクト外の人とは仕事上でも話すことがほとんどない)なので、そういう話題になることもない。 前職の時は少し違った。 僕のすぐそばの席に座っている同じチームの先輩が、ゲイの出会い系アプリに顔を載せているのを発見した。 その後、派遣で週に何度か来る別部署のお兄さんが、やは

          職場でカミングアウト?

          「カミングアウト」について

          前回の記事で「自分はずっとストレートだと思っていた」「ある時自分はゲイだということにした」と書いた。 自分をゲイと規定した時、色々なことが腑に落ちたと同時に、なぜだかちょっと焦ってしまったことがある。 「カミングアウト」というやつだ。 当時、よく一緒に遊ぶ女友達がいた。 学生の時から一緒で、社会人になってもたびたび一緒に飲みに行ったり出かけたりしていた。 その日も、その友達と飲みに行くことになっていたのだけど、なぜか突然「そうだカミングアウトしなきゃ」と思っ

          「カミングアウト」について

          はじめに

          もともと別に書いてたブログがあったんだけど、そっちはゲイのことはあんまり書いてなかったし、(特に隠してるわけじゃないけど)自分がゲイだとも書いてなかったので、そういうことを書く場所があったらいいかなと思って、もうひとつそのための場所を作ることにした。 まあ、これが数年も続いたらオメデトウだ。 元からやってた方のブログのリンクをここに貼るつもりはないし、万が一見つけても黙っておいてほしい。 さて。 場所を作ったはいいけど、何を書こうか。 少し僕自身のことについて書いてみよう