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オタク、曲を駄弁る。Vol.1【アイヴイ】

初めまして、ヘレイと申します。

カラオケ好き、音楽知識ほぼ0の横好キストが好きな曲のあれこれを駄弁り散らすシリーズになる予定です。
続けられるかは知らん、悪しからず。

さて今回はタイトルにもある通りのこの曲、

初星学園、ツミキ、月村手毬
美しい文字列

【アイヴイ】
この曲の好きポイントを駄弁ろうと思う。
5/23にサブスクでリリースされた本曲、発表自体は数日前、Apple musicの企画で初御披露目となった(はず)。私はAndroidユーザーの為サブスク解禁を待つしかなく、故にハードルも上げっていたわけだが、

いざ試聴、
そして感動。
ニヤケが止まらん。
やっぱツミキよ、間違いないわ。

元々好きで追っていたツミキが曲提供をし、先に発表されたソロ曲【Luna say maybe】でもその歌唱力を存分に発揮されていた月村手毬CV小鹿なお(以下小鹿さん)が、非常に素晴らしく歌い上げてくれていた。推しが作った曲を推しが歌う時代が、そこには来ていたのだ。今回特にその小鹿さんの歌唱の素晴らしさと個人的好きポイントを主に話を進めていくので、是非曲を聴きながら、また適宜聴き返しながら見ていただくと良いだろう。

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0:00~スゥッ(ひ)息も忘れて仕舞う位にィーーー

いきなりキモくてごめん。
終始こんな感じなので…………頑張って着いてきてね……………………。


ブレス(息継ぎ)を入れてから「息も忘れて仕舞う位に」はさぁ、(息忘れてなくね?)である。それで「息」の「い」がやや「ひ」寄りの発声になってるの、好き。掴みを意識した歌唱となっており、ファーストインプレッションはバッチリ。そして「仕舞う位に」のリズムのムズさ。ここは裏拍を取るので、リズム感が無いと一気にグルーヴ感が瓦解する。ツミキはこういう歌詞振りメッチャよくやる。

0:06~ 過去が

「か」こが、のエッジボイス好き。

0:17~ 迷~路の~~渦~~~をなーぞるー手は

クレッシェンドで進み「渦」でビブラート。「をなぞる手は」はデクレッシェンド、テクい。

0:26~ にーン↑魚のよぅおにぃ

ここ!ここ!!ここ!!!ここ!!!!

この「人魚」の「ん」、上記では「ン」とした箇所、よ~~~く聴いていただくと分かると思うが、この1音のみ裏声にひっくり返る。これは意図してそうされたもので、専門的には[ヒーカップ]と呼ぶ(はず)。
私はこのヒーカップ(仮)を心から愛していて、例えば須田景凪(好き歌手)などがよく用いるテクニックだ。更に有名所だとB'z、声優なら水瀬いのりなどが分かりやすいと思う。文面では如何せん伝わりにくいので各々検索していただこう。

今、ここで。

……ほら早く。

…………した?

そうしたら無事今日から、曲ある曲を聴くごとに(ここ、ヒーカップ()してる!)と気付くこと請け合いである。もう俺達ゃブラザーよ。


0:32~ た"ら"踊って

私はこういった滑舌や音域の都合上やや発音が変わる箇所が大好きだ。何故なら歌唱者が曲と向き合いその発声を最適とした、謂わば"痕跡"だからである。この音を作るにあたって喉を大きく開く必要があり、すると舌根が下がり舌足らずになるのでこのような発音になると思われる。私が特に舌足らずになりがちなので、それを魅力へ昇華している人には尊敬しかない。
声優だと近藤玲奈や秋奈などが該当する。


0:33~ あーたしを引っ張って止まンないの

はい!!!

もう分かるね!!!!!

分かったでしょ???????

ヒーカップ()も勿論のこと、「引っ張って」が抑え目な歌唱に対し「止まんないの」が強めの歌唱になっている。テクい(n回目)

1:02~ …シャイニイ(ブレス)月が街を溶く…

特殊なブレスを用いているフレーズ。息の音をマイクにしっかり載せるようなブレスはフレーズに感情と勢いを付加している。
便宜上[息ブレス]とでも呼ぶとすると、私はこれも大好きだ。実際に歌に取り入れようとすると、とても難しい。シンプルにやることが一個増えるので意識を集中させる必要がある。
花譜(好き歌手)がこれを多様する傾向にある。

1:33~ ただ笑って

「らって」の歌唱。1番と違い音程が複雑。
泣きのような表現をすることで立体的なフレーズにしている。

1:38~ …ないの(息ブレス)何が違ってんだ…

こんなとこに入れんなよ、ブレスを。
ここに息ブレスをぶち込むことにより、その後すぐの「正解」を問うフレーズに怒りや諦観めいた感情が付加されている。

1:40~ ……感情に(ブレス)……ように(息ブレス)

ここでは所謂Bメロ(多分)頭の「また簡単に」から「記憶は」までクレッシェンドが成されていて上記のブレス、息ブレスはそれに一役も二役も買っている。サビへと向かう高揚と緊張が見事に表現されている。

2:21~ ひィ~とーりィ~にーし(n)ないでー~~

ここの声の震え、凄まじい。ビブラートにも等しい。「ひ」と「り」の半ビブラート。
ここはちりめんなのに「でー」のロングトーンは柔らかいビブラートなのがね、上手いわ。グッと世界観を掘り下げてDメロ(であろう箇所)へと向かえる。

2:26~ あの星は……さいごまで

聴いて、まずゾワッとした。恐るべきは小鹿さんの引き出しの多さだろうか。ガラッと声質を変え、純粋さや儚さが全面に現れる。さながら月村手毬の心情描写がストーリーで成された時のようなギャップを、このフレーズでもありありと見せつけられる。

2:37~ (は)ぁたしは……残したい未来にーーィ

息混じりの「あ」。直前との区切り、そしてアクセントとなって歌唱が元に戻る。これにより「何を残したい未来に」では先程までの声質と比べて、激情のような力強さを改めて感じることができる。そしてその勢いを持たせたまま、

2:44~ 息~~もぉーー忘れて……

転調。尚且つ「息」の「き」でビブラート。当然抜かりは無く、むしろ鋭さと鮮烈さを強調する歌唱となっていく。

2:52~ バーリアシオンにぅ舞ってーー

1番で言い忘れた好きポイント。「舞って」の「ま」の前、本の僅かに小さい「う」が一曲通して入れられている。0:32で駄弁った部分に加え、「ま」をより強く上げるためのロイター板的役割果たしている。


3:01~ メランコリいぃぁああと少し

長めのフレーズからここをシームレスに繋ぐ余裕すらある。テンポを崩さずに次の、


3:04~ ……アーイビーーーー

までを流すことが可能になるというわけだ。
ここの高音もマンネリ感なくキリッと仕上げている。

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以上で駄弁りを終えさせていただく。私の能力不足故に割愛したパートや、そも一切触れていない歌詞の内容やメロディなど語るべき箇所は数あれど、その辺に触れ出すと[解説]の空気を帯び始める。知識不足をひけらかす趣味は無いのである。なお、ここまで記した全ての内容は[感想]であり、一切の事実、論拠に基づくものではないことを宣言しておく。


と言うわけで本記事を読んでいただいた皆様、また【アイヴイ】を聴いてくださった皆様、
誠に有難う御座いました。何分文章が苦手なもので、至らなかった点非常に多く見受けられると思いますが、そういったご指摘等のコメントお待ちしております。
基本的には山程書きたい曲があるのでそこからピックして次回を書こうと思っています。また私は曲に飢えているので、オススメの、出来れば

・歌唱パートがある
・邦楽
・DAMに入ってる

曲、(オススメならこの限りでない)いつでもお待ちしております。それではまた次回の曲で。

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