技術の衰退
常日頃感じていることですが、日本の技術、特に電気回路設計設計者が
衰退してしまった原因は何だろうかということです。
1つには、自分自身で回路設計を行わず、下請け会社に丸投げして設計した気になっている技術者と呼べない会社員が増えたこと。
もう1つは、新しいことに挑戦しようとすることを拒む上司にあるのではないかと思っています。
この2つですが、違う事象を言っているようで実は同じことの延長上にあることなのではないかと思い始めました。
それは、上司に当たる人たちが自分の手で設計をしてこないで管理職になってしまった結果、部下に当たる技術者が新しいこと(回路など)をしようとしても自分の理解が及ばず機能不全を起こしているのではと感じるからです。
管理職の人たちが技術者と名乗っていた時には、下請け会社に設計を丸投げして、その出来上がったものを自分が設計したと勘違いし、自分では回路動作も確認せずに、下請け会社の試験結果をもとに判断だけしていたことによるつけを払いたく無いので、新しいものを受け付けなくなったのではないかと思うのです。
新規技術や、回路の刷新を行うたびに、DRBFMだけを行えばすべて解決するような妄想にとらわれている場合もあります。
地道に泥臭く回路動作を確認した経験がないと後の者に、自分ではやっていないことを要求し、その結果後に続くものは嫌気がさして会社を辞める方向に進んでいき、結局また下請けや派遣社員に仕事を依頼するという悪循環が生まれているのだと思います。
回路設計者であれ、技術者(あえてエンジニアという言葉は使いません。理由は後程)であれ、自分で回路動作を確認した経験がないと技術者とは呼べないと思います。
そんなのは、単なる仲介役でしかありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
補足:エンジニアという言葉を使わなかった理由
CMでも流れていますが、なぜか今ではソフト設計者のことを
エンジニアと呼ぶ風潮があるようです。
私自身はそんなことはあり得ないと思っていますし、おかしな
意識づけというかキャッチーな言葉にされること自体、エンジニアを
馬鹿にしているあかしだと思っています。
ですが、勘違いしている人もいるでしょうからあえてエンジニア
という言葉を使用せず、技術者としました。
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