個人的な考え
まず最初にお断りしておきます。
本記事は、個人的な主観、経験をもとにお話をするものであり、
すべての人に当てはまることでないことをご承知おきください。
技術系派遣、特に特殊な環境下で設計を生業としてきた電源設計者についてです。
単純に言うと私自身ということになりますが…
まず、派遣会社での入社時の評価についてですが、ものすごく悪いです。
理由つぃては、特殊環境下で設計を行ってきたため、現在設計技術者に必要とされている電気系CAD(CAEとか呼ばれます)が、軒並み使用経験があいません。
理由は簡単です。
特殊な環境というのは、大手企業の子会社にて設計を行ってきたため、電気系CADはその会社が独自に開発したものだからです。
所属していた最後の方では、機械系は普通に使用されている3D-CADを使用していたようですが、電気系はそこまで進んでいませんでした。
その結果、他の電気系CADにほぼ触れる機会がなかったので、入社時には全く加点されませんでした。
同様にシミュレーションソフトも独自のもの、あるいは実際に実験から傾向を導き出し、理論形成をするというようなことをしていたため、これも市販のシミュレーションソフトは使えません。
ただ、電源の場合シミュレーションですべて設計できるわけではないので(特にAC/DC電源は)やっても信ぴょう性が少ないのです。
その結果は、CADの時と同じで加点はされませんでした。
最終的にどうなったかというと、二束三文で働いているというのが正直なところです。
しかし、電気設計はソフトが使えたからと言って設計できるわけではまったくないので、ソフトを基準に評価するという方式が間違っているわけです。
回路設計では出てこないようなパラメータ、例えば温度特性とか、期待寿命時間とか、そういった部品に対する知識や、品質に関する知識や経験の方がもっと重要だと思うのです。
だからと言ってQC検定や海外とやり取りをするツールとしての語学もあまり重要だとは思ってはいません。
資格は基本必要ないと思っていますので。
語学は、専門用語だけ知っていれば、それ以外のことは最悪英語が得意な人や通訳を雇えばよいだけのことです。
品質はQC検定をとらなくたってできます。
ソフトが使えるというのも、何をもってそのソフトが使えるということになるのかということです。
所謂、ワードやエクセルを使えるということは、どこまで使えれば十分なのかは、その関わる仕事によって変化するので、一緒くたにするのは間違っていると思うのです。
結局技術レベルを設計もしたことのないような人たちがルールや閾値を作り運営している会社というものに問題があるように思っています。
電源設計を行い、量産化して、生産が数十万台あったとしても、ツールが使えないからという理由だけで評価を下げられ、給与は安くなり、マージンばかり多くとられる。
やはり、派遣は、体の良い人身売買であると思う今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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