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このキラキラした日々を忘れていくだろう

ねんねの時間は絵本の時間

夜眠るときのことだった。

ねんねないよ、おはよー、と言いながら、絵本を渡してきた。

さっきからもう何度も読んでいたので、「もうおしまいよ」というと、「ししし」と悪そうに笑って、やっぱり絵本を押し付けてきた。

しょうがないなー、というと、「しょうがないなー」と答える。

私の口癖を覚えているのだ。

くまがでてくると「くーしゃん」、金魚がでてくると「きんご」、小さいリスが出てくると「赤ちゃんりすしゃん」と言って、リスにキスをしていた。

恐竜には「ダイダソー(ダイナソー)がおー」と言ってがおーという手をした。

サンタが発明した象のバスに乗って、くまとくわがたとりすとこうもりをつれて夏のクリスマスをするという話なのだけど、必ず、くわがたのところで「ちがうちがうちがう」とものすごく怒る。くわがたさんかわいそうじゃん、というと「ちがーう」とやっぱり怒る。

「しんせつなともだち」も三回読んで、もうおしまい、というと、ようやくころんとした。そして、誕生日の歌を歌っていた。最近誕生日があったばかりで、誕生日の絵本をもらっていた。それを抱っこしてしみじみとうたっていた。

「たんじょうびー、たんじょうびー、おーめめとー(おーめでとう)」という歌で、私はまだどんな歌か知らない。保育園で覚えてきたらしい。

何回かうたった後は、もう夜遅かったせいなのか、そのまますうすう寝てくれて助かった。

朝ごはんの時には果物を食べる

朝になると「にゅうにゅうたいたい(牛乳食べたい)」「ととちゃんたいたい(トマト食べたい)」と言っていた。「いたつきま」といただきますをした。

トマト食べてもいいけど、ワッサーとぶどうがあるよ、というと「これいいー」という。これいいーというのはよくいうんだけど、これがいい、それにしたいという意味らしい。

「ももたーない(食べない)」とも言っていた。

牛乳を少しこぼしたときは、「かばしちゃった」と言って拭いていた。拭いたら「できまった」と言った。できましたの意味。

パンと牛乳の食事を済ませた後、ブドウとワッサーを上げたら「おかーり」と言って、お代わりを求めたので、お代わりを上げた。

おなかいっぱい、と言って、ブドウは少し残した。

語彙が増えてきた

朝食が終わると、タブレットでゲームをし始めた。ひらがなのゲームで、絵を見て名前を当てるものだ。あてずっぽうでもうまくいくと、片手をあげて「やったー」というのがかわいかった。

そのあとは、「まってて」と言っておもちゃを取り出して、シャベルを取り出して「シャベル」と言った。新しい語句だ。最近名詞が増えている。

どうしても動詞のほうが先に覚えがちなので、名詞を覚えてくれるのは嬉しい。

大好きなミッキーマウスのぬいぐるみが行方不明になったのを「いっちゃった」と言って探し、出てきたら「あったあった」と言った。

何かしたいときには「〇〇ちゃんも!」か「やーたい(やりたい)」「○○して」という。してほしいってことじゃなくて、したいってこと。少し前は「すゆ(する)」と言っていたけど、今は、「したい」っていう。

何かを拒否するときには「ヤヤ」といってたけど、「ナイ」に変わった。「ナイ」も、「ネイ」だったがそれも終了した。

ブドウ狩りに行って遊んだ

トイトレは終了した。二週間前に失敗してから、ずっと成功し続けている。

だから、おむつではなくパンツでおでかけできるようになった。

昨日はブドウ狩りに行った。日差しは穏やかで、風は涼しく、棚状になったブドウの木の下を歩いた。子供は喜んで、跳ね回っていた。

タンポポが咲いていたら「お花」といい、「とれない」と訴えるので、摘んで渡すと大事そうに持った。

地面を一生懸命見て、草の間にブドウが落ちていたら「落ちてる」と言って、ブドウが落ちていることを知ってからは、慎重に歩いていた。

いろいろな種類のブドウがあった。一房ずつ、紙袋の上からちょきんと切った。ずっしりしていて、紫というよりほとんど黒かった。

設置してあるテーブルの方に子供は走っていき、ここで食べようとでもいうように、イスをポンポンとたたいていた。

食べ放題じゃなくて、入園料が無料の買って食べる制度なので、売店に持って行ってから買った。段ボールに入れてもらった。

緑色のブドウも数種類あって、皮ごと食べられた。甘酸っぱかった。香りがよかった。高価なナガノパープルは上品な甘さだったが、もっとおいしいブドウがあった。売店では何万円もどっさり買い込んでは返っていく人が多く、ブドウ狩りをしている人は少なかった。

おむつが取れたから温泉に行ける

食べてから温泉に行った。おむつが取れているのでようやく行ける。一年前に泊りがけで家族風呂に入った以来だった。

それまではおむつが取れていなくても大丈夫な温泉によくいったのだけど、私の体調が思わしくなくて、なかなか行けなかったのだ。

自分の身体を洗っているうちに、子どもがどこかに行くか心配だったが、ずっとジャンプしていたものの、おとなしくしており、全く問題がなかった。子どもは昨日から自分の身体を洗えるようになった。それまでは洗おうとしなかったけど、頭を自分で濡らして、シャンプーを付けてやるとシャカシャカする。小さな両手で、おなかに泡を伸ばすこともできるようになった。顔に石鹸を塗ると顔をしかめて「ひーん」と言った。

人気のない露天風呂に入ると、お湯はぬるくて、外からはいぐさのような、草のにおいが立ち込めていて、夏の終わりを感じた。

子どもは「ちゃぷちゃぷ」と言いながら、鳥が羽ばたくように両手を水面にうちつけていた。少しだけ水滴が飛んだ。周りに誰もいないからいいかと放っておいた。

水深が深くて、立っていることはできるものの、冒険するのは怖いらしく、基本的には、私の膝の上でしがみついていた。でも、ちょっとだけお風呂の中を歩いてみてもいた。お風呂の中にある段差を上がって、ちょっと涼んではまた入るということを繰り返した。

それからちょこちょこ歩いて、ガラス窓をのぞき込んで、中に入りたいという様子だったので、「あがるの?」と聞くとうなずいた。だから、扉を開けて入ってかけ湯をしたところ、内湯を指差して歩いていくので付き合って内湯巡りもした。ジェットバスが気に入ったようで小さな声で「あわわ(泡)」と言っていた。

上がって体を拭いていると、ロッカーの真上の人が来て、困っていて、「近くのロッカーですか」というと、真上だというので慌ててどいたところ、荷物を落としてしまって、ちょっと悲しかった。

保湿をしたり、服を着せたりしているうちに、連れ合いとの約束の時間を過ぎていて、慌てて待合室へ急ぐと、「パパ、いた」とすぐに見つけて、小さな声で寄って行った。

辛いスープを食べた

食事処でスーラータンメンをを頼んだ。洗面器くらいある器に、たっぷり野菜が入っていて、すっぱくて辛い。子どもには500円でエビフライも乗っているお子様ランチを頼んだ。

子どもは「ラーメンメン」と言って、スーラータンメンを欲しがったのだが、辛いのでやめておいたほうがいいと言って止めた。

子どもは、「おにーにたえゆ」と言って、おにぎりを食べた。

そしてまたラーメンメンと言って手を伸ばした。今度は「えびたべなよ」と言ってエビフライを食べさせた。

私がタンメンを食べ終わってからまた「ラーメンメン」というので、「食べ終わっちゃったよ」と伝えると悲しげな様子で「すぷー」。

スープが飲みたいということだ。辛いよいいね、と言って飲ませると喜んで飲んだ。食べかけを上げるのは虫歯が移るのが心配だったけどまあいいやと思って飲ませた。最初はレンゲにすくって飲ませていたが、子ども用のスプーンを掲げて構えたので、自分で飲ませた。小さいさじだから、ちょっとずつしか口に入らない。それでも嬉しそうに飲んでいた。

野菜や卵があったらよけていた。ニ十分くらいかかって、おなかがいっぱいになったらしかった。

子どもは辛い物が平気だった。そういえば、普段もすっぱいものや苦いものも比較的平気に食べる。偏食があって、決まったものしか食べないけれど、すっぱいと喜んで食べる。だから、スーラータンメンも気に入ったのかもしれない。

下駄箱まで下りていくと、鍵を持ちたがったので、鍵を渡して、開錠させてやった。うまく鍵が穴に入らなくて苦戦してじれていたが、手伝うとうまく回せ、得意そうな様子だった。

あんまりはしゃいでいたので、眠いんだろうねと言っていたら、眠すぎたのか車に乗せたらすぐに寝た。

手をつなぐと温泉のせいかとても温かい手のひらだった。

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