先生

ピンポーン

インターホンが鳴るとろくなことはない。

大体借金取りに決まってる

父親が俺に

父親)おい、絶対出るなよ

するとドア越しに、、、


すいません山岡くんの担任の藤田です。


父親)なんでお前の担任がきてんねん?学校でなんかやったんか?

自分)わからん


父親が出る


父親)なんや?


先生)山岡くん林間学校に行かないと言ってるんですが是非とも参加してほしいんです。


そう、林間学校に行く金なんか無いし父親にそんなもん行くなと言われていた。


父親)じゃかましい!行かん言ってるんなら行かんでえぇやろ!


先生)いえ山岡くんには絶対に参加してほしいんです!どうかお願いします!


父親)行かさへんいっとんじゃ金も無いのにどないせい言うんじゃ



心の中でお前が働きもせずシャブ打ちまくっとるからやろと呟いた。




先生)いやお金の事はどうにかします、山岡くんには絶対参加してほしいんです。




当時何故先生がここまでしてくれたんだろう?と不思議で仕方なかった。


どう考えてもヤバい父親と家庭環境は一目瞭然


こんな熱い教師が居るのかと驚いた。



父親)好きにせぇや!勝手に行くなら行け!


先生)ありがとうございます。





結果林間学校に行けて凄く楽しかったのを覚えている。




当時28歳だった藤田先生、風の噂で今は教頭先生になっていると聞いた。


一度お会いして当時の事をちゃんとお礼を言いたいと最近思っている。



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