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#39 斜めの命

クラブマゼンダへようこそ。
マゼンダ・ダイアゴナルよ。

なにやら、今週はまた寒波が来ていて西日本を中心に雪が降るかもなんて予想らしいわね。
ただでさえ、今年は寒いのに、早く暖かくなって欲しいわ。

さて、今日は少し悲しいことがあったのよ。
今朝、実家で飼っていた犬が天国へ旅立ったとの連絡が。

まだ生まれたての赤ちゃんの頃、我が家に迎え入れて、10数年。
ここ最近は、元気がないと母から話は聞いていた。

そして、今朝、散歩から帰って来て、そのまま天国へ旅立ったらしい。

小さい頃は私の膝の上で寝てしまったり、可愛い子だったけど、だんだん大きくなるにつれ、吠え癖が付いてしまって、弱い犬ほどよく吠えるなんていうけれど、気が弱くて、本当よく吠える子だったわ。

そこは少し私にも似ていたのかもしれないわね笑

そう。
そんな子が旅立ったとの知らせを聞いた時、私は悲しみと同時に、母のことが心配になったわ。

子どもたちが巣立って、その子の面倒を最後まで見ていて、2人で暮らしていた母。

きっと、これで、本当の意味で一人暮らしになってしまったのよ。

あまり、気を落としすぎないでいてくれると良いのだけれど、今、私も近くにいてあげられないから、なんとももどかしい気持ちよ。

本当なら、今すぐ近くに行って、そばにいてあげたいのに。

だけれど、うちの子にしてみたら、最後に散歩へ行って、母に見守られながら、旅立ったのは幸せだったんだと思う。
もしかしたら、母を悲しませまいと、朝まで踏ん張って居たのかも知れないわね。

今日までうちの子で居てくれて、そして、母の側に居てくれてありがとう。またいつか生まれ変わったらどこかで会いましょうね。

さて、少し話を広げるわね。

この2.3年。新型コロナが流行してから、誰もが命、生や死について一度は考えたんじゃないかしら。

自分の命、愛する人の命、様々な形で命について考えた時期だったと私は思うの。

だけれど、同じくそんな命を軽んじるかのような、悲惨な事件もたくさんあったように感じるわ。

そして、容疑者の人達が口を揃えるように言うのは、「誰かを殺して死刑になりたかった」

それに対してネットでは、「死にたきゃ1人で勝手に死ね」なんて過激なことを言う人もいたわね。

私はこの両者の意見にも賛同出来なくて、

前者には、
「死ぬ程辛くて、事件を起こすに至ってしまったのは、貴方の責任だけでは無いし、そこまで思いを募らせてしまった社会こそが悪だと思う」

と言う考えと、

後者に対しては、
「死ぬ時ぐらい、誰かに見守って欲しいじゃない」

と言う思いが強いわね。

貴方はどう思うかしら。

私はね。
ゲイとして生きていく他ないから、今のままでは子どもを授かるどころか、結婚すらできない。

だから、死に際にせめて愛するパートナーが居てくれたらな。なんて自分勝手な思いを持っているの。

そして、母へは、これから、母自身も歳を重ねていき、いずれその時が訪れる。
その時までに、私の事で心配を掛けずに、私はちゃんとやっていけるんだ。と安心させてあげたいな。と思っているわ。

少し重い話になってしまったけど、いつの時代も命を大切になんて言うでしょ。

だけど、この現代において、私が伝えたいのは、

「誰かの為じゃなくって良いから、貴方の為に貴方の命を大切にして欲しい」

ってこと。

本当生きるって辛いことの連続よね。
理不尽なことばかりだし、やるせない気持ちにもなるわ。

でも、だからこそ、

「貴方は貴方の為に生きて良いのよ。」

そんな事を伝えたいなと思って、この文章を書いているわ。

どんな命であっても、その価値は平等であって欲しい。
1つの生命として、生きているのは、花も犬も人も星だって、変わらない。

だから、苦しくても、諦めそうになっても、逃げたくなっても、どんな事があっても、「ただ生きていてほしい」。

命の終わりもいずれ皆、平等に訪れるのだから。

さぁ、それじゃあ肩の力を少し抜いて、今年は去年より少し良い年に、今日は、昨日より少し良い日に、そんな気持ちで、毎日を生きていきましょう。

私もそうするわ。

ここまで読んでくれてありがとう。

そろそろ閉店にするわね。
また来てね。大好きよ💖


『天国へ旅立った貴方にもこの投稿を捧げます。
〜マゼンダより、愛を込めて〜』

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