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数学とか科学とか

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数学科学好き文系が個人的に好きな記事を集めています。中にはビジネスモデルの参考になるものもきっとありそうです。
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#科学

世界の一部で進む監視社会への功と罪

監視カメラが世界的に急増しているのをご存じでしょうか? 昔なら非日常的な響きでしたが、今では個人の防犯用途などネットの普及もあり、廉価で手に入ります。 2018年時点での、公共による監視カメラの国別集計結果をみつけたので引用します。 TOP3のスケールが群を抜いているので、ランキングを載せておきます。 2020年時点の調査によると、世界全体で約8億台と言われており、すごいのは都市別に見た時のランキングです。下記に最新版が載っているので合わせてご紹介します。 全体のマク

おもてなしを科学する

とうとう「おもてなし」も科学出来る時代になりそうです。 こんなプレスリリースが発表されています。 ようは、 女将が接客をするときには相手の感情を冷静に読み取って対応していることが脳波の測定で分かった、 という話です。 何となく、直感的には想像通りですがそれを脳波で計測したのは恐れ入りました。 ちなみに、「冷静に」を補足すると、相手の顔が不快な時はより敏感に、そしてたとえ笑った表情をしていても、その評価を相対的に低めに受けとめたそうです。 これは一般的なコミュニケーシ

既に我々は仮想現実にいる

やや過激なタイトルを付けましたが、まじめな話です。 タイトルのきっかけになった記事を先に紹介します。 ようは、 錯視が起こる仮説として、脳は現実世界をありのままにみているのでなく予測して判断している、 という話です。 鍵は上記サイト内の画像なので、「静止画」をそのまま下記に引用します。まずはぜひ「自らの眼」で、真ん中の黒い領域が縮尺していないか確かめてみてください。 おそらく大半の人(筆者が聞いた方は全員)は動いて見えると思います。繰り返しですが、これは「静止画」です

オートファジーの発見物語は面白い

日本のオートファジー研究第一線を走る方のインタビュー記事が載っています。 以前にNoteでも、オートファジーが老化防止に繋がる研究を紹介したことがありました。 上記投稿では、オートファジー自身の説明はほぼ割愛しました。 ですので、そもそもオートファジーがどういった仕組みなのか? その発見の経緯も含めて紹介してみたいと思います。 まず、オート=自己、ファジー=食べる、というギリシア語から取っており、その由来のとおり「自分を食べる」現象です。 これだけ聞くと少々怖いイメージ