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医療マネジメント職 秦さん

これまでのご経歴を教えてください

谷田病院に入る前までは、甲佐町にある実家で塾の講師をやっていました。
なので、医療関係の仕事は未経験で、「外来」という言葉も知らなかったです。

なんで谷田病院を選んだのですか?

地元で塾をしていたので、身近に病院がありましたし、今の院長が子供のころに塾で英語の勉強をしていたというつながりもありました。
最初は、塾に関するところも考えていましたが、塾って労働環境も厳しいと聞きますし。。。
以前から経理には興味あり、簿記や税理士の勉強をしていました。
実際にそうした学びが、谷田に入ってから活かされています。

実際に谷田の医療マネジメント職として入職してどうでしたか?

楽しくやっています。もともと家が自営業だったので、固い会社で働いたことがなく、病院ってもっとガチガチなところだと思っていました。だけどそんなことは全然なく、医師も含めて皆さんとフランクに話しながら、楽しく毎日仕事してます。
 
後、良し悪しはあるでしょうが、いろいろなことができる職場ですね。
やりたい!と思ったら誰でも何でもできます。院長も事務部長もチャレンジすることに非常に寛容だなと思います。ちょっと大変な仕事が舞い込むこともありますが、職員の方々も優しいので、唸っていると大体助けて下さいます。風土的に人助けが好きな人が多いのかもしれません。
 

谷田ではどんなことをしてきましたか?

最初は医事課に配属されて、受付、会計、外来算定、入院算定、未収金、施設基準届出等をやりました。経理では経理、請求、労務では入退職に伴う各種届出、理事会の資料作成などを担当しました。
 
入職してすぐには体験できないようなことも、いろいろチャレンジさせてもらっています。近くにある老健施設をM&Aで事業継承をすることになり、その際のデューデリジェンスを手伝いました。
他にも、コロナ初期には地元医師会で検査センターの立上げをしました。たまたま、当院の院長が上益城郡医師会の会長だったので、支援をさせてもらいました。診療所の届出、医事算定の仕組み作り、採用などを短期間でやらなければなりませんでした。
 
その後は、コロナワクチンの職域接種についても対応しました。近くにある企業が1200人のワクチン接種をすることになり、相談がきました。谷田病院や医師会の会員医療機関から医療者や事務員を派遣して、組み立てていきました。その時点で、病院としては、住民接種や外来での接種のノウハウがあったのでスムーズにできたのだと思います。
 
株式会社の設立もしました。地産地消で地元の食材を病院食で提供するため、やつだ農園という事業をしていて、株式会社化する必要があったため短期間で法人設立をしました。会社立ち上げに何が必要かそこで学べました。
 
どれもそうなのですが、病院の通常の仕事を担当しながら並行して行っていたので大変でしたが、部署内の方々がサポートしてくれて実現できました。本当にありがたいです。
 
最近では香田整形外科という、近隣の町の診療所を、後継者がいないためと相談があり、事業継承をしました。そこの経営改善に関わり、当初は病棟に患者さんがいませんでしたが、連携先を開拓したり、退院後のフォローを丁寧にしたりして、患者数が徐々に増えてきました。最近はリハビリ系の強化に着手しています。地域の老人会に参加して健康寿命をのばす講演をしたり、サッカー施設の方で若者のお悩み相談のブースを開いたりなど、こちら側から困っている人を見つけられたらと思って行っています。
診療所は、地域の人の信頼で成り立っていますし、地域の方が健康で楽しい毎日を維持しながら長生きできる地域を作り出すサポートする場だと思います。実際にそんな気持ちで仕事をしていると自分自身の仕事にやりがいを感じますしね。
後、診療所に実際に働いてみて感じたのは病院と比べて働いている人の数が少ないので、色々な事を自分自身でしなければならない事です。病院の方向性の決定・業務のフローの構築・営業・求人・システム導入・物品購入・医師の診療付きなど病院だとそれぞれの部署が行うことも全て自分自身でやらなければなりません。
ただ、個人的にはコレが今後病院事務の向かうべき方向なのではないかと思っています。
労働人口が減ってきている今、業務は人の手のかからないシステムにどんどん変更されていきます。ならば、一つの事に特化した人間より色々な事が出来る人間のほうが重宝され、少人数で病院の事務を回していくことを可能とするのだと思います。
この考えが、正しいかどうかは分かりませんが「外来」を知らない人間が5年間で、そんな風に考えられるようになったのも色々経験させてもらえたからだと思います。

谷田のマイナス面はなんですか?

良くも悪くも全体的にゆるいところが多いです。
良く言えば“自主性”なのですが、決まりごとや管理される事が少ないことに全員が慣れてしまっているため、個々の判断で行動しすぎている気がします。
その為、個人の“常識”で行動するので、部署間のゆがみの原因になったりもしています。もっと言えば仕事の仕方や仕事の正確性の“常識”も違うので他人からはサボってると判断されている人もいます。分かりやすいのは、どんなアンケートでも締め切りを守る人間と締め切りの概念がかなり緩い人間の戦いです。もちろん締め切りを守らない方が悪いのですが、元からそういう人だったのではなく、院内の雰囲気が緩いことで“許される”と判断して、そのようになったように感じられます。
谷田病院の雰囲気は好きですが、ある程度の管理とルール作りは早めにしないといけないなと感じています。慣れはドンドンすすんでしまいますので。
 

今後は何をする予定ですか?

OffJTでプログラミングをやってみて、自分が思っていたよりもかなりの事がクリック一つでできる事が分かったので、小さな目標は自分のやっている業務をほぼゼロにもっていけたらと思っています。さっきサボりを悪く言いましたが、基本的に勤勉なタイプではないので、、、残業とかほぼしませんし。
個人的に作った明言は「サボるに正当な理由がつけば効率化」です(笑)
それに、暇になれば全部は使いたくないので、その半分くらいは他の人の業務をすることに使おうかなとは思います。感謝して貰えますし。
それが医業職でしたら、医業職がしている事務でもやれる仕事を回収していけば、事務職の病院内での必要性も上がりますしね。後、医業職の人にはその余った時間を患者様に寄りそう時間にあててもらえれば嬉しいですね。
自分は感謝され・患者様に喜んでもらえて、仕事量は今の50%。最高ですね(笑)
 

読者へのメッセージ

谷田病院にいろいろな方に来てもらいたいです。
何の目的もない人でもいいです。
私自身も夢とか人生の目的とか昔も今もないですけど、近場の小さな目標があれば生きていけるし、楽しくやっていけてます。
小さな目標も無理に見つけないでも、1~2年少し真面目に勤めれば何かしら出てきます。5年もすれば、自分の業種に愛着も出てくるので目標も少しは高くなります。
目標が達成できれば、嬉しいのでまた次の目標を勝手に探します。そんなもんかなと思います。
谷田病院は、チャレンジしやすい病院です。
小さな目標もやらせてもらえなければ、“嬉しい”気持ちも生れないので次の目標も生まれないでしょうが、当院ではそこの心配はありません。目標の高さは人それぞれだと思いますし、目標の高い人は他の病院では、なかなかできない外部に出るってこともできますしね。一緒に働いて一緒にサボるための妙案をひねり出していきたいです。(笑)


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