手段に隠れて、見失いがちになるもの

私が高校生の頃に、どハマりしたものが二つあります。
それはアマチュア無線とパソコン通信。
この二つが私という人間がやりたいことと、私の性格が現われています。

まず、アマチュア無線。
色々な楽しみ方がありますが、基本的には、電波を遠くに飛ばすことを目的とすることが多いと思います。
空界状況によりますが、時には地球の裏側まで届きます。
当時のいくぱぱ少年は、これに魅力を感じます。

CQ誌というアマチュア無線の雑誌を読みあさり、色々妄想するも、アンテナを買ったり、無線機を買ったりするお金がないので、半分諦めかけていたところ、学校にアマチュア無線部なる部活があることを知り、即座に入部して、さっさと資格を取りました。

高校で持っていた機材が外国まで届くようなものではなかったので、少し残念だったのですが、それでも放課後は部室に入り浸り、ひたすらしゃべくりまくりました。

アマチュア無線では、殆どの場合、全く知らない人と話します。
これがたまらなく楽しい。
もっとも、当時は高校生だったので、大人の人が面白がって相手してくれたのもありますが...

続けていくうちに、やはりアマチュア無線の醍醐味である、もっと遠くに飛ばしたいという気持ちが強くなっていきます。
そうすると、アンテナをいじくったり、ケーブルを変えたり、ゴニョゴニョするわけです。
そうしていくうちに、関心が、話すことからモノへと移っていきます。
こうして手段が目的化していき、最終的に飽きていく。
これが私のだいたいのパターン。

パソコン通信も同じです。
当時は珍しかった、チャットでのおしゃべりが楽しくて、色んな人とカチャカチャやっていましたが、アマチュア無線と同じく、やれ電話回線を早くしたい、パソコンを高性能にしたいなどの欲が強くなり、お金がないので買えなくて、そして我慢していたら飽きていく。

確かに今でもパソコンやガジェット類は大好きです。
ここ最近まで、私はモノが好きな人間だと思っていました。

でも違うんだなと今さら気づいたんです、私は人と話すことが好きなことが好きなんだと。
ただ、それだけなのに、なんで間違えてしまうんだろう...

手段に隠れて、見失いがちになるもの。

手段というのはモノであったり、スキルであったり、魅力的なものばかりです。
今度ばかりは見失わずに、ひたすら書いたり、話してしてコミュニケーションを楽しんでいこうと思います。

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