TCG投資の話をする。

この記事を書いてる時点で暴騰だ、暴落だと騒がれているTCG投資界隈について自分なりに話す。
全部無料で公開します。同調や反論なども大歓迎なのでお気軽に

まえがき

前提として自分の立場をお話すると、トレカ投資というものを完全に否定する立場では無い。
トレカのトレ、TCGのTとはトレーディングの事であり、自分にとって必要とされているカードを集めていくのもTCGの醍醐味だろう

時代が変わり、トレードということをする場所は減り、カードショップを介するにせよメルカリなどの個人売買にせよ、現金を介したトレードが主流と言っても良い状況。

ほとんどの人は強かったり珍しいカードは欲しいだろうし、相場より安くカードを買えたら嬉しい。
そういう意味で程度の差こそあれ、カードは安く買いたいし高く売りたいだろう

あわよくばお金増えちゃったりして、というスケベ心もよく分かる。

ただ、カードの事は分からないけど金になりそうだからTCG投資をするのはあまりお勧めできない、これからその理由を話していく

本題 投資の出口について


いきなりではあるが、投資として一番大切だと思っていることを話す
それは、「出口」だ。ずばり、どうやって買ったカードで得するのか?という部分。
大きく分けて、2つしかないと思っている。すなわち

・楽しんで購入した金額分減価償却
・購入時より高く売る

二つの出口について、これから説明していく。

・楽しんで購入した金額分減価償却

カードゲームは、楽しい。
競技として大会の優勝を狙う人も、仲間内でワイワイやる人もいるけど、共通点としては楽しいから遊んでいる人が大半だろう。

カラオケやソシャゲ、居酒屋等でお金を払って、払った金額分娯楽として楽しむのと同じである。
楽しめた時間の合計が、払った金額と同じ以上になれば減価償却は終わりであとは得するだけだ。

数百円のカードであれば1日で減価償却を終えているだろうし、数万数十万円のカードでも何年も楽しめれば充分に元を取ったと言える。

あるいは、共通の趣味を持つ友人と語らう時間、
掘り出し物を探したり、パックの結果に一喜一憂する時間も楽しい時間の一部と言える

コレクションを愛でたり、SNSで共有する時間なんかも楽しい。
極端な話、人生を彩る趣味として楽しめているなら、有り金全部ぶっこんだとしても健全な使い方と言える。

カードゲームが好きでしょうがなく、買ったカードすべての減価償却が出来ている人からしたら、お金のためにカードゲームを売買している人は信じられないとなるだろう。

買った金額分遊べれば0円まで暴落しても良い
楽しい時間はカードゲーム投資の配当なのだ

反対に、カードが好きでもないのに投資をする場合、この減価償却のメリットをほとんど(あるいはまったく)受けられない。
これが、お勧めできない理由のひとつである。

・購入時より高く売る

もう一つの出口を見てみよう。
買った値段よりも高い値段でカードを買ってもらう。
言ってることは簡単だが、難しい。

あなたの買ったそのカード、誰が買うのだろうか、別の転売ヤー?あるいはショップだろうか?
その場合、そのカードを購入した人物(店)もまたカードを売ることになるだろう
商品とカードが行き来するだけのゼロサムゲーム 

ではない。

ショップの場合 消費税、従業員の給料、店の土地代や備品代、店の利益
メルカリ等の場合 手数料、送料
一次供給者(カード作ってる人)の利益
など…

そう、マイナスサムゲームなのである。

カードの値段が高騰している間は、買ったカードを売るだけでお金が増えているような気もするが、何のことは無く、暴落したタイミングでカードを持っていた人がそれまでの勝ち分負けるのである。

なので、買った値段より高く売りたいのであれば、最終的に利益を出す方法は2つあると考える

1.暴落する前に取引から手を引く
2.買ったカードを減価償却してもらえる人が買う

1.であれば問題ないだろう。 ただそこまで流れが読めるのであれば、株か仮想通貨でも取引すれば良いのではないかと考えてしまう。
消費税にせよメルカリ手数料にせよ、それだけで10%も取られてしまうのだ。(他の費用もかかる)
取引手数料としては、かなり高い部類じゃないかと思う

2.であれば、マイナスサムゲームのマイナス分を楽しんで減価償却できるコレクターないしプレイヤーが補填してくれるので、理論上プラスサムゲームにもなり得る。
もちろん、そういった投資をするのであればこのカードはコレクター需要がある(出る)、強くなる など 具体的なプランが必要だ。

オマケとして、最後の手段3.が自分で減価償却してしまうことだ
80万円のカードが30万円まで暴落したとしても、自分で使うなりコレクションを愛でるなりして50万円分減価償却できればあまり問題ない(損したーとは思うだろうが)

ここまでの出口を考えたときに、カードが好きでも無いのに投資したい人の取れる出口はあまりにも少ない。

余談

もう少し。好きでも無いのにカード投資を行うデメリットはもう一つある。それは、知識不足だ。

PSAに1万枚以上出されていて10取得率は9割、
こんなポケモンカードが、PSA10だと2倍の値段で取引されているケースを見る。

こんなもんどう考えても自分でPSA出したほうが良いです

自分で出すのは難しそう、PSA10狙えるカードがどんなもんかわからない。

何もわからない、調べもしないで投資家のいう事を鵜呑みで買うのはただのギャンブルなので買うのやめたほうがいい。

他にも、一部で界隈を騒がせている偽カード、偽鑑定品
ただでさえ適当に買うとマイナスサムゲームなのに、偽物を掴んで丸損なんてイベントがあったら最悪ですよね。

カードが好きなら確実に防げるとまで断言はしないが、少なくともたくさんのカードを触っている事で違和感を感じる、ということはある(経験談)

何もわからないまま本物と信じるのはかなりリスキーであることは間違いないだろう。

纏めとしては、
よくわからないままTCG投資をするというのは、

・自分で楽しんで元を取れない
・知識不足につけ込まれる可能性がある

ことから、あまりオススメできない。

自分で楽しむために買って、なんか高くなったから売る。位が正しいTCG投資なのでは無いだろうか。

自分で楽しむためにカードを買う人も、内心高騰しないかと期待してカードを買う人も、良きTCGライフを!

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