見出し画像

ライブハウスでの撮影

ここのところ、Liveや演劇、発表会や朗読などのステージ撮影の依頼が多い。
そんな中でも比較的一般の方でも撮りやすいライブハウスでの撮影について。
撮りやすいと言っても、撮りやすい環境ではなく客として撮影が出来るという意味である。

アーティストを引き立てる為、ステージはスポット照明で客席は暗いのが一般的だろう。
被写体に光が当たっているから、普通に撮れるかと思いきや…そうでもない。
客席からともなれば、他の方に配慮も必要だ。

・手ブレしないある程度のシャッター速度
・ボカシすぎないF値
・ノイズが乗りすぎない程度の感度

手持ち撮影でコレらを考慮して撮らないといけない。
そんなの三脚使えば…と、思うかもしれないが、曲によっては照明の明るさや色を変えたりと常に状況は変化し続ける。
カメラ設定は、各メーカーに違いがあるし私の設定が絶対ではない為、数値までは言いません。
ただ、共通して言えることは…
・F2.8以上の明るい大口径レンズ
・iso感度を上げてもノイズが乗りにくいカメラ
この2つは、絶対条件。
ストロボの使用は出来ないため、カメラ単体でどれだけ光を確保できるかによって写真の出来も変わってくる。

アーティストが1番力強く想いを伝えたいところはやっぱりサビの部分。
歌い出しから徐々に昂りを見せる。
動画で撮り続ければ、もちろんその想いは伝わるだろう。
ただ、写真はその時の一瞬を掴み撮る!
同じチャンスは2度とない。だからと言って連写すればいいものでもない。

Liveの楽しみは、楽曲だけではない。MCもアーティストの裏側や素の部分が見れるし何より撮影のチャンスでもある。
トークの最中は、照明も明るく撮りやすい。

Liveは、アーティストの表現の場であり、その日にしかないものもある。ひとつひとつの演出にもメッセージが込められているはず。

事前に詳細を聞くことあれば、ぶっつけ本番の時もある。観客としての場合はもちろん後者である。
どちらにしても、アーティストの表現を臨機応変に対応して1番いいところをキリ撮る。
そのココロは変わらない。
私がワンショットにこだわるのには理由もある。ただ、がむしゃらに撮るのではなく、ひとつひとつの表現や想いをワンショットにギュッと凝縮してカメラマンとして、私のだけの表現をする為。気持ちの入れようによって写真はいくらでも変わる。だからこそ、自分の目で見たままを撮りたいから光学式ファインダーのカメラにこだわりを持っている。

あくまでもカメラマンとして、1人の表現者としての自論です。アーティストさんや他のカメラマンに強制や押しつけするものでもありません。
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。

☆☆☆☆☆☆
使用機材(普段の持込機材)
・PENTAX K-1MarkⅡ
(J Limited01)
・smc PENTAX-FA35 F2.0
・HD PENTAXD-FA☆50 F1.4
・HD PENTAXD-FA☆70-200 F2.8

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?