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『the high school life(ハイスクールライフ)』総目録

解説

『the high school life』は東販がスポンサーとなりMAC(マーケティング・アド・センター)が編集していた、全国の書店で無料配布(※)されていた新聞です。発行部数は6万部。名前のとおり高校生がメインターゲットとされているものの、まず高校生は読んで理解できなかったであろうと思われるハイレベルな内容でした。1967年7月1日~1970年3月15日まで発行。本紙は全32号で増刊は全10号。現在この新聞が語られる文脈は、二代目編集長が松岡正剛だった、という点でしょうね。松岡自身がこの新聞について書いた原稿は『WX-raY』(1980)という雑誌に載っていますので機会があれば参照してください。

※現物には定価20円表記がありますが、これは定価をつけないと流通が受け付けてくれないためです。

本紙は国会図書館に所蔵されており昔は複写できましたが、多くの人が利用したために現在は複写不可となっております。最終号=32号にはこれまでの記事をまとめた「総目録」が載っていて、それを昔複写しました。あとから調べようとした人が複写できず大変であろうことと、歴史的意義をふまえて、ここに転載します。改行もママですが、太字は見栄えのためにこちらでやったものです。一箇所だけ人名が判別つかず●にしてあります(清水●)。ご了承下さい。分かる人は教えて下さい。

総目録

ここにリスト・アップしたバックナンバー
の紹介は全てではありません。バックナンバ
ー御希望の方およびお問い合せは本誌編集部
まで。○内の数字は号数。テーマ別に配列し
てあります。
題字ロゴタイプ・小島武
表紙AD・小島武&宇野亜喜良
●表紙一冊の本
      イラストレーション・宇野亜喜良
1.中原中也「在りし日の歌」   石原慎太郎
2.マン「トニオ・クレーゲル」    北杜夫
3.梶井基次郎「檸檬」      吉行淳之介
4.ジイド「法王庁の抜け穴」     野間宏
5.永井荷風「珊瑚集」      安岡章太郎
6.ドストエフスキー「地下生活者の手記」
                 椎名麟三
7.紫式部「源氏物語」      中村真一郎
8.モーリヤツク「テレーズ・デスケルー」
                 遠藤周作
9.ラムーア「ホンドー」     谷川俊太郎
11.孔子「論語」         中村草田男
12.中島敦「由月記」        高橋和己
13.ウイリアムズ「ガラスの動物園」 田宮虎彦
14.テクジュベリ「夜間飛行」    堀口大学
15.「新約聖書」          武田泰淳
16.ホメロス「イリアス」     倉橋由美子
17.新井白石「西洋紀聞」     田中千禾夫
18.ロープシン「蒼ざめた馬」    五木寛之
19.正岡子規「病床六尺」      野坂昭如
20.親鸞「歎異抄」         丹羽文雄
21.ホフマン「牡猫ムルの人生観」   羽仁進
22.バルザツク「セラフイータ」   渋谷龍彦
23.ロートレアモン「マルドロールの歌」
                 寺山修司
24.ヴアレリー「テスト氏」      村松剛
25.永井荷風「断腸亭日記」     鮎川信夫
26.島崎藤村「破戒」        桶谷繁雄
27.ブラッドベリ「火星年代記」  奈良原一高
28.森鴎外「渋江抽斎」       田村隆一
29.アラバール「建築家とアツシリアの皇帝」
                  別役実
31.黒田喜夫「詩と反詩」      井上光晴
32.遠山啓「数学入門」      矢野健太郎
●ライフレポート
1.高校まわり舞台
2.遊びの哲学についての風変わりな断章
3.ある十八歳の二十四時間
4.日比谷高校生徒会長のプロフィール
5.ドキヨメント羽田で知った傷だらけの栄光
6.憧憬への断面図
7.タレント気質紗幕のなかの憂愁
8.全都高校生卒業集会その名も誇り高き少数派
9.ある現代感覚派のアンウル
10.小笠原父島の高校生とその一週間
11.座談会・都立西高校と青山学院高校
12.高校生消費者宣言
13.血まみれの高校全学連
14.トライアングル/高校生午後四時五〇分
15.未来学考察
16.はるかなる地平線を求めての旅
17.高校裁判傍聴会
18.録音構成/東大陥落の日
19.読書レポート/錯乱の季節
20.高校生脱出書画/ある高校生のノートブックから
21.読書術入門
22.一九六九年高校世代の意識をさぐる
23.フォーク・ブーム間奏曲
24.灰スクールパワー特集
25.高校生運動転機の予兆
●尋問申上候
1.加賀まりこ
2.立川談志
3.水森亜土
4.寺山修司
5.白石かずこ
6.佐良直美
7.中村吉右衛門
●セレクト・ギャラリー
25.オディロンルドン「幻影」
26.フランシス・ピカピア「愛のパレード」
27.ピーテル・プリュゲール「ナポリの港」
28.サルヴァドル・ダリ「内乱の予感」
●童子訓(毎号連載)
●アンケート・コーナー
7.野間宏・日色ともゑ・林健太郎・桂ユキ子・
谷川俊太郎・兼高かおる
21.五木寛之・針生一郎・中村宏・白井浩司・
蔭山恭一・小牧治・寺山修司ほか
22.荒正人
23.真継伸彦
24.柏原岳一
●まがじん・かるて
1.英語学習雑誌
2.朝日ジャーナル
3.平凡パンチ
5.マドモアゼル
6.少年サンデー
8.女性自身
●まい・くらしかる
1.源氏物語私考         池田弥三郎
2.徳富蘆花「自然と人生」     石森延男
3.西行「山家集」          檀一雄
4.岡本綺堂「半七捕物帖」     戸板康二
5.ラファイエト「クレーヴの奥方」 三宅艶子
7.鴨長明「文丈記」        田宮虎彦
9.井原西鶴「日本永代蔵」     津村節子
11.ドストエフスキーとロシア文学  手塚治虫
12.上田秋成「雨月物語」      大原富枝
13.「平家物語」          木下順二
14.ファーブル「昆虫記」       真鍋博
15.ベーコン「ノヴムオルガヌム」 いいだもも
16.世阿弥「花伝書」        武智鉄二
17.デカルト「方法叙説」       宗左近
●美の工学             松岡正剛
2.映画
3.モダンジャズ
4.絵画
6.歌舞伎
9.歌謡曲
20.俳句
●作家論・不安に呻く文学の系譜   進藤純考
5.永井荷風
6.川端康成
7.横光利一
8.大岡昇平
9.芥川龍之介
●われらにとって文学とは何か    進藤純考
11号より、20号まで連載
●現代小説の流れ          三輪秀彦
5.その風土
6.プルースト
7.ジョイス
8.カフカ
9.フォークナー
10.ムジール
●日本文化史
13.歌舞伎の発生         河竹登志夫
14. 15.密教の美学(上・下)     栗田勇
16.お伽草子の世界          大岡信
●事件と文学
13.暴動と黒人文学         橋本福夫
14.ロシア革命とロープシン     内村剛介
15.辛亥革命と魯迅         高橋和己
16.大逆事件と石川啄木       福田善之
22.第二次世界大戦とメイラー   小田切秀雄
●文学特集
2.ミステリー総論        日沼倫太郎
4.国民文学論           尾崎秀樹
5.私と芥川龍之介          北杜夫
6.「万延元年のフットボール」論   桂芳久
 現代は何を企てうるか      沢村光博
7.ニセモノ文学感を排せ     佐々木基一
 安部公房の文学テーマ      磯田光一
8.大岡信論──眼の深まり    金井美恵子
9.萩原潤太郎の世界        那珂太郎
 戦後派文学考          森川達也
10.中国文学事始          武田泰淳
1x.ビート派とメーラー文学     宮本陽向
 横光利一と昭和文学の位置    小久保実
 ネオレアリズムと言葉の実験   米川良夫
14.私とゲーテ            柴田翔
15.明日の文学の旗手        白井浩司
16.フォークナー入門        中田耕治
17.泉鏡花文学の神秘        福田清人
 戦後文学の青年群像       渡辺広士
18.女流文学者の変貌        松原新一
19.SFそれはポンチ絵にあらず   福島正実
 チエホフ抄論          鈴木忠志
21.島尾敏雄の内部         安房文三
22.倉橋由美子論          江間瑠璃
23.高校時供の読書地図        坪井喬
 カフカ入門           宇野二郎
25.カラフネ例えば岩成達也讃    生松洋介
26.詩の観念構造へのアプローチ   岩成達也
    〃            入沢康夫
27.現代詩の新しい方角        〃  
 本の船のための素描       入沢康夫
 金井美恵子論(三回連載)     帷子耀
30.大江健三郎ノート        黒点喜夫
31.ポオ復活           高良留場子
 文学におけるドキュメンタリズム 杉浦明平
●異色対談シリーズ
10~11.青年の思索のために      小田実
   政治と文学と意識     いいだもも
12~13.未来学とサイボーグの思想  小松左京
   SFと劇画の世界     石森章太郎
14~15.ここが舞台だここで演れ氏   別役実
   新しい現代演劇        唐十郎
16~17.伝説の午後いつか見た世界  寺山修司
   なつかしき昔掃       横尾忠則
18~19.暗闇の奥に遠のく聖地     土方巽
   舞踏の原理とデザイン   宇野亜喜良
22~24.芝居小屋作業仮設の工事現場 鈴木忠志
   演技論と詩        天沢退二郎
25~28.地を這う飛行機と飛行する蒸気機関車
                 稲垣足穂
   機序械学説          中村宏
29~31.ビートルズの方へ      高橋悠治
   ロック論   小島武・小室等・田川律
●参考風土記             佐藤忠
(1号から9号まで連載)
●現代絵画へのアプローチ      藤山恭一
(6号より19号まで連載)
●頭蓋の中の遊学(維新論)      高知聡
(7号より○号まで連載)   
●若人の文法(11号~13号)     池田信一
●えるまふろじつとのうた
12.旅の若者            岸田衿子
14.叫ぶ子供             長田弘
15.色彩の内部            吉岡実
16.あの海            白石かずこ
17.生きているか          山本太郎
〃.食卓              田村隆一
〃.質問              飯島耕一
〃.予言者            天沢退二郎
18.遠い休暇            入沢康夫
19.夢の夢こそ          富岡多恵子
20.幼い日没の記憶         清岡卓行
21.北海道             吉増剛浴
22.船が出発する          吉行理恵
23.大学前              関根弘
24.太子             谷川俊太郎
25.高校時代のノートから      高橋睦郎
26.集団疎開           高良留美子
27.感傷の環礁            宗左近
28.砂の記憶            那珂太郎
29.転相抄             織田達朗
30.春の画の館の歌        金井美恵子
31.草男               清水●
32.エルマフロジットの帰還     岩成達也
●六文銭挽歌集         作曲・小室等
21.ヒゲのはえたスパイ        別役実
22.ひなまつりのうた         唐十郎
23.おもいだしてはいけない     清岡卓行
24.おもいださないで       富岡多恵子
25.今夜・きみ!          吉増剛造
26.若もの             滝口雅子
27.私は月に行かないだろう      大岡信
28.まっかな夜の道行         佐藤信
29.三途川ブルース         高橋睦郎
30.恋の扉             入沢康夫
●寝太郎独語録            西田歩
(22号から31号まで連載)
●青年のための読書哲学(22~26)
 村山博・田辺茂一・田所太郎・神吉晴夫・
小川誠一郎
●天文学の神様たち(29号より連載)
                   河内弘
●高校瓦版              大木薫
●授業はみだし講座

27~28.日本史・内乱論        飯島朔
29~30.幾何・ガウス論       松岡正剛
31~32.物理・素粒子論       松岡正剛
●百科千科
 百科事典小史・新年・小町・嬉遊笑覧効三
味線・気球・河童自伝・アングラ・賽河原・
町・落語その他を断続的に掲載
●コラム
 観光学点描/日曜日の読書/鑑賞席
 シベールの甘言苦言/リクライニング・シ
 ート/偏見社会学/高校図書館/言葉・言
 葉/対物レンズ
●パロディ・コラム
 高校株式市況/三行産業広告/暗闇芸談
●高校人類学   イラストレーション・小島武
12.孔雀革命
13.長く熱い夏
15.反戦の季節
16.自殺学入門
17.彷徨学入門
18.ヤクザ学入門
19.演歌学入門
20.一九六九年学入門
21.ゲリラ学入門
22.遊戯学入門
23.恋慕学入門
24.犯罪学入門
25.ポップス学入門
26.映画学入門
27.空間学入門
28.食物学入門
29.幻想学入門
30.地理学入門
31.宗教学入門
●思想特集
7.豊かなる機械論         渡辺一衛
 神とは何か          佐古純一郎
9.城または異人ランボオ       田中基
12.ベトナムから遠く離れじ     真継伸彦
 怒れる黒いオルフェ        門倉弘
18.吉本隆明の栄光と不幸      黒坂二朗
20.弥勤・稲垣足穂への手紙     高橋睦郎
21.サルトルと現象学         坪井喬
 観者の肖像――ポンテイ論     田中基
22.東大闘争と知識人の死       高知聡
28.市民・小田実の思想       八木素行
29.構造主義の位置         渡辺一民
 機械と物理学          稲垣足穂
 機械学とは何か          中村宏
 マルクス主義経済哲学入門    述野隆雄
●芸術特集
3.リードの芸術論         中京聖一
4.一枚の絵の前でのモノローグ    大岡信
5.幕間の独白           村松英子
6.テケテケ考現学         赤星建彦
 マリアへの綺想曲       立原えりか
9.ルネサンス絵画論        岸田袷子
25.シネマネサンスからの報告書   神尾賢二
27.近松門左衛門と黒子の思想    黒田芳嗣
32.現代短歌入門           岡井隆
●読書特集
1.世界文学の中のヒロインたち   新庄憲章
     荒生人・磯田光一・秋山六郎兵衛
2.太陽の下のサスペンス      福島正美
4.人生論ブームと読書     望者小路実篤
 文庫と翻訳文学          村松剛
 文庫と日本文学         吉田清一
 私と文庫            丸山健二
 〃               荻原葉子
 〃               津村節子
5.スタインベック         三浦朱門
 ラディゲ「肉体の悪魔」     澁澤龍彦
 シエークスピアの読み方      長田弘
6.若者と文学における主題     石川達三
 若者と文学における行動     真継伸彦
7.ボーボワールと女性論     瀬戸内晴美
 女流作家のシチュエーション   澁澤龍彦
18.源氏物語にひそむ女性像
 紫の上         森茉莉・田辺聖子
 藤壺             河野多恵子
 六条す御息所          大原富枝
12.古典入門             関良一
 感動と読書          吉行淳之介
17.読書と青春          佐古純一郎
 読書その恐怖          村上一郎
 読書と愛の世界         針生一郎
 読書と社会           森川達也
17.わが愛する書
  谷崎潤一郎「青年」     河野多恵子
  トーマス・マン「魔の山」   柏原兵三
 20世紀長編小説への挑戦      長田弘
20.読書調査レポート         編集部
23.高校時代の読書地図        坪井喬
24.総合雑誌の構造と読み方      風間宏
28.若者世代の読書論        八坂二郎
29.読書計画の方針         苅甲元司
29.一冊の文庫
  デカルト「省察」       森川達也
  ロープシン「蒼ざめた鳥」   大原富枝
 君にすすめる十冊の月刊雑誌    編集部
 全集ベスト・24         吉田道子
30.感謝状・少年マガジン殿      吉田好
●学習特集
1.合格者が使った参考書はこれだ
2.夏休みの英語/岩田一男
3.アウトサイダー受験法
10.あなたも数学が好きになる
12.ある異色の大学入門ノート
17.ライバルは何を読んでいるか
17.古典把握の至近距離
18.授業参観/日比谷高校
19.ラストスパートにかける君の参考書/菊田英夫
21.大学紛争の中の受験戦線
22.受駅街頭インタビュー
23.学習序章
24.カッパブックス学習秘伝・受験天文学
●その他
 高校生活記録/君自身の主張と広告/各種
レポート/読者作品/イラストレーション
●臨時増刊号一覧
42.10 受験特集号
43. 3 大学特集号
43. 4 新学期特集号
43. 8 音楽特集号
43.12 受験特集号
44. 1 各種学校特集号
44. 4 新学期特集号
44. 9 キャンパス・フォト・プレス
45. 2 各種学校特集号
45. 4 新学期特集号
                   以上

補足

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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