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雑談:オタク研究って気を抜くと男性視点になるなと思っている

こう、文化研究をしていると、誰しも自らの性別が持つ視点からは逃れられないなと痛感します。自分はバランス良く物事を見ている!なんて本気で言えますか? 男性は男性視点で物事を見てしまうし、女性は女性視点で物事を見てしまう。これは逃れられない。だから謙虚でいないといけないわけですが……。

「ホモソーシャル」という言葉が世間に流通するようになったのは2000年代に入ってからです。接頭語「homo-」は「同じ、同一」、「social」は「社会、団体」ですが、社会学の文脈では主に「女性を排除し、男性同士で持つ密な絆」みたいな意味です。体育会系の部室の感じ……いや、男性しか居ないオタク系サークルのノリでもいいけど。男性だけで緊密な社会が作られてしまうと、女性視点ってのはなかなか入ってこないですね。

で、ネットを漂っていると、オタク文化の研究って定期的に盛り上がってる印象がありまして、その中で「ロリコン」ブームについての話題もあるんですね。1980年代前半に起きたロリコンブームがその後のオタク文化に与えた影響は大きい、みたいな。そういうのを読むと、男性視点だな、と思うわけです。美少女を好きなのは男性オタクである、というのがあたかも大前提かのような印象。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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