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2023年に見つけた印刷物 part 3

5月にやったやつの続き。今回の1位・2位は入手に10年近くかかった本で感動をおすそ分け。

第5位・『Warp Magazine Japan』2006年3月号(トランスメディア)

第5位は『Warp』の2006年3月号! これは10年間編集長をしていた大野俊也さんの最後の号です。大野さんは『Fine』の編集長を約3年務めた後、海外のストリートカルチャー誌『Warp』の日本版編集長に誘われ転職。ファッション、ヒップホップ、ハードコア、スケートボード、アメトイ、格闘技など、様々なカルチャーを統合する編集方針は、『Fine』からサーフィン/スノーボードの記事をまるごと消したらこうなる的な内容で、男子校のような誌面でした。大野さんが退任した後から急速に普通のファッション誌になってしまい、ストリートカルチャーの匂いは消えていきます。

で、この号は最後だからか大野さんが表紙に書いてある人全員とひたすら対談していくという、ある意味めちゃくちゃな号でした。ファション誌としての機能ゼロ! 個人的には「TOKYOクラブ・シーン創成期」という表紙に書いてある記事が気になって買ったんですが、そちらは野崎真代さん企画のクラブ関係者12人の証言を集めた特集でした。つまり、この号は9割以上がインタビューで出来ています。まるで全記事が対談だった『CAPE X』の最終号のようだ!

参考・クラブ12人:高橋透、大貫憲章、DJ NORI、高木完、村田大造、須永辰緒、DJ EMMA、GEE、HISA ISHIOKA、松浦俊夫、宇多丸、DJ HEYTA

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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