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序章:プレ・ナイロン100%(NYLON100%)
インタビュー部分は掲載許諾を得ていないので省略しております。本文のみで、不完全です。本の雰囲気だけ知りたい方向け。
■渋谷のロック喫茶〝めいじどうり〟
【〝めいじどうり〟とは何か?】
柴田よしきのミステリ小説『少女達がいた街』(一九九七年・角川書店)にこんな描写がある。
東急を出て渋谷駅を離れ、明治通りに沿って三分。通りに面したビルの地下に、『めいじどおり』はある。アナザーサイドと並んで人気のある渋谷のロック喫茶の草分けだったが、アナザーとはだいぶ店の雰囲気が違う。店内は細長くて狭く、ひどく暗い。開店は五時だったので、まだ店の表に出してある看板には電気が入っていなかった。カズはCLOSEDの札など気にしないでドアを開けた。ジンと呼ばれているアルバイトの学生が、狭い店内に並べられた傷だらけのテーブルを拭いていた。
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