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序章:プレ・ナイロン100%(NYLON100%)

インタビュー部分は掲載許諾を得ていないので省略しております。本文のみで、不完全です。本の雰囲気だけ知りたい方向け。


■渋谷のロック喫茶〝めいじどうり〟

【〝めいじどうり〟とは何か?】

柴田よしきのミステリ小説『少女達がいた街』(一九九七年・角川書店)にこんな描写がある。

東急を出て渋谷駅を離れ、明治通りに沿って三分。通りに面したビルの地下に、『めいじどおり』はある。アナザーサイドと並んで人気のある渋谷のロック喫茶の草分けだったが、アナザーとはだいぶ店の雰囲気が違う。店内は細長くて狭く、ひどく暗い。開店は五時だったので、まだ店の表に出してある看板には電気が入っていなかった。カズはCLOSEDの札など気にしないでドアを開けた。ジンと呼ばれているアルバイトの学生が、狭い店内に並べられた傷だらけのテーブルを拭いていた。

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4,515字
2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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