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NG-Galleryの展示記録

日本の悪趣味文化を調べていると100%目にするのが小林小太郎さんの名前だと思います。小林さんは1980年代前半に出ていた伝説の変態雑誌『Billy』(白夜書房)の制作を請け負っていた編集プロダクションの人で、1990年代にはヌードと奇形が一緒くたに載っているようなポルノ雑誌『ORG』『TOO NEGATIVE』(吐夢書房)の編集長として、悪趣味文化に多大な影響を与えました。

小林さんは編集長を辞した後、1995年7月、池尻大橋に「NG-Gallery」というギャラリーをオープンします。扱うテーマは死体、奇形、メディカルなどを生と死をテーマにしたもの。わかりやすく言えばエログロ系のギャラリーで、展示は基本3週間ごとに入れ替え、盆と正月には死体写真展、という場所でした。もう存在しませんが住所は世田谷区池尻3-4-2 ASAビル4F。営業時間は14時から入場料500円、19時以降は1ドリンク付で1000円。約2年で閉鎖してしまうものの、これまで雑誌で培ってきた感性を立体的に見せる場として、他の悪趣味系の人間には見られない実践でした。

ここの展示記録はウェブ上に存在しないようなので、開催履歴を残しておきます。もしかしたら気になる人がいるかもしれないし……。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

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