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『DOLL』ベスト10

まだ本調子じゃないのだが、ぼちぼち書いていかないとあっという間に時間がすぎてしまう。しかしサラッと書けそうなもの……というと雑誌ネタだ。前に『STUDIO VOICE』で気に入ってる特集をあげる、みたいなのをやったことがありますが、今回は『DOLL』で。

『DOLL』は1980年から2009年まで出ていた音楽誌で、ジャンルとしてはパンク/ハードコア中心でした。前身雑誌『ZOO』は1975年創刊で、そちらはブリティッシュ・ロック、ジャーマン・ロック、グラム・ロックとか、色々と取り上げていたものの、途中でパンクに出会ったことで、雑誌全体がパンク/ニューウェイヴ路線にチェンジ。そのまま30号(1980年10月)まで出ました。しかし『ZOO』の商標を持つところからクレームがきて誌名変更。初代編集長・森脇美貴夫の飼っていた猫の名前から『DOLL』になります。

で、『DOLL』って、もう表紙の見た目からしてパンク!ハードコア!って感じで、ワタシの趣味的にあんまり普段から手を伸ばすような雑誌ではなかったんですが、たまたま気になって読んだなんかの記事が結構面白くて、それからバックナンバーを安く見つけたら買う生活をしていました。そうしてわかったことは、この雑誌は決してパンク/ハードコア好きのためだけに編集されてるわけではなく、音楽好きなら別にパンク聴いてなくても楽しめる雑誌であり、ちゃんと読んでおけばよかった……ということ。

そんな、パンク/ハードコアを積極的に聴いてこなかったワタシのような人にも『DOLL』は面白いですよ、というのを伝える記事です。でもたしかにパンク/ハードコアをわかってないと楽しめない記事も多い。「80年代フィンランド・ハードコア特集」と言われても、そもそもフィンランドを追う前に自分にはやること一杯あるんじゃないか?と思いますし……。まあそういうのは今回当然ナシ! ちゃんと好きな人が読めばよろしい。


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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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