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Paper Rare Groove 05:綜合諷刺雑誌『VAN』に戦後サブカルチャーの源流を見る?(『Tokion』66号・2008年2月号)

「作品は突然生まれない(必ず何かの影響から生まれる)」というのが持論なのだけど、それを証明するのは結構手間だ。最近は、戦後日本に影響を与えた海外の漫画家、ソウル・スタインバーグやベン・シャーンを、日本の漫画家達は一体何で知ったのか、というのがずっと気になっている。

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はじめは「スタインバーグのグラフィック漫画にぶつかったときは、頭がフラフラとなったのを思いだす」と『ぼくがすきな外国の変った漫画家たち』に書いていた植草甚一周辺を疑ったものの、『文藝春秋デラックス 世界のマンガ』では「戦後まもなくでしたか、日本の漫画家があっちに行ってスタインベルグに会ったという記事が、美術雑誌に出ていました」と発言しているので、その前から既に知っていた日本の漫画家はいるわけだ。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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