坂本龍一と渡辺香津美が初めて会ったのがいつなのかをこれを機会に調べる
もう2ヶ月以上経ってしまいましたが、『ユリイカ2023年12月臨時増刊号 総特集=坂本龍一 1952-2023』というのが2023年11月1日に出まして、様々な方が坂本龍一という人物について書いていたり語っていたりするのですが、そこに渡辺香津美さんも短いエッセイを寄稿しています。渡辺香津美さんは御存知のとおりYMOのワールドツアーに同行し超絶テクニックで観客をわかせたギタリストで、坂本さんとKYLYNというフュージョングループを結成したこともあります。
そのワールドツアーの音源を収録した、YMO人気を決定づけたライヴ盤『パブリック・プレッシャー』は、渡辺香津美さんが所属する日本コロムビアが渡辺さんの演奏の収録を拒否したため、ギターパートは坂本さんがあとから付け足したシンセソロに置き換えられたのは有名な話です。ただ、このことが逆にYMOらしいテクノ感が増してよかったんじゃないか説もあります。後年、ギターを元に戻した音源がライヴ盤『フェイカー・ホリック』に収録されています。
で。タイトルの本題。坂本龍一と渡辺香津美が初めて会ったのは一体いつなのか?が気になりました。だって歴史的な出会いじゃないですか……。1977年9月25日発売の渡辺香津美のソロアルバム『OLIVE'S STEP』には、すでに坂本龍一が参加しており、録音は1977年6月1~3日なので(東京・日本コロムビア第1スタジオ)、少なくとも1977年5月以前になります。
さて、渡辺香津美さんのインタビューを読み返してみましょう。
1977年くらいに出会って、1977年6月1日の録音に参加してるということは、1977年の新宿ピットインのスケジュールを見ればすぐにわかりそう。じゃあ順に見てやるわい! と、当時の『ぴあ』のスケジュール欄をチェックしました。
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