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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2024年2月の記事一覧

視点:文化は国境を超えない、か?

歴史的文脈を忘れ、ジャンル的価値観からも離れて、遠い国の音楽を聴いた時に、それが良いか悪いか判断できる……かどうか? フラット化の欲望の話の続きみたいになりますけど、思い出したエピソードをここに。 1・追悼式で流れる音楽時は第二次世界大戦前のアメリカ。ある日本人の外交官が亡くなった。外交官は現地のアメリカ人達に敬愛されており、彼らの手により追悼式が行われることになった。その際、追悼の音楽を演奏することになったのだが、やはり日本人なのだから日本の音楽が良いだろうと、アメリカ

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雑談:「才能とは情熱を持続させる能力のこと」とは何か

「才能とは情熱を持続させる能力のこと」 ネットを徘徊中、こんな一文が目に入った。スタジオジブリの宮崎駿の言葉だという。いい言葉だな、なんのインタビューで言ったんだろ、と検索すると、言葉だけが独り歩きをしていて、どうにも初出がわからない。初出がすぐにわからない言葉は、ネットでは要注意である。そうこうしてるうちに他に似たようなのを見つけた。

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雑談:ポストフラット

更新が減って申し訳ない。3月2日に出る『コミティア魂』という本関連のことをやってたら中途半端なテキストばかり溜まっていて一向に公開していない……。色々書きっぱなしのがあるんだけど……。んで今回は最近雑談でしてた話。

雑談:YOASOBI「アイドル」のラップを聴きながら考えてたこと

去年の話題ですけど、そのうち書こうと思って忘れてた。YOASOBI「アイドル」のラップが良くない!みたいな話題が微妙に盛り上がってたのを見て、その理由が「韻を踏んでない」って話だったんですが、他に思ったことがあったので私見を書く。 まず先に前提の説明から……。前に日本語ラップについて興味深い話題を読んで、それは意外と最近で『SWITCH』2016年11月号「みんなのラップ」特集号なんですけど。

コーネリアス『69⚡96』曲解説

『ファースト・クエスチョン・アワード』を載せたので一緒に。 Moon Walk (Radio Edit) 1995-10-16(Polystar, PSSR-9001, Cassette)

日本でテクノ10選(2021年)

昔「テクノ10選」ってタグが流行った時に、10曲選んでみるか、と選んだリストです。わざと入手が難しいのを入れてたんですがネットで聴けるようになってたのを発見した!ので、ここに再掲して解説を書き足し、曲にリンクを張ってみる。 (01)04DD - Synthemesk 666

近年気になってる用語集

もうこういう記事を自分が読む側に回りたいところですが、新語は好きでよく集めてます。みなさんも一応知っといたほうがいいかもしれん、というのをまとめときますわ。 音楽

コーネリアス『ファースト・クエスチョン・アワード』曲解説

コーネリアス『ファースト・クエスチョン・アワード』が今月で30周年なんですよね。なんとなく大瀧詠一師匠のせいでX0周年にはリマスター盤が出るような気がしてしまいますが、実際はもうFQAは2019年に出てるので、間違えないようにしましょう。間違える人はいないか。ということで昔、冊子に載せた解説を転載。前に『ファンタズマ』と『ポイント』をアップしたことがある。 太陽は僕の敵 THE SUN IS MY ENEMY 1993-09-01(Polystar, PSDR-5012,

メモ:AI文字起こし「Whisper」をローカルで使う方法

インタビューした音声ファイルの文字起こしはとにかく手間だ。なるべくならしたくないことの一つではないだろうか。 先日、無料の音声編集ソフト「Audacity」に関するニュースが目に入った。 それを見るとIntelから提供を受けて「Audacity」にAI機能が追加できるという。へー、なんか便利そう……と見てたら「Whisper」の名前が目に入ってびっくりする。AI音声認識技術の「Whisper」は、音声ファイルを解析して自動で文字起こしをしてくれるスーパーありがたツールなの

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2024年に見つけた印刷物

2023年FINALの続き。正確には2023年12月に見つけたのも含まれますが、まあそんなことは読む人には正直どうでもいいだろう。 第5位・『SWIM』2号第5位は『SWIM』2号! 1987-06-10。これは博多の音楽情報ミニコミ『Blue Jug』の後身雑誌ですね。ブルージャグは当然ながら最初期の号からモッズとかルースターズとかシナロケとか、いわゆる「めんたいロック」と呼ばれるような地元のバンドががんがん取り上げられてまして、その辺のシーンに興味がある人は必携なんです