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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2023年4月の記事一覧

J-RAPってそういうことだったのか会議

「Jラップ」という言葉が1990年代半ばに登場しました。これは一体なんだったのか?を改めて書いてみましょう。〈※追記あり、有料部分を追記で検索〉 前提1・1994年のムード日本のヒップホップは1994年3月9日発売のスチャダラパーfeaturing小沢健二「今夜はブギー・バック」のヒットが出るまで冬の時代だった、と言われます。前年の1993年に当時の新人たち、GAS BOYS、TOKYO NO.1 SOUL SET、YOU THE ROCK & DJ BEN、キミドリ、A.

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雑談:最近してなかった話

何度も書いてますが、このnoteは執筆のリハビリ(2016年頃?から急に長文を書けなくなった……)と渋谷系の原稿の小出しを兼ねており、noteを購読している皆様には大変感謝しております。「こういうの書いてください」というご意見も募集しています。書けるような内容だったらそのうち書きますが、書けなかったらすまない。 で、最近、渋谷系の話をしてなかったわ……という気分になったので渋谷系の話をしていこう。あんまり出ない話を。

ジュリアナ東京のDJで有名になったジョン・ロビンソンはその前に何をしていたのか

日本人なら誰もが「ジュリアナ東京のDJで有名になったジョン・ロビンソンはその前に何をしていたのか」が気になる時が来ると思います。それを疑問に思うことが、日本では大人になるということです。「これまでの本人名義のCDって全部日本でしか出てないし、本国ではあんまり評価されてないのかなあ……?」など、あまりの情報の少なさにジョン・ロビンソンを好きな自分に不安を持ってしまうのも無理はありません。 今Wikipediaの記事を見ると、1991年のジュリアナ東京のメインDJを務めた話から

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頭脳警察再考

今回は頭脳警察でいってみよう! え、頭脳警察……? 今どきバンド名は知っていても曲を聴いたことがある人って意外と少ないんじゃないか?と想像しますがどでしょか? 1969年、大学のバリケードの中で生まれたバンドという点で裸のラリーズと似たような存在ながら、近年はあまり公に再評価されているところを見かけないバンド=頭脳警察。やはり政治的な印象が強すぎるというところでしょう。かつては1970年代の日本のロック名盤といったら定番でしたが、もはやそんなムードもない。現状ははっぴいえん

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雑談:日本と韓国のセンスの違い

友人と話しながら「あーそういえばそういうことじゃん」と思ったのでメモ代わりに書いておきます。J-POPとK-POPを聴き比べた時とか、日本と韓国のデザインを比較した時とかに、なんというか決定的な差を感じることがあります。ないですか? あると思って読んでくれ。 日本と韓国のセンスの違いってどこにあると思いますか? ワタシは昔読んだインタビューのとある発言が頭から離れないんです! それが未だに韓国について考える時の根底にあります。 ではここに取り出すのは『ele-king』3

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Q. TKが宇多田ヒカルに引導渡されたとコメントしていますが……(2016年10月)

昔ask.fmという質問サイトで質問されて回答したヤツ、パスワードとか忘れてもう色々いじれない!のでここに転載しておく……。 TKが宇多田ヒカルに引導渡されたとコメントしていますが、両者は何がどう違って、TKはそのように思ったのでしょうか。感覚的には速攻で分かるのですが、言葉にしようとすると難しいですね。長くなるので時間があるときに読んでください。 ワタシの回答としては、オリコンチャートにも通用するR&Bのグルーヴを90年代のTKは作れず、宇多田ヒカルは作れたということで

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「ジェネレーションX」の説明

前に「ジェネレーションZ」の初出を調べるという記事を書きましたが、そのイメージの源流となる「ジェネレーションX」について、そういえば書いてなかった。 我々が認知している「ジェネレーションX」は、小説家のダグラス・クープランド(Douglas Coupland)が1991年に発表した小説『ジェネレーションX 加速された文化のための物語たち/Generation X: Tales for an Accelerated Culture』を由来とする言葉です。クープランドがこの物語

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雑談:「アングラ」の意味について補足

前回の新宿アングラの話の補足。何年か前に突然気がついたことがありまして、それは日本の「アングラ」は2つの文脈が混じってできてるんだ!という話です。2つって何?の説明をしていきます。 1つ目:アメリカ的アングラ日本の「アングラ」は、当初はアメリカから輸入された「アンダーグラウンド」を縮めたもので、アメリカ的な言葉の使い方でした。アメリカ的? どういう意味? はい、アメリカ的とは「アンダーグラウンド・フィルム/アンダーグラウンド・シネマ」を由来とする使い方です。1950~19

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新宿アンダーグラウンドの残影 ~モダンアートのある60年代~(2007)

これは「新宿モダンアート」(今ピットインがある場所の1階)というストリップ劇場で働いていた川上ジョージさんのインタビュー記事の補足として書かれたテキストです。WEBスナイパーのネットで読めますが、リンクが入り組んで読みにくいことになってるのでこちらにまとめて一つの記事に。もう15年以上前になるのか……。 60年代の新宿モダンアート

かせき1st再考

久しぶりにかせきさいだぁを聴いていてやはり最高だなと思ったので、今回はかせきさいだぁについて書いていきましょう。 かせきさいだぁは加藤丈文の一人ユニット。これ以前に組んでいたヒップホップユニットTONEPAYSが解散し、一人でやる、となって、ユニット名をつけたものです。 前史:TONEPAYS

とりとめもなく追悼