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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2022年5月の記事一覧

「腰巻お仙」ポスターが1960年代を代表するポスターとはどういう意味か

横尾忠則さんデザインによる状況劇場の演劇「腰巻お仙」のポスターは、1966年10月に発表され、シルクスクリーンで刷られました。サイズはB全だと思いますが、MoMAのサイトでは105.4×74.6cmとあります。 このポスターは「1960年代を代表するポスター」だと時々言われます。言われます、というのは、そう言った人がいるという意味です。一体誰が、どんな文脈で言ったのか? 実は横尾さん自身が説明しています。引用してみましょう。

雑談:KIOTO

振り返ると、2000年にCDで再発されたオクノ修の1stアルバム『KIOTO』がきっかけで、日本の過去の自主制作盤の世界に本格的に興味を持ったような気がします。1972年5月に100枚だけ作られた京都の自主制作盤。もしただの男性シンガーソングライターのフォークアルバムだったら、そこまで興味は持たなかったかもしれません。1972年に100枚だけ出た自主制作盤なんですよ!という事前情報が重要でした。いや、もちろん実際に聴いたアルバムは歌声がよく、曲調もサイケデリック感が漂う、幻の

ゼロ・コーポレーション探究

本が出るまで待てない人向けということで……。 渋谷系を調べていると誰もがゼロ・コーポレーションにぶち当たると思います。え、ぶち当たらない? それはおかしいですね……。しかし資料的なものはウェブ上に数件しかありません。そこで改めて解説しましょう。(センチュリーレコードの時と同じ書き出し) と言いつつ、ゼロ・コーポレーション全体が重要なわけではありません。ある一時期のゼロ・コーポレーションです。 前提

雑談:bend it! 1992

トラットリア発足から今年(2022年)で30周年。ということで、あれですね、一応やっときましょう。

グラフィックにみる日本の音楽ファンジンのひとつの流れ(『アイデア』2008年5月号)

パンク、ニューウェイヴ,ネオアコ、テクノ……1970年代末から2000年代にかけて発展してきた独立系音楽ジャーナル。その流れを手書きからワープロ、そしてDTPにいたる誌面レイアウト、タイポグラフィの展開とともに追う。 ■Rockin'Doll

昔のブックマークから

更新減ってるな。申し訳ない。明日からまた復活する、はず。 ブラウザの「お気に入り/ブックマーク」からサイトを順にクリックしていって、今日の更新をたしかめる……という習慣を、いつからかやらなくなってしまいました。とにかく全部更新が集約されるFacebookのトップページこと「フィード」や、Twitterのやはり更新が溜まる「タイムライン」に慣れてしまった自分がいます。今回は自分の過去のブックマークから懐かしい(?)サイトのアドレスを引っ張ってきましょう。 Bookmark

ブライアン・イーノがマイ・ブラディ・ヴァレンタインを褒めたのはいつか

もう何百回目かのMy Bloody Valentine『Loveless』(日本盤1991-11-21)を聴いてたんですが、このアルバムのライナーノーツをめくってて思い出したのがこの逸話。 この話ってよく出てくるけど、ブライアン・イーノは本当にマイブラをそうやって褒めたんでしょうか? 話の初出を探す

ピテカンの開店日はいつか

80年代に原宿にあった「ピテカントロプスエレクトス」というクラブ、というかスペース、いつ開店だっけ?と、手元の紙資料を調べたら意外とこれという日付が見つからない。とりあえずネットで検索するか、と思ったらこんな匿名ダイアリーが引っかかった。 かいつまんでいうと、ネットにはピテカンの開店日について「1982年3月」派と「1982年12月20日」派の2つがいるという。結局どっちなのかいまいちわからないままで困ってる人がインターネットのどこかにいるようだ。 こうなると余計気になっ

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ジャンル名の起源:ニューミュージック(1970年編)(※未確定)

「ニューミュージック」というジャンル名については未だに気になっています。前に記事にしたこともありましたが、そちらは日本の1970年代の邦楽についてのニューミュージックではなく、『ニューミュージックマガジン』に到るような、1960年代の新しい音楽=ロック/前衛ジャズについてのニューミュージックでした。そっちを読んだことを前提としたうえで、今回は邦楽についての話です。 ここでいうニューミュージックがどんな音楽を表すのか、まずは辞書でも引いてみましょう、ネットで。 フォークやロ

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雑談:グッド・ミュージックとは何か

Twitter開いたら目に入ってきたツイート。 「グッド・ミュージックとは何か」。知らない人が読むと「いい音楽とは何か」という考えに見えるかもしれません。もしグッド・ミュージックが存在するなら、それ以外はバッド・ミュージックということか?というと、そういうわけではないんですよね。知ってる範囲でメモしておきましょう。

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21世紀のニュー・スタンダード(2008年『世界のサブカルチャー』)

Rip it up and start againかつて、Nurse with Wound(以下NWW)というノイズ/コラージュ・ユニットの1stアルバムには、あるオマケがついてきた。それはNWW自身がまとめた古今東西のミュージシャンのリストだったのだが、そこに羅列されたカルトかつアンダーグラウンド志向なミュージシャン名の数々は、彼らの音楽マニア度を証明すると同時に、リスナーにとっては未知の音楽への招待状として、ファンの間では活発な議論を呼びつつ、末永く愛された。 オリコン

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雑談:早稲田とか横浜国立とか

ここは自分の過去原稿をアップするnoteとして始まったのですが、昔の原稿ファイルがもはや見つからず、あとは紙を見ながら手打ちするしかないのだろうか……と昔のハードディスクをあさりながら途方に暮れてたところ、昔ゲンプロさんがアップしてたフライヤー画像を保存したのが出てきて懐かしかったので、歴史的資料として掲載しつつ更新しよう、という記事です。

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