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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2022年3月の記事一覧

雑談:Here Comes The Girls

あーごめん、3月最後に更新しようとしたらこんな時間だ! 60年代英国のガールズポップの有名コンピレーション『Here Comes The Girls』。本国では1990年に出て、日本盤も1994年に出ました。同名の特集を当時『STUDIO VOICE』が組んでいましたね。驚愕の売れ行きを示した号だったはずです。 の、元ネタっぽいの発見。

ジャンル名の変遷:エレクトロニカ

1966年にイタリアで結成された即興音楽集団=ムジカ・エレットロニカ・ヴィヴァ(Musica Elettronica Viva、MEV)、1979年より始まったオーストリアで開催される先端技術やメディアアートの祭典=アルス・エレクトロニカ(Ars Electronica)……の話は今回除きます。 「エレクトロニカ」というジャンル名の使われ方の変遷です。2月頃にHTCさんが書いてたのにちょっと遅れて気がついたので、ここにまとめを書く。 インテリジェンス・テクノ期

雑談:映画秘宝の表紙とか

宇川直宏さんの1990年代の仕事に見られる、サンプリング&コラージュの強烈なセンスは、たびたび見直したくなります。宇川さんのコラージュの独自性はハイファイなこと。パンク以降のコラージュというと、普通は切り貼りの痕跡、荒さ・にじみ・歪みをそのままにしたエッジの甘いローファイな仕上がりになるのですが、宇川さんはDTPを駆使して要素自体はハイファイに、そのレイアウトや組み合わせの巧みさで、バッドテイストな感覚を表現しています。ここが他のコラージュアーティストとは違いますね。 で、

NG-Galleryの展示記録

日本の悪趣味文化を調べていると100%目にするのが小林小太郎さんの名前だと思います。小林さんは1980年代前半に出ていた伝説の変態雑誌『Billy』(白夜書房)の制作を請け負っていた編集プロダクションの人で、1990年代にはヌードと奇形が一緒くたに載っているようなポルノ雑誌『ORG』『TOO NEGATIVE』(吐夢書房)の編集長として、悪趣味文化に多大な影響を与えました。 小林さんは編集長を辞した後、1995年7月、池尻大橋に「NG-Gallery」というギャラリーをオー

『東京IN THE FLESH』読書中

高木完さんの本『東京IN THE FLESH』が3月17日に発売されて、読んでいます。一度全部読んだんですけど、次は精読というんでしょうか、わからんところは後回しにしてまず通して読むことが重要だ!と思って以来、読んでる途中に検索とかするのはしないようにしています。次は調べつつ読む。 高木完さんについては知ってる前提で話しますが、東京ロッカーズから日本のヒップホップまで日本の音楽シーンとの関わり、雑誌『宝島』『Fine』での連載や、映画「星くず兄弟の伝説」主演などが知られた活

雑談:Kaleidoscopeで思い出すX

最近出た『Kaleidoscope』という洋雑誌の#39号(FW 21-22)の特集が「アーカイヴ・コンティニュアム(Archive Continuum)」というものでした。2010年代に入ってから顕著になった、過去のコンテンツから発想する文化的トレンドの影響で(Vaporwaveしかり、Citypopしかり)、これまでになく「アーカイヴ」というものが注目されている時代である、というわけです。アーカイヴというと止まった動き、資料整理のようなイメージなわけですが、それをいかに動

2022年に見つけた印刷物 part 1

2021年FINALからはや3ヶ月。そういえば2022年はやってないわ、ということで、やっていきましょう。しかし今回はとくにレアなのはない。 第5位・Crazy Virgin3号

業務連絡:更新が……

先月よりも更新が停滞してるような? 最近忙しいのかな? と思ってる人のために更新するのですが、過去の記事のいくつかが規約違反で公開停止になってしまい、その対応をしておりました……。どれも18禁サイトへのリンクがある記事だったので、そのリンクを全部削除してもう一回公開してくれ、とメールしてるところ……。ダメだったらもう一回投稿し直さないといけない……。ぎゃわーん。

日本女性ファッション誌小史(※草稿ver)(2020年『アイデア』390号)

ファッション誌以前/啓蒙と実用雑誌は常に啓蒙と需要から生まれる。それは女性向けの雑誌でも同じである。

センチュリーレコードの再発探索

本が出るまで待てない人向けということで……。 渋谷系を調べていると誰もがセンチュリー・レコードの洋楽部にぶち当たると思います。え、ぶち当たらない? それはおかしいですね……。しかし資料的なものはウェブ上に数件しかありません。そこで改めて足跡を辿っていきましょう。 前史1:センチュリーの成り立ち

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80年代再評価マンガ(2009年『BRUTUS』6月1日号)

「オトナのマンガ」という特集で、「80年代」をテーマにマンガを選ぶ、というコラムでした。しかし3冊のみ!ということで、めちゃ王道になってしまった結果がこちらです。

画像集:昔のヤフオクから4

もはや定番の時間稼ぎネタ。3の続きです。

「和モノ」再評価はどこから来たのか

「和モノ」とは何か、から始めましょう。単に昔の日本製レコードのこと、ではありません。

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