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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2022年2月の記事一覧

90年代名言:「身内にウケることしか考えてない」

思いつきだけで更新する名言シリーズ。今回は「身内にウケることしか考えてない」。

アシッドジャズの日本盤コンピをリリース順に集める(1990年代まで編)

前に「紙とCDで見る20世紀のソフトロック再評価」という集める系の記事を書きました。今回はアシッドジャズの日本盤コンピを集めて紹介していきましょう。一応前史にあたる「ジャズで踊る」=ジャズダンスのコンピも載せています。 旧来的なジャズファンの聴き方ではなく、ディスコ/クラブシーンでダンサー達のために流されるジャズというのが、1970年代のイギリスで徐々に注目されはじめました。これが「ジャズで踊る」シーン。1980年代に入ると日本にも情報が入ってきます。 ここで選ばれている

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雑談:ウクライナをカルチャー視点で見る

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雑談:元ネタを見たときに誰がサンプリングしてたかを思い出しづらくなってきた

「あ、これ知ってる! ここからサンプリングしてたのかあ~」となることが時々あります。そして「……誰がサンプリングしてたんだっけ?」ということもよくあります。サンプリングしたほうを消費し続けたせいで、自分の中には残っているのだけども、いざ元ネタを見たときには、もはやそれが何だったのか忘れてる系。そういうものを思い出した時の備忘録。

インターネットっぽさの所作(『ユリイカ』2020年2月号)

■二〇一六年のストリートファッション二〇一六年一一月、カニエ・ウェストとラフ・シモンズがマス・リュダールと契約を締結した、とニュースが流れた。

雑談:単行本になってほしい過去の連載を思い出してみる

雑誌で新連載が始まったときに「あーこれ面白そうだな。単行本になったらまとめて読むか」と思って読まずにいたら連載終了しても放置されたまま単行本にならず「あれどうなったんだろう……」と困ったことが何度もあります。あわててバックナンバー揃えたりして、リアルタイムで読むより面倒くさいことになるパターン。そういうのを中心に思い出していくゆるい感じで。

蒐集:ET PLUS

今回取り上げるのは『ET PLUS』。三菱電機株式会社が無料配布していた企業PR誌の一種ですが、重要なのは有限会社メルブレーンズ(Melbrain’s)創造研究所が編集していた最後の3冊です。同社は谷崎テトラさんが代表取締役を務める編集プロダクション……なのか何なのかよくわからない会社で、とにかく内容がぶっ飛んでいました。サイズはB4。でかい! 当時、企業メセナという活動が流行っていまして、バブルで余ってる金を社会貢献に回そうということで、売れない演劇の人とかに見返りを求め

『Something Beginning With O』の最初だけ読む

ケヴィン・ピアースが1993年春に出した『Something Beginning With O』という本があります。いや、本というには薄い、A4サイズで48ページしかない、ノートのような本です。版元はHeavenly。このマークでおなじみの。 え、知らない!? ファクトリーとクリエイションで働いていたジェフバレットが1990年に設立、初期セイントエティエンヌをリリースして世界的に注目されたレーベルです。1994年にはハシエンダと組んでクラブ「Heavenly Social」

『レトロマニア』の渋谷系の話だけ読む

「ポストロック」というタームを生み出した音楽批評家、サイモン・レイノルズが2011年に出した『Retromania』という本があります。海外では先にハードカバー版が出て、その数年後に普及版のペーパーバック版が出る、という順番で出版されまして、ワタシは2012年に出たペーパーバックのほうを持ってます。 なぜこの本を持ってるかというと、2010年に翻訳が出た『ポストパンク・ジェネレーション 1978-1984』という本があまりに名著だった影響で、サイモン・レイノルズという著者を

知らなかったデザイナー(第1回)

昔のデザイン雑誌をめくっていると、現代日本はまったく語られないデザイナーというのによく出会います。そういうのをメモっては密かに楽しんでいるのですが、そういうのnoteに書けばいいんじゃん、ということで、今度からここに書いていくことにします。 1967年11月に銀座松屋で開催された「現代ドイツデザイン展」の様子。うーん、もうこの時点で最高なんですが、色々見ていくともっと最高だったのでやや解説。 ドイツにはかつてバウハウスという有名な総合教育機関があり、1919年の開校から1

ロックンロール以前のロック・アンド・ロール

ロック・アンド・ロールが日本に最初にやってきた日を探すのは、日本人の誰もが小学生の調べもの学習の題材で扱ったことがあると思います。ワタシはやってないですが。 1960年代以前の音楽の動きを追い始めると本当に資料代に金が飛んでいくのであんまりやらないのですが、ロック・アンド・ロールだけは気になってしまう。ロックは特別という意識が自分の中にあるのかも。 で、今んとこわかってる最初のロック・アンド・ロールを共有しておきましょう。 1935年のロック・アンド・ロール調べものを初

雑談:太陽に干したお布団の香りはダニの死骸のにおいではない、のソースを探す

ツイッターを見てたらこんなツイートが流れてきました。 「布団を干した時のいい匂いって、お日様の匂いだよね♡」認識に対するカウンターとして「あれってダニの死骸のにおいだよ」言説が登場し、我々はそれを漠然と信じていたわけですが、実はそれも違っていた、という話。 いやちょっと待て、これをいきなり信じていいのか? またダマされるのでは?ということでソースを探しました。ネットで検索するとこのエピソードはちょこちょこ出てくるんですが、どこも正確な情報にはリンクしてなくて、そのエピソー

日本の歌謡曲/J-POPの名曲を一年一曲で1961年から2021年まで選ぶ会・2010年代以降編(2010-)

また前回の更新から間隔が空いてしまった……。これまでのは下記。 1960年代~1980年代編 1990年代編 2000年代編 それでは最後いってみよう!

上坂すみれ『パララックス・ビュー』を聴いて何も思わずにはいられない(2014年『ビッグコミックオリジナル』6月20日号)

人気急上昇中の声優アーティスト、上坂すみれのシングル『パララックス・ビュー』。二〇一四年三月五日に発売されたこの作品について取り上げるのは「いまさら」だろうか。しかしこの作品の真価について、誰かが記録しておく必要があると思う。