M2-3 ギーク×アートの約二十年(2010年12月『モダニズムのナード・コア』)
まともな話は坂根巌夫『メディア・アート創世記』(工作舎、二〇一〇年)などを参照していただき、ここではテクノ(ロジー)・アート、インタラクティヴ・アート、メディア・アートと辿ってきたコンピュータ×アートの関係から、なるべくギーク的なものに偏って二十年の歴史を解説する。ギークとはコンピュータに特に長けているオタクのことをいい、つまり漫画やアニメ的な方面より、ゲームやインターネットが好きそうな方面が主軸である。後半になるほど展覧会の話題に移るのは、もともとギークと呼べるようなアーテ