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ばるぼらさんの全記事アーカイヴ

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追加します。あとnoteの有料記事もここに… もっと読む
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2021年10月の記事一覧

sxyライナーノーツ(2012年6月)

suzukiiiiiiiiii × youpyの1stアルバム『sxy』(2012-06-20、unknownmix 15)のライナーノーツを執筆したことがあります。ワタシはsuzukiiiiiiiiiiについて、千房けん輔さんがyoupyについて、それぞれ書いています。もうCDは販売されてないっぽいので、そのうちワタシの書いたほうを。

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はっぴいえんど再評価以前の日本のロック史コレクション

「日本のロック史」を昔から集めています。ロック史が載ってたらとりあえず買う、という感じ。昔からロックよりロック史のほうが好きかもしれない、ってくらいロック史が好きです。ポップス史はあんまり興味ないのですけど、ロック史は興味がある。やはりそこには批評精神があるからかなと思います。ポップス史は売れたものの話になりがちですが、ロック史はそれ以外の先駆的とか影響力とか孤高の存在だとか別の視点が必要になります。それは売上のようにわかりやすくは見えない部分で、そこを指摘することには意味が

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雑談:本を出した後いつも思うんですけど

本を出したあといつも思うんですけど。 本を出すまでは自分がその対象について一番詳しいぜ!って思いながら書いてるんですよ。さすが自分!って。でも本を出すということは、もう知ってる大事なことはすべてそこに書いてしまうわけです。 それで、ワタシが持ってない体験とか情報とか、一つくらい読者は持ってますよね。ということは。ワタシが持ってた知識を本というかたちで所有するということはですよ、ワタシ+アルファというわけで、ワタシより一歩先に行くわけです。つまり、読者は全員ワタシを超えてし

蒐集:ミュージック・レター

日本の音楽雑誌の名前をいくつかあげてください、と言った場合に、おそらく上位に出てくる名前が『ミュージックマガジン』です。まあJ-POP系しか読まない人には馴染みのない雑誌かもしれませんが、洋楽を聴いてれば普通は知っている感じ。1969年創刊の老舗です。1970年代までは『ニューミュージックマガジン』という誌名でした。 ですが、『ニューミュージックマガジン』が1970年に創刊したもう一つの雑誌はほとんど忘れ去られています。それが『ミュージック・レター』。ここではこれがどんな内

雑談:1993年頃の書店のサブカルチャー棚に並んでた本を思い出す

このタイトルはいきなり嘘で、1993年頃の書店に「サブカルチャー」という棚はありませんでした。いや、確実ではないですけど、見たことはありません。もちろんサブカルチャーという棚に並びそうな本はまとまって置かれてはいました。でも「サブカルチャー」とは言っていませんでした。じゃあ何だったかというと、自分の記憶では「タレント」とか「ヤングアダルト」という棚でした。もしかしたら隣には「雑学」があったかもしれません。そういうところに置かれていました。音楽本は「音楽」というジャンルがあるの

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ナウいとヤバい―岡崎京子とその時代(2013年・川口メディアセブン)

2013年に、岡崎京子に関するトークイベント、というか、講座をやったことがあります。埼玉県川口市にある「メディアセブン」という施設の方に呼ばれて2時間喋りました。 日時:2013年02月20日(水) 19:00~21:00 会場:川口市立映像・情報メディアセンター メディアセブン (埼玉県川口市・JR京浜東北線川口駅東口徒歩1分キュポ・ラ 7階 Tel:048-227-7622) 定員:40名 料金:500円 2012年7月に『岡崎京子の研究』(アスペクト)という本を出し

デザイン業界の外のデザイン:Bling-Bling

bling-bling。ブリンブリン。宝石や宝飾品の輝きを意味する言葉で、1999年にB.G. feat. Hot Boyz & Big Tymersの楽曲「Bling Bling」が流行してから使われるようになったヒップホップ由来のスラングです。宝石、ネックレス、高級車を見せつける過剰に派手なスタイルのことを意味します。こんな感じ。 「ああ、こういうヤツか」とひと目でわかりますね。英辞郎 on the WEBに適切な解説がありました。 〈俗〉ブリンブリン◆キラキラと輝く

#idea366 #postinternet #visualcommunication(2014年9月『アイデア』366号)

『アイデア』366号/2014年9月号、特集「ポスト・インターネット時代のヴィジュアル・コミュニケーション」のイントロ文です。 * 本特集は主に2000年後半から2010年代にかけてのインターネット環境から登場した新しい視覚体験を取り上げる。先に注意しておきたいのは、こうした議題でしばし連想されそうな、日本国内のPixivやニコニコ動画にフォーカスを当てるのではない。それと平行しながらもインターネットの別の場所──写真共有サービスのPhotobucketやFlickr、動

画像集:昔のヤフオクから

すいません、まともな更新をするのはあと数日待ってください……。頑張って書くと止まってしまう。 ここで時間稼ぎに、昔のヤフオクからの画像選集をお届けします。ワタシ、ヤフオクは昔から趣味で、買わなくても「こんなのあるんだ~」と思ったものはページごと保存しています。その中から懐かしい感じがしたものを。

カウンター/アングラ/サブ・カルチャー雑誌講義(2006年6月)

四谷アート・ステュディウムというコミュニティカレッジが昔ありました。近畿大学国際人文科学研究所が東京に置いていた、学生じゃなくても気になる講座があったら通えるような学校。カルチャーセンターというんでしょうかね。2002年にできて、2014年3月に閉校しました。 そこで元『ユリイカ』編集長の郡淳一郎さんが講座を持っていて、2006年にゲストで呼ばれたことがあります。「編集オルタナティヴ講座」という「書物の編集」についての講座。それで何かやりませんかと言われて、やっぱり雑誌かな

雑談:未来の資料派文筆業

文章を書くことに苦手意識はなかったですが、別にライターになりたいとは一ミリも思っていませんでした。調べるというか結びつけるのは好きで、その調査結果や思いつきを他人に伝えるのに文章の形式でしか表せないから、しょうがなく文章を書いている、といった感覚です。 文章以外の形式で他人に伝達できるなら今すぐそちらに移行したい。しかしそれ以外の方法、たとえば図説というのが絶望的に苦手で、というのはワタシの思考回路は完全に二次元までで、図説というのは出力は二次元ですが脳内では三次元で描く必