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教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書

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2005年5月に出た『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』という本のオリジナルデータです(正誤表は全反映済)。検索したい、スマホで読みたいと常々思っていた方は… もっと読む
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#第4章・個人サイト新世紀・そしてウェブログへ

年表 Chronicle 2001-2004

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個人サイトの飽和点

オフ会とイベントでつながったテキストサイトは洗練化の道をたどる途中、突如現れた「侍魂」によって自分達のスタイルを再確認する。個人ニュースサイトは「バーチャルネットアイドル」の登場による萌え需要の高まりや、サイト管理人同士の言及が半ばイベント化していく過程で、コミュニティ化が一層進む。既に「ほぼ毎日更新する文章サイト」以外の共通点が見つからない、現在の混沌状態に行き着くまでの道筋をたどってみたい。

radical氏 インタビュー 映像とゲームとアングラの中継地点「ニュースサイトとしての役割は終えていた」

「アニオタニュース」はニュースサイトの中でも細分化/専門化の先駆け的な役割を担っていた。ここではかつてトップページに掲げられていた“アニオタ3種の神器”こと「アニメ」「漫画」「ゲーム」についてのradical氏の背景、またニュースを名前から外した現在までの道程を伺った。 radical……元「アニオタニュース」管理人。現在は「アニオタフォース」運営。ネット暦は94年秋にNIFTY-Serve加入、97年12月に知り合いの結婚式画像を見るためにプロバイダと契約。姉萌え。

P2P革命

「P2Pは素晴らしい技術であり、ファイル共有のような著作権侵害のためのものではない。負のイメージを植え付けないでほしい」とはP2Pで一儲けを企むビジネスマン共通の想いだろうが、P2Pはまさにそういった中間搾取業者を不要にする個人間ネットワークを実現するもので、そう簡単にP2Pで儲けることなどできはしない。ここではその負のイメージ史とでも言うべき、P2Pを利用したファイル共有ソフトを中心に解説する。

動画・FLASH(21世紀のコンテンツ)

FLASHは今ウェブで一番面白いコンテンツである。「え?」と寝耳に水だった方のために、ここではまずFLASHの現状を説明し、その前史・誕生から展望までを解説する。なお〝FLASH〞は「動画ファイルの作成ツール」をさす場合と、FLASHで作られた「動画ファイル」をいう場合があるが、文中では主に後者の意味で使っている。

このFLASHがすごい!

作品紹介は歴史記述の範囲外なのであまり触れられなかったが、ここでは興味を持った人のために、歴史的意義を抜きにして入門になりそうなオススメ作品をいくつか紹介しておく。登場人物の性格を省略したような、前提知識を必要とするものは極力避けた。なお判るものには一般公開日も付記した。

ノー・ウェブログ、ノー・ライフ

02年11月を境に、日本で〝ウェブログ〞という言葉が急速に流通しはじめた。日常的にウェブの流行を追っている人間なら、「ウェブログが流行っている(らしいよ)」という話は半ば常識化しているだろう。本当にウェブログは日本のインターネットに根付いているのだろうか? 続々と参入する大手資本のサービスが五年後まで生き残っているかどうかはさておき、現在までの歴史を辿ってみよう。

しば氏 インタビュー 21世紀の個人サイトの行方「匿名の2ちゃんねるから、記名のブログやSNSへ?」

インターネット!!!!!!!!1111111ぬぬぬぬ しば……ウェブログ「日記ちょう」運営。(パソ通含む)ネット歴は94年から。UG唯一の人格者とも呼ばれた。「あやしいわーるど」という掲示板を昔やっていた。