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TXT - "Devil by the Window" 和訳! ※雰囲気重視

K-POPグループTOMORROW X TOGETHERの最新作"TEMPTATION"収録曲、"Devil by the Window"の歌詞を和訳してみました。
拙訳ですが、僕の和訳が曲をより深味の出るものになっていたら嬉しいです。

この曲のテーマは一言で言えば、「悪魔による甘い誘惑」
なので、なるべく妖しい雰囲気や艶っぽさが感じられるように訳してみました。

注)この和訳には、かなり意訳が入っています。
  なるべく日本語として自然で、かつ言葉のリズムを整えた表現を心掛けました。
  そのため原文の表現とはかなり異なる箇所もいくつかあります。
  そのような箇所には注釈を付けて、意図を説明しています。


“Devil by the Window” by TOMORROW X TOGETHER

(和訳部分はBWParkによる)
※共有や拡散をする場合は、必ずURLの記載をお願い致します。


Lie, lie, lie, lie down
さあ体を横に、横しまに*1

Go rest your eyes
目を休ませて

Just fall asleep, sweet dreams
眠ればいいのさ、素敵な夢を見て

You can’t get off the ride
もう後戻りは出来ないよ



A wolf in sheep clothes
羊の皮を被った狼

His disguise
奴の擬態だ

In the ni-ni-ni-night
夜が更けると

You’ll be hiding inside
羊の姿へ化けてしまう*2



Oh, what ya doing?
「おや、何してるんだい?」

You got some time today?
「今日は時間があるんだろう?」

Oh, what a nuisance
「はあ、鬱陶しいな」

Come, come, come out to play
「ほら外へ出て、愉しもうよ」



High, so high, the crimson sky
高い、どこまでも高い、深紅色のこの空に

It’s way too sweet to turn down
とろけるほどに魅せられて 抗おうにも抗えない

I scream and shout, but no one’s ‘round
叫んで 叫んで 叫んでも 誰も周りにいないんだ

There’s no way to escape it
もうどこにも逃げられない



I met the devil by the window
悪魔と窓辺で逢ったんだ

Traded my life
僕の命と引き換えに

Temptation touched my tongue
舌が誘惑に愛撫され*3

Spread the wings of desire
欲望の翼が伸び広がる

He’s whispering
奴は囁く、

“Give up, don’t you put up a fight”
「観念するんだ、抵抗は無駄だよ」

Said the devil by the window
窓辺の悪魔はこう告げる

“Dream on, dream on, good night”
「さあおやすみ。夢の世界へ、行ってらっしゃい*4」



Said the devil by the window
窓辺の悪魔はこう告げる

“Dream on, dream on, good night”
「さあおやすみ。夢の世界へ、行ってらっしゃい」



Waste, waste away
ただ徒に 時を過ごし

In the gutter with me
闇の底へと堕ちていく

No, I can’t tell what is fake in my reality
夢か現か?判らない

I see the waves, see the waves wash over me
幾重もの、波が体に襲い掛かる

Oh, stay, you can stay
「いたければここにいればいい」

When you’re tempted to leave
「そっち(現実)に嫌気が差したなら」



Oh, what ya doing?
「おや、何してるんだい?」

You got some time today?
「今日は時間があるんだろう?」

Oh, what a nuisance
「はあ、鬱陶しいな」

Come, come, come out to play
「ほら外へ出て、愉しもうよ」



High, so high, the crimson sky
高い、どこまでも高い、深紅色のこの空に

It’s way too sweet to turn down
とろけるほどに魅せられて 抗おうにも抗えない

I scream and shout, but no one’s ‘round
叫んで 叫んで 叫んでも 誰も周りにいないんだ

There’s no way to escape it
もうどこにも逃げられない



I met the devil by the window
悪魔と窓辺で逢ったんだ

Traded my life
僕の命と引き換えに

Temptation touched my tongue
舌が誘惑に愛撫され

Spread the wings of desire
欲望の翼が伸び広がる

He’s whispering
奴は囁く、

“Give up, don’t you put up a fight”
「観念するんだ、抵抗は無駄だよ」

Said the devil by the window
窓辺の悪魔はこう告げる

“Dream on, dream on, good night”
「さあおやすみ。夢の世界へ、行ってらっしゃい」



Said the devil by the window
窓辺の悪魔はこう告げる

“Dream on, dream on, good night”
「さあおやすみ。夢の世界へ、行ってらっしゃい」



Devil, de-devil, devil
悪魔 悪魔 あの悪魔に

Devil, de-devil (Oh, I met the)
あの悪魔に 僕は逢ったんだ

Devil, de-devil, devil (Oh)
魔物 魔物 あの魔物は

Come here, come here, good night
「ほらこっちへおいで…夢の世界へ」



High, high, high
高く 高く 空高く

I feel my body drifting into the sky
感じるんだ 体が天をたゆたうのを

I won’t come down, come down, come down, I’ll fly
降りやしないさ 降りるもんか 天を翔けるんだ

Weightless without a worry into the night
重力も 妨げられない夜の世界へ 不安も無しに

He said, “Dream on, dream on, dream on”
奴が口ずさむ 「さあ夢を見よう、夢の世界へ…堕ちろ」*5




★注釈
*1「横しま」
「横しま」とは、「横になるさま」「正しくないこと(邪)」の2つの意味を持つ言葉です。
参考:https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E9%82%AA_%28%E3%82%88%E3%81%93%E3%81%97%E3%81%BE%29/
元の英語の”lie down”をこのように訳してみました。
元の歌詞だと、
“lie down”=「横たわる」の”lie”に「嘘」という意味を掛けていると思われます。
夢という偽りの世界へ誘惑する、という歌詞の内容からしてもそうじゃないかなと。
ただこういった言葉遊びをどう翻訳したものか…と考えた時に思い付いたのが、「よこしま」。
「嘘」と「邪」だと意味が若干違いますが、原文の言葉遊びの感覚を表現できたかなと思ってます。


*2「羊の姿へ化けてしまう」
ここは、直前の”his disguise”のheと”you’ll be ~”のyouを同じ「悪魔」を指すと捉えました。
ただ正直ここはよく分からなかったです。
heとyouを同じ「悪魔」とすれば意味がすっきり通るのでそうしましたが、別の解釈もあるのかも。
“hide inside”は、「内側へ隠れる」=「羊の皮の中に隠れる」=「羊へ化ける」としました。


*3「舌が誘惑に愛撫され」
直訳すれば「誘惑が舌に触れる」です。
しかしそれだと味気ないので、もうちょっと捻った表現を考えた結果こうなりました。
「誘惑が舌に触れる」とは、チョコとかの甘いお菓子を食べた時のような感覚なのでしょう。
それを表現しようと「甘美な味が舌を麻痺させる」なども考えましたが、
流石にそれはやりすぎかなと思ったので、
元の表現を維持しつつ官能的な感じが出る表現にしてみました。


*4「行ってらっしゃい」
これは正直、意訳し過ぎたかな…
ただ、「悪魔が主人公を夢の世界へ誘い出す」ということは
「悪魔が主人公を夢の世界へ送り出す」とも言えるかと思ったのでこうしてみました。
悪魔が耳元で囁く感じです。
「行ってらっしゃい」だと、もう元の世界へ戻れない、という感じが出るかなと。


*5「堕ちろ」
これもかなり勝手な意訳です。元の英語にはどこにもそんな表現はありませんよね。
歌詞全体の内容を踏まえて、こんな表現を加えてみました。
甘い言葉で夢の世界へ誘われるものの、実はそれは堕落と破滅の始まりである、
ということを最後に示唆する感じにしてみました。
直前の「体が天に舞い上がる」と上手く対比になるので、
少しぎょっとする感じが出るかなと。

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