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125 「えらい賢くなってやるんやね」

授業のあと、ある子から古文の質問をされました。
むむ、と即答できない用例でした。

僕の授業ではない授業教材からの質問だったので
職員室に持ち帰り、
担当の先生と、職員室の国語の先生方とあれやこれや。
参考書などを引きながら答えにたどり着きました。

その参考書がちょうど今の1年生に採用されているものだったので、
1年生の先生に直撃。

「◯◯先生、なんでこの参考書を選ばれたんですか。」
「これね、けっこう細かいところまで載っててね…」
そういうやりとりから、僕が今回受けた質問の経緯をお話しすると、

「あれま、けっこう難しいことを。えらい賢くなってやるんやね。
いいこといいこと。3年生になるとだんだんそうなるのよ」

質問の回答を生徒にロイロで伝えました。
「勉強しているね。ナイス!」とつけて送ると
お礼の返信がありました。

たくさん卒業生を送り出され、
いろんな高校生を見てきた先生の言葉は重く、
この感慨をたまらずここにしたためました。

たぶん自分との関係性で質問に来てくれて、
時間はもらったけど自分なりに返答して、
そして一件落着でした。

すぐに答えられたらカッコよかったけど、
職員室の先生方にも聞いて…と、
前ならその回答につけてなかったやろなあ、
と、やっと自分のサイズで仕事ができるようになったなと
もう一つ感慨もあった出来事でした。

スギモト