95 子どものまなざし(1)〜うらやましかった先生〜
小学校の頃、隣のクラスの先生のクラスになりたいと思っていました。休み時間はドッジボールをして、くだらない話もしてくれて。噂を聞いてうらやましく思っていたところに、高学年で、その先生のクラスになれました。
そういう体験が僕が先生になってから、ありました。
卒業式のときに花束をもらいました。手のかかる子だったので感慨深く思っていると、手紙が花に埋もれて。
「正直、先生のクラスがうらやましくて仕方なかった。だって、ずっとあの子のこと追っかけてたやろ。それがうらやましくて。でも、先生のクラスになれて、ほんまに嬉しかった」
そうやって見てくれてたのか。そやったら、もうちょっと言うこと聞けよな(笑)
僕のやっていることで、うらやましく思ってくれたのか。必死に生徒に関わるってやっぱり大切なんやな、と、彼女が見ていた僕の姿を想像しました。
ある意味プラスから始まる担任はしんどい。それが維持できたら合格なんでしょうね。