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【ネタバレ有】アニメ・虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期第9話「The sky I can't reach」感想

 ミアちゃん!!!! ラッ……ランジュ!!!!!!

前話までの感想はこちら


 2022年5月27日、22時。ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のアニメ2期第9話が放送されました。

 めっっっちゃめちゃによかったし安心したし嬉しかったです。
 同好会のスクールアイドル12名プラス侑、12人とひとりの少女たちが揃いました。
 ミアが過去を超えて自分自身の夢へもう一度進み始めたことや、ずっとひとりを選び続けてきたランジュが居場所を見つけられたことが非常に嬉しい。
 いろんなことがありましたが、今話で侑がさらっと言っていた「もっと、仲良くなれたらって思ってたんだけどな」が解だったのかもしれません。
 ストレートな言葉を向けられても離れず、もっと歩み寄ってくれる人たちの存在が彼女には必要だった。

 璃奈ちゃんとミアちゃんの関係性ももちろんなんですが、見ていてミアーランジュ間の関係性もめちゃ熱だなと思いました。詳しいことは下記にて触れます。
 とにかくすごくよかった……そして感動の余韻に浸っていたらカーブをドリフトしてきたCパートもめちゃめちゃよかったです。ポップな感じのハッピーさも享受できたので一粒で二度お得(?)

 ただこの状況で残り4話という現実は全然受け入れられていないので、3期とOVAと劇場版をやりつつ極厚の公式ファンブックを出してあわよくばあと100期やってほしい
 幸せニコニコランジュもふにゃふにゃミアももっと浴びさせてくれ……某島にもスイスにもステイツにも香港にも行かなくちゃ……!!

 では以下より、限界乱文をしたためます。
 なおこれは「感想」であって、考察や解説とは全く異なります

「ミアちゃん」

 過去の傷を超えるシーンはもちろんなのですが、ランジュへのハッパの掛け方がすごく好き。
 序盤、ランジュをビジネスパートナーとして説得しているところや、「キミには歌ってもらわなくちゃ困る」と一方的に告げて部屋から去るところは、もがいている姿への心苦しさもありつつ、ビジネスという名称に預けたワガママや14歳っぽさがすごく出ているなと思いました。

 失意の中、璃奈ちゃんの手を払ってしまうシーン。
 手を払った後に明らかにハッと我に返ってはいるものの、璃奈ちゃんが気遣う言葉をかけてくれるまでは自分から謝れないところも年相応だな〜という感じがします。
 ただその後にちゃんと「熱くなっちゃって」と自分を客観視しつつ謝れるのがとてもえらい。大人でもできない人間はたくさんいる。
 そしてそんなミアちゃんを見た璃奈ちゃんの

璃奈「とりあえず、食べよう」

 極めて正しい解決法。
 この状況のミアちゃんは睡眠も食事も足りていなさそうで、とりわけ食事については全然摂っていなさそうな様子が明確に描写されています。
 寝ない食べない一人で悩む、は問題に対するコンディションとして普通に最悪なので、ハンバーガーを一緒に食べるという対処法、クレバーで大変よかった。

璃奈「夢を叶えるのが、スクールアイドルだよ

 あとここすき。スクールアイドル、誰かの夢を叶えるものでもありますが、何より自分自身の夢を叶えるというニュアンスも入っていそうでめちゃめちゃ好きです。
 もちろん誰かに笑顔や勇気を与えたりするのもそうなのですが、個人的にはそれらの行為やスクールアイドルであることというのは、なによりもそのスクールアイドル自身のためであってほしいので。

 そして璃奈との会話を通じてランジュの「手が届かない」という言葉の真意に気づき、同好会のサポートの元で曲を作り直し、空港に現れたときのミアちゃんの言葉がめちゃめちゃ好きです。

ミア「鐘嵐珠が、それでいいのか!?」
  「ボクは、ずっと思ってたよ。鐘嵐珠ほどパーフェクトなやつはいないって
  「歌もパフォーマンスもプライドも努力も、嫌味なくらい、全部!」
  「そんなやつが、本当の夢には手も伸ばさず、諦めて帰ろうとするなんて、らしくないだろ!?」
ランジュ「例えどんな曲を作ってきても、アタシには……」
ミア「これはキミの曲じゃない」
  「ボクもずっと、手を伸ばせない夢があった。でも、諦めるのはもうおしまいにする」
  「キミと違ってね

 強烈なリスペクトと宣戦布告。全部がストレートなのがすごく好きです。
 それに、彼女が認めているランジュのパーフェクトさの中身にちゃんと「努力」というワードが入っていることからも、向けている敬意の中身が本当にちゃんとしていることがよくわかります。

 ただ手を差し出したり優しい言葉をかけたり引き止めるのではなくて、自分自身が「同好会と共に過ごした中でできた曲を歌う」という恐らくランジュが一番やりたかったことを目の前で見せながら「ボクは夢を掴む。キミはどうする」とハッパをかけるやりかた。
 ランジュに才能を認められて一緒に海を越えてきたミアだからこそできる行動なのかなと思います。少なくとも対等に思われていなければこの類の説得は力を持たないので。

 あと好きなのは、ランジュの「どんどん人が遠巻きになって離れていった」という言葉へ対して発した

ミア「まあ分かるけどね。ランジュの言い方はカンに障るときがある

 という火の玉ストレート。
 弱ってる相手に対して容赦がなさすぎなのですが、この遠慮のなさや、きちんと指摘をした上で離れずにいてくれる存在もまた、ランジュに必要だった関係性かもしれません。
 

ミア「ボクたちはもうビジネスパートナーじゃない」
ミア「これからよろしく。ライバルさん
ランジュ「まだデビューもしてないのに、アタシに張り合うなんて」

 空港のくだりのミア、へらず口叩くところも含めてなにからなにまで全部かっこよくて超すきです。これで14歳……? ステイツって魔境……?
 ここでランジュがすごい嬉しそうな顔してるの、心底良すぎ。

ランジュ!!!!!!!!

 序盤と終盤でそれぞれランジュの部屋が映るのですが、2話で買っていた同好会のアクリールキーホルダーが丁寧に飾ってあったのを見て「ランジュ……」となり、終盤の方で同好会アクキーの額の間に自分のグッズを置いていたところ、心臓が痛くなってしまいました。
 みんなの間に置かれる自分だけ少し違うアクリルキーホルダー、そこにランジュの夢見た景色があったのかと思うともう……。こんなので未練がないとかやり切ったとかは嘘じゃん! となってしまいます。
 仮にランジュ視点からは本当に「今の自分でできることはやり切った」のだとしても「勝手に諦めてる部分があるよねえ!?」となってしまう。

 あとミアの作った曲を「クオリティも高いけど私の曲じゃない」と評価するところ、しっかり感性が一流という感じで寂しけれどすごく好きな場面です。

 そして空港、ミア到着前に引き止められて言った

「言ったでしょ? 全部やり切ったの。未練はないわ」

 のところ、あからさまに目をそらしていてウワーーーとなってしまいました。もう全然感情が隠せなくなっている。

 そのあと、ミアの曲を聴き、栞子から手を伸ばされた後の「無理よ!」からの流れがマジで全部すごかった………。感情も苦しさも愛しさも全部はちゃめちゃになってしまった。表情も声も全部がすごかったです。

「無理なのよ……アタシは、誰とも一緒にいられないの!」
「昔からそうなの。仲良くなりたいと思うのに、どうしてもうまくいかない!」
栞子「そんなことは……!」
「栞子だけよ。アタシと友達になってくれた人は」
「他の人はみんな、はじめは良くても、だんだん遠巻きになって離れていった

 最後の行のセリフ、なんて寂しそうに笑いながらそんなことを言うんだ……とかなり心にきました。
 動画サイトのコメントを見ると普通に被弾していそうな人も多かったですが、これはあるあるですね……だからこそしんどさが現実味を帯びて精神がザラッザラになってしまう。

「だって、分からないんだもの!
「なにが悪いのか、なんで避けられるのか」
どうやっても人の気持ちが分からない。だったら、もうひとりでいようって!

 今までランジュの意思の強さや本質的に人懐っこそうなところを垣間見てきた視聴者側の人間からすると、そんな彼女がここまで諦め切ってしまうまで、どれだけ失敗を繰り返して傷ついてきたのかと考えてしまいます。
 そして次のところ、

栞子「誰だって、相手の気持ちが分からないことはあります! ランジュだけじゃ……」
ランジュ「ただひとりの、友だちのことも、分からないのよ?
    「ね? ひとりでいるしかないのよ」

 ここがほんとうに辛い。かえって落ち着いた声色も諦めて微笑む表情も。7話最後で見せた寂しそうな顔が否応なく頭をよぎります。

 ひとりでライブを開催し続けていたことや6話での参加校根回しの早さからしてランジュの賢さは自明なのですが、であるがゆえに、あの瞬間「自分は友だちのことをなにも分かっていなかった」ということをハッキリと自覚してしまったんだろうなと思います。
 鈍感だったり、良くも悪くもアホの子であればこんなにも諦め切ってしまうことはなかったかもしれません。
 気持ちは分からなくても、気持ちが分からないという事実それが原因で人がいなくなってしまうという現象はしっかりと理解してしまっている。それがなおのことランジュの諦めと痛みに拍車をかけているように感じました。

 7話で薫子さんの真意を知らなかったり、ランジュの寂しさに踏み込めていなかったり、栞子ちゃんも割とおあいこではあるのですが、ふたりの会話を見ている感じランジュは失敗を繰り返した結果、対人関係において「全部自分にだけ原因がある」と思っていそうでなんか……傷が全然かさぶたにもなっていなさそうで心に刺さります。栞子ちゃんも言っていたけどこれからもっとしっかり仲良くなっていってね……!

エマ「それで同好会の誘いも断ったの?」
ランジュ「そうよ。むしろ、ソロのスクールアイドルたちが、同好会として絆を深めていたことに驚いたわ」
    「互いに信頼しあって、ユニットもそれ以上のこともできる」
    「それがスクールアイドルなら、アタシにはできない

 調和するQU4RTZ、並び立つDiverDiva、自由なA・ZU・NA、そしてスクールアイドルではないけれど、メンバーと与え与えられる中で自分の夢を掴んだ侑
 そのどれもがランジュの心が必要としていたもので、でも手に入れることはできなかったもの。それらを見てランジュは「届かないと思い知らされた」という気持ちになってしまったのでしょう。
 どんな気持ちで第1回SIFを見て、どんな気持ちでユニットのステージを見ていたのかと思うとめちゃめちゃ苦しくなってきます。
 ソロでキラキラ楽しそうに輝いている同好会を見て、これなら自分もできる! と飛び込んだ先で聞いたのが「ファンのみんなに支えられているから歌える」という言葉だったら、思い描いていたものとは違うと思ってしまうかもしれません。
 同好会としてライバルでもあり仲間でもあるという関係を見せられ、それが虹ヶ咲のスクールアイドルなのだと言われたら、人と一緒にいられない自分は否定されてしまう。
 1話以降どんな気持ちで「アタシはアタシの『正しさ』を証明する」と言っていたのかと思うとめちゃめちゃ辛い。実際強さからくる発言でもあったと思うのですが、今話を通じて思い返すとどこかもがいているようなニュアンスも感じてしまいます。

 また、歩夢へのハグやアクキーの件からして明らかに好意を持っている同好会への誘いを断ったことについては、考えが違うことと、考えが違うことによって遠ざけられたり、仲良くなっても離れていってしまうかもしれない、という恐れもあったのでしょう。

 そして、ソロを選んではいるけれどユニットとしても活動できる同好会と、ソロを選ぶしかなかった自分という姿を対比して、ひとりでいるしかない自分にこれ以上できることはないと行きついてしまった。
 ただそれは、ランジュの視点だけで見た場合の話。

エマ「ランジュちゃん! わたしたちがユニットを始めようと思ったのは、ランジュちゃんのおかげなんだよ!
侑「ランジュちゃんのまっすぐな言葉があったから、私は前に進めたんだ! ありがとう!

 ミアが気付かせた「ランジュのために同好会が空港までやってきたという事実」。
 8話で届かなかったエマさんの言葉と、5話ではまだハッキリとなにかを成していないが故に力を持ちきれなかった侑からの感謝の言葉。
 これらがちゃんとランジュに対して届いたのが非常に嬉しかったです。
 逆にここまでしないと全部を諦め、それを心に閉じ込めたままひとりで香港へ帰ろうとしたランジュ……あまりにも人生に対する覚悟が決まりすぎていてそんな……その若さでそんなに寂しい考え方をするなよ……と思ってしまいます。そう思ってしまうだけ傷ついて苦しんできたんだろうなというところまで思い至って情緒が崩れるループに入ってしまう。

 終盤、

ランジュ「ライバルでも……友達になれる?

 ここの顔も声もかわいすぎ。そして「ライバルでも友達」であれる存在こそ、ランジュに本当に必要だったものの答えだったように思えます。
 彼女の高すぎるスペックや率直な言動にも物怖じせず、一緒に高めあえる友達。
 そこに対して栞子はもちろんミアも「今更!」と返すのがなんだかとても嬉しい。
 そもそもミア・テイラーとしてではなくミア自身の曲を見せて引き留めようとしていた段階で、彼女にとってランジュはもうビジネスパートナーだけではない関係だと認識していたのかもしれません。後述しますが新曲の歌詞なんてもう真っ直ぐに友達へ向ける愛そのものでしたし。

ランジュ「ねえ。今からでも……間に合う?」
侑「もちろん! ようこそ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会へ!

 も〜〜〜このあとのEDで真っ先に出てくるお花もったランジュとそのちょっとあとに出てくるニコニコランジュに「これこれ〜〜!!!!」になってしまいました。何週間前からず〜っと見たかったやつ!!
 Cパートでも早速楽しそうにしていて心がポカポカです。とってもエモエモで尊みが深い。
 来週以降ずーっとハッピーでいてほしいし肉も食べてほしいし何かにつけて「きゃあっ! 素敵ね!」って言ってほしいし中須かすみに「ランジュ先輩」って呼ばれて嬉しそうにしてほし〜〜〜!!

 2話のアクリルスタンド爆買い微笑みランジュから3話のQU4RTZを見ての「真似したくてもできないステージ」発言で以降ほぼ毎週「ら、ランジュ……? 孤高はかっこいいけど本当に大丈夫……?」になっていたので、とにかく今話の嬉しさがすごかったです。
 人間がハッピーになる瞬間、何度見ても気分が最高に良いです。きっと健康にも良い。


stars we chaseのすきな歌詞

 MV凄すぎてびっくりしてたんですが、1期7話の彼方MVやかぐや様の千花ダンスの方だったんですね……。
 ミアが作った自分自身の曲。ここすき歌詞を書き出すと全文写すことになって問題になってしまうので、特に好きな部分を好きなだけ。

Dreams in the sound I made for you
(君のために希望を込めた想いと心の声が)
Go 'round, come returning through me
(巡り巡って 僕の元へ戻ってきたよ)
Where this light shines so bright, you showed
(光が差す場所を君が教えてくれたんだ)

 Bメロの部分。一度ランジュのためにと作り、NOと言われ、璃奈との会話の中で自分の夢に向き合い、ランジュの気持ちを理解し、という今話の流れが綺麗に歌詞へ込められているように思います。

 特に3行め。璃奈や同好会とも読めますし、なによりミアをビジネスパートナーとして日本へ引っ張ってきたランジュへの言葉とも読めます。歌詞の文脈で言えば後者の割合の方が多いかもしれません。
 ランジュが連れ立ってこなければミアもスクールアイドルという概念に触れ合うことなく、自分の夢を閉じ込めたまま、求められるものに応えて評価を得る(これも十分すごいことではあるのですが)というところで自分を満足させていたかもしれません。
 ミアにとってはランジュとの出会いが人生のターニングポイントだったのだと思えます(当然璃奈ちゃんや同好会との出会いもそうなのですが、その前提としてランジュと出会っていないといけないので。どちらも欠けてはいけないというのが最も正しい表現ではあるでしょう)。

 あとここ

Take your hand out, we can reach
(もう一度手を伸ばそう 僕らなら届くはずだよ)

 今話のタイトルは「The sky I can't reach」。
 からの「we can reach」、ひとりなら届かないけれど僕らなら届く、王道であるが故に心に強くグッときます。
 そして

Every color shown, bright in the star
(様々な色彩を放つあの星が僕らを照らしてる)

 めちゃめちゃストレートに同好会のことを言っている……!!
 同好会と出会ったことでミアは夢を掴み、その姿を見せている曲の最中に「僕らを照らしてる」とランジュにも手を伸ばしているのが非常に胸にきます。

 会話の端々から見えるお互いの才能へのリスペクトとか空港でのミアからランジュへの言葉とか、なんというかこの2人の関係性……非常に好きですね……。


ほか、ここすきポイントなど雑記

・栞子ちゃん

 あと、ランジュの帰国報告を受けた直後にとった行動が「一人で空港に向かう」のではなくて「同好会と合流して一緒に向かう」なのが賢くてすき。
 ランジュの台詞を見る限り、栞子ひとりではランジュの一人でいるしかない・ただひとりの友達のこともわからない発言に対してうまく返せずに詰んでしまったかもしれません。
 それに、ランジュのために空港へみんなが来てくれたという事実自体が最後の一押しになったわけで、ここも栞子ひとりやミアだけでは詰みポイントです。

 Aパートのところ、ランジュのメッセージへの対応が素っ気なさすぎというか、でも久々に会った友達ってまあこういう感じにもなっちゃうかな……というのもちょっと分かるのでなんとも言えない。

 また、ランジュに夢を隠していたことを謝るシーン。

栞子「ランジュ。謝りたいことがあるんです」
ランジュ「え?
栞子「スクールアイドルに憧れていたこと、ランジュに黙っていて、ごめんなさい!」
ランジュ「どうして栞子が謝るの?」
栞子「あなたを、傷つけたと思って。怒っていますよね、ずっと……!
ランジュ「怒ってなんかいないわ! ただアタシは……」

 多分「ランジュは完璧である」という印象が強すぎて、彼女が「寂しい」という感情を持っているという発想自体がなかったのだと思います。
 この会話、謝りたいことがあるという栞子に対して、ランジュが本当になにも心当たりがなさそうな「え?」を返しているのがすごい。めちゃめちゃに感情が噛み合っていない感じがする。
 傷つけたと思って、の部分は当たらずとも遠からずという感じだったのですが、その先の「なぜ傷つけたか」という部分については分かっていなかったのでしょう。
 他にも「栞子ってば、文化祭の準備で大忙しなんだもの」に対してすぐに「すみません」って言っちゃうの、ぶ、不器用……!

 ただこれはどっちが悪いとか足りないかというより、普通に幼なじみとはいえ幼少の頃に別れてしまったこと、再会しても一緒に過ごした時間や会話の絶対量が足りなかったことが原因な気がします。
 だからこそ栞子ちゃんがランジュにかけた

栞子「もう一度ここから始めませんか? 私たち、もっと仲良くなれると思うんです

 がものすごく染みますね……。ランジュの「いいの?」に対して唯一のタメ口で「うん」と返したのも含めてすごくよかった……。

・果林ちゃん先輩

 いろんなことを大量にやりまくった今話ですが、余韻に浸りつつEDを見終えた先に果林先輩の寝顔があるとは思いませんでした。
 ただかわいいだけではなくて、ランジュがあのだだっぴろい空間から友達がたくさんいる寮へ移ってきた、ということも説明できるよいシーン。
 スクスタの毎日劇場だとエマさん→ランジュ→ミア→果林パイセンの順で起きていたのですが、アニメだとミアと果林さんの順番が逆になっています。もしかするとこちらの時空だとミアちゃんの方が朝に弱いのかもしれない。
 この布団をひっぺがされた瞬間の本気で驚いている「う゛んっ!?」みたいな声と、起きたもののエマたちを見る顔が「???」みたいな感じなのがめちゃくちゃ可愛いです。
 果林さん、毎回喋ったり何かするたびに名シーンを生み出しがち。


 以上、9話を観たオタクの感想です。

 ようやくEDの幸せそうなランジュを穏やかな心で見守ることができるようになりました。なんか途中からずっと「早くこうなってくれないとこっちの身が持たない」みたいな心境になっていたので……。
 今までの孤高で強くあった彼女もカッコ良くて好きでしたが、本人が一番幸せだと思える環境にいる姿が一番魅力的です。なのでそうあれる居場所を見つけることのできた今話、改めて心底嬉しい。

 栞子、ミア、ランジュは、自分のやりたいことを過去の傷から諦めてしまっていた子たちなのかなと思います。その3人が自分自身に向き合って進むことができたというのが素朴に嬉しい。嬉!!!

 次回は10話、「かすみん☆ワンダーツアー」。前期と同様合宿回になりそうです。
 背景から鎌倉ではないかと言われていて、となると別媒体では「時代劇が撮影できそうなくらい大きい」とまで言われていたデカデカ桜坂邸がお披露目となるかもしれません。4話終盤で一瞬映ったしずくルームも十分デカデカでしたし。
 となるといよいよ動くオフィーリアも見られるかもしれない……!?
 新規参加の3人も含めどういった姿を見せてくれるのか、非常〜〜〜〜に楽しみです。
 タイトルからしてかすみんがイキイキしそうですが、そうなるとつまり楽しくなることは確定なのでとてもワクワクしています。

 前期合宿回は上原歩夢の伏線がめちゃめちゃに蒔かれまくっていましたが、今期だとそういう部分はあんまりなさそうな気がしています。
 強いて言うならまだ個人曲MV内で自分自身の「鍵」を見つけられていないランジュ周りで何かあるかとかでしょうか。新ユニットの布石もあるかもしれません。
 でもとりあえず、13人がみんな楽しそうに過ごしてくれていたら嬉しいな〜と思います。とにかくウルトラハッピーであってくれ!!!


1期の感想はこちらから

お借りしたヘッダー画像:https://pixabay.com/images/id-1837306/

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