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ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

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あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
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2022年11月の記事一覧

美味しいは、「生きる」のはじまりだと教えてくれる『川っぺりムコリッタ』。

30歳の誕生日を刑務所で迎えていた山田は、 ムショを出たらいつか川べりに住みたいと思っ て…

やんわり悲しみに満ちている、『カニカマ人生論』に出会えてよかった。#読書の秋2022

わたしはお笑いについてそれほど 明るくない。 ないのだけれど、時々とても欲している 自分…

ここにいない誰かを想う、もうひとつの時間。#『旅をする木』星野道夫。

たったひとつの風景を思い出す時、 そこに流れているのは、 ゆるぎない風景への信頼だと思う。…

SNSの世界から遠く離れて、書いていた。

まだ、SNSもやっていなかったころ。 人と会うのもオンラインじゃなくて ちゃんと待ち合わせ…

すれ違う想い、生きてゆく言葉。

ずっともやもやしていた。 家族のこと。 ひとりの母のこと。 主治医の言葉。 わたしたちの…

信じてると言わなくてもいい関係。

体育館の床は、体育館シューズの青い底が こすれる度に、ちいさなウサギみたいな 鳴き声をあげ…

偶然の誰か、偶然の本に出会える幸せ。

いつだったか、京都のショッピング  モールを好きな人と一緒に歩いて  いた時になにげなく入ったお店。 雑貨屋さんのような本屋さんのような、 ゆるやかな コンセプトのお店にふらっと立ち寄った。 キッチングッズやステーショナリー などを、ちらっと見ていると、 そばにいた人が、なにかをしきりに 読んでいたので、覗いてみた。 それは星座にあわせた絵本を選んで くれるコーナーだった。 今でいうマッチング。 年に一度も会えない一緒にいた人が  およそそういうものが好きな タイプ

なんでぼくたちは、読むんだろう?

人はどうして、今ある世界だけじゃだめなんだろう。 日常だけじゃ、満足しないんだろう。 ど…

「泣きながら食べたことがある人は、生きてゆけます」。

心が弱ったりすこし元気が欲しい時 ちゃんと食べるといいよって。 親しい人が言う。 食べて…