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#139 全盛期、もしくはハイライト【Vo.Mochida】

スラムダンクで主人公の桜木花道が安西先生に
『全盛期はいつだ?』って聞くシーンがある。

つづけて『俺の全盛期は今なんだよ』って伝えて
ケガをおして試合に出続けるってシーンなんだけど、
『自分の全盛期』っていつなんだろうか?とふと考える。

少し前置きをしておきたいのが、
別に先のないいじけた話がしたいわけではなくって。
まあ特にここまでさしたる山場もなく来ちゃったなあという自嘲とか
そういうのがないわけではないんだけど。
もうちょいフラットな感じで。

先月のライブのときに『歌をどのくらいやられてるんですか』
って聞かれて。考えてみたのが、初ライブから換算すると
もうかれこれ20年になることに気づいたわけです。

20年。

言葉のイメージと比較して果たして自分の演奏が相応しいのか、
『ああ、こんなもんかあ』と思うことも、
『いや、こんなこと出来なかったよな!』
『俺、上手くなったな!』と思うことも、
自己判断では半々くらいかなとも思ったり。

さらに最近、音楽歴の前半にわりと世話になったイベントが
久しぶりにあり、当時のメンツなんかにもお会いして。
変化する部分と、不変の部分と、
なんというか、音楽以外も含めた取捨選択が
うっすら見える感じ。

そのうえで言う『全盛期』
今で良くね?と思ったりしています。

まあここまでになにか代表作みたいなもんがあれば
そこがフックになったりもするとは思いますが。
ことボーカルというジャンルで言えば
まだ別にフィジカル的な低下は来てないわけですよ。
技術的な伸びしろはある。

ただ逆説的にいえばフィジカル面での低下は
いずれ確実に来るわけで。
また例えば、メンタルなのか、経済面なのか、
はたまた社会的事情なのか、諸々出来なくなる可能性は
常に内包してるわけです。

明日轢かれて死ぬかも、とかね。

それも全部ひっくるめての『全盛期』
いつになるのか、またどの辺りで来るのか。
その時に何をするのか。何をしたいのか。

こういうわけのわかんないこと考えるの
結構好きです。

昔、一度音楽をやめようと思ったときに
その時はたしか『(人生で言うところの)ハイライト』
みたいな言葉で似たような話をした覚えがあります。

あれはたしか喉のやってたYouTubeかなんかだっけな。
案外諸々転がっていくものですね。

それではまた。

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