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#089 夏とビールと私【Gt.フーキ】

 夏です、湘南の夏です。8月の海と言えば水着ギャル?サーフィン?いえいえ、灼熱のビーチで生ビールが大正義です。イカ焼きもあれば最早言うことなし!!

暑いこの季節は無駄にビールが旨い。
 スーパードライやコロナに代表される、重たくなくて水代わりに飲めるようなビールが夏場の水分です。当店でも美味しいお水と言えばハイネケンのエクストラコールドが出てきます。
 冷やし中華や素麺と同程度のアイコンとして認知されていると思いますし、個人的には絶対的な夏の王者だと感じております。
 が、最近その価値観が変わりつつありまして。

前回の記事で少し触れましたが、コロナに掛かり一週間ほど酒を断ちまして。禁酒明けの風呂上がりにキンキンに冷えたビールを飲んだ所、大して美味しくないという衝撃の事実。
 一瞬味覚や嗅覚の障害も考えたのですが、単純に禁酒明けのビールという事で期待値が高過ぎたのだと結論付けました。
 そしてまた2週間程後に、少し高くて美味しいビールを飲んだのですが、大して美味しくない。所詮ビールなのかと、変な諦めと共に一つ思い当たりまして。

ビールに飽きた。

一時ビール魔人と化して寝ても覚めてもビールしか飲まない、お酒=ビールになっていたことがありました。他のお酒に飽きたとかではなく、ビールにはまってた感じですかね。2年位前はワインにはまっていて、今は個人的なジンブームです。
 話を戻して。はまる事があるので逆もまた然り。飽きたりもするのです。最近はウィスキーにちょっと飽きていたのですが、どうやらビールにも飽きたらしい。
 何年か前にもビールに飽きたことがあって、それと同じだなと。最高のタイミングや状況なのに大して美味しくないとか、脊髄反射でビールを頼んで失敗したなと感じたり、冷蔵庫の缶がいつまでも残っていたり。まさしく今の状況。

折角の夏、制限も何もない夏、海の家で堂々と飲める夏。それなのにビールが美味しくない。これはちょっとした拷問ですね。気持ちとしてはビールなのに、ビールを選びたくない。経験則からして美味しいはずなのに、美味しくない可能性に怯えている。
 一周回ってビール怖い。落語の古典ではなく、本当にビールを楽しめない恐怖。現に冷蔵庫にあったビールを飲んでみているけれども、やはり美味しくないし、もう一本あるけど食指が動かない。結果として安くてまずいワインを飲んでいる。

夏にビールを楽しめないって事は、私の夏はまだ来ていないのか過ぎ去ったのか、その二択です。皆様、せめて私の代わりに、ビールが美味しい夏をお過ごし下さい(笑)

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