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#56 ぼくの夏休み【Vo.モチダ】

お疲れ様です、モチダです。

今回のコラムテーマ『僕の夏休み』ということで。
言葉の響きからか、なんとなく10歳前後の夏が思い返されます。

元々横浜生まれ横浜育ち。両親の地元も横浜。夏休みの定番イベント、祖父母の家に行くのも非常に近場で、子供の足でも片道1時間程度でした。

たしか自分が小学校高学年くらいになると、四つ下の弟を連れて、子供たちだけで祖父母の家まで行き帰り出来てたんじゃなかったかな。その当時相当プレイしてたスーファミ一式を、防災頭巾のカバーみたいな生地の、変な猫の刺繍が入った手提げ袋に詰めて持って行って。下手するとセーブデータ消えちゃうし、かなり慎重に、大事に抱えて持っていってた気がします。

まあ一泊二日で存分にゲームが出来る時間、みたいに捉えていた記憶はありますね。

祖父母は二人とも酒を飲む人で、爺さんはウイスキー、婆さんはビール。ついでにトイレにレモンハートのマンガ本が何冊か積み上げてあって。今の自分の酒好きの因子はこの辺りにもあったんじゃねえかなと思ったり。

あとは一泊するとなぜか、夜に子供だけで料理をする時間があって。まあカップラーメンを作るとか、スクランブルエッグを作るとか、せいぜいその程度なんだけど。

自分が初孫だったのもあって、結構のびのびやらせてもらった気がします。

この間、機会があって、元々の祖父母の家があった辺りを少しうろついてたんですが、まあ20年以上経ってるのもあって、覚えのあるものはほぼ何も見つけられませんでした。まあそりゃそうだろって感じだけどね。おおよその位置はわかるけど、今は大体チェーン店と駐車場。

我が家の方も、その20年間で爺さんは死に、婆さんはボケて、親は順当に老い、逆に弟は結婚して子供も産まれ、俺の家には変な猫が3匹。この文章を書きながら家の猫を見ていて、当時まだこいつらの親猫も産まれてないかもと思うと、わりと遠くまできたのかなとは感じてます。

今じゃ一日中ゲームをやってたとしても誰に文句を言われることもなく、レモンハートに載ってた酒はいくつか飲む機会もあり、料理もまあそれなりには日々作ってみたり。

夏休みの宿題をやらないまんまで、ここまで来ちゃった感はわりと本気で否めないですが、日々はまあそう悪いもんでもないかなって印象ですね。それなりには楽しくやってます。

前述の夏休みを経由して、今を過ぎて、この先何が起こって、何を感じて、結果どこに辿りつくのか。はたまたどこにも行き着かないまんま、ある日突然終わったりするのか。

そんなようなことを、考えてみた2021年の夏。

それではまた。

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