No.1ポジションを狙うべき理由
現代の競争社会において、特定の分野で1位、つまりNo.1を目指すことは、一見途方もない挑戦のように思えるかもしれない。
でも、No.1というポジションを狙うことには、それに見合う価値とメリットがあることを知っておくべきである。
では、なぜNo.1を狙うべきなのか。
それは、No.1のポジションを得ることができれば圧倒的な信頼性と影響力をもたらすことができるから。
例えば「野球界で一番有名な日本人選手は?」と聞かれたら
多くの人は「大谷翔平」と答える。
では「野球界で二番目に有名な日本人選手は?」と聞かれたら
野球好きの人ではない限り、答えに困るのではないだろうか?
野球だとわかりにくい人のために別の例も用意しよう。
例えば「日本で有名なファーストフード店は?」と聞かれたら、
多くの人は「マクドナルド」と答える。
では「ファーストフードで二番目に有名な店は?」と聞かれたら?
モスバーガー?ケンタッキー?ロッテリア?
おそらく人によって答えが違う。
このことからもわかるように、「No.1」という存在は強いインパクトを与える一方で、No.2以降に関しては印象に残りにくい。
つまり「No.1」というポジションがあることで自然と知名度が上がり、さらにこちらが何もせずとも信頼されやすい状態になることができるというわけである。
他の具体例を挙げよう。
インフルエンサーAさんが誰かに動画編集をお願いしたいとする。
ただ、動画編集者なんて数が多いし、誰に頼めばいいかわからない。
そこでAさんの頭には
「動画編集といえば〇〇さんがトップだから、とりあえず〇〇さんに頼めば間違いない」という発想が生まれる。
つまり、No.1というポジションを確立していなければ、この仕事が来ることはなかったが、No.1のポジションのおかげで、たくさんの仕事が舞い込んでくるというわけである。
それだけじゃない。
さらにNo.1という権威性があるので、「〇〇さんだからこのぐらい払って当然だよね」と、自然と単価も上がりやすい状況が作れる。
仕事が増える上に単価も上がるとメリット尽くしなのだ。
だからこそ「No.1を目指せ」と言いたいところだが、ポジションがすでに確立されている状態を押し退けて、No.1になるなんてことはそんなに簡単なことじゃない。
ではどうすればいいのか?
それは
「市場を細分化する」
この方法が最も手っ取り早い。
「細分化する」を言い換えると、カテゴリーを細かく分けるということ。
例えば先ほどと同様、動画編集でNo.1を取りたいとする。
ただ動画編集というカテゴリーだと分母が大きすぎるし、活動を始めて数ヶ月のような後発組が歴戦の猛者たちを一網打尽にするなんて到底簡単な話ではない。というかもはや不可能。
そんな不利な状況でも、「副業として活動している動画編集者」という特定のカテゴリーに細分化すると、その限定された中でならNo.1を狙うのも不可能ではなくなる。
他にも
主婦という立場の中なら動画編集界でNo.1
ショート動画のことなら動画編集界でNo.1
テロップデザインなら動画編集界でNo.1
など、大きな市場での競争が難しい場合、特定のカテゴリーを見つけ、その分野でNo.1を狙う。
そうすると、No.1ポジションの獲得も無謀なことではないように思えてくるのではないだろうか?
カテゴリーは限定しているものの、No.1のポジションを確立できれば、「〇〇の動画編集ならあの人に任せよう」など、他の影響力のある存在から注目されやすく、より大きなチャンスや取引が舞い込んでくる可能性が高くなる。
だからこそ
「自分なんてどうせ無理だから・・・」
なんて諦める必要はない。
自分含め、特別な才能を持っていない人は、漠然と広い市場で戦うのではなく、戦う場所を選ぶこと。
そして、その選んだカテゴリー内でNo.1ポジションを取ることを考えてみよう。