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豊前から片道一時間のカメラ旅

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移住したフォトライターが目にした、自然や文化。まるで異世界。住んでいる福岡県豊前市中心に、福岡県はみやこ町・行橋市、大分県は中津市・宇佐市・豊後高田市・日田市など片道1時間のエリ… もっと読む
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記事一覧

市役所からの電話「豊前市PR動画を2週間で作ってくれませんか」制作から公開まで

役所から突然の電話「大変急な話で申し訳ありませんが、来月上旬か中旬までに豊前市のPR動画を作っていただけないでしょうか?」 2024年になり、1月もそろそろ終わりかけていた頃に、移住後から仕事でお付き合いするようになった市役所の方からそんな電話があった。 「え?来月上旬か中旬?」 「そうです、うちにお話が来たのも年明けで。 航空会社さんの企画です。 機内で配布する印刷物に九州各地の情報と動画と連動するQRコードを記載するそうで、その動画を作っていただきたいんです。 …い

再生

豊前市求菩提山、春の祭礼行事「お田植祭」2024 の動画を公開しました

生の歴史が今なお残る福岡県豊前市。 市のシンボルである求菩提山(くぼてさん)の最大の祭礼行事「お田植え祭(おたうえまつり)」を撮影・編集しました。 厳粛な雰囲気だけでなく、演者たちの剽げた演技にドッと笑いがでる和やかさを感じられる祭です。

創建1900年を超える古社に伝わる神事芸能、ユネスコ無形文化遺産にも登録された「感応楽」を見に大富神社へ

5月1日(水)、ユネスコ無形文化遺産に「風流踊」として登録された「感応楽」を見に行ってきた。 感応楽とは大富神社は創建1900年を超える豊前市の古社。 以前、歴史に詳しい方から「大変歴史がある楽打ちです。古くは宇佐神宮にもあったと聞きますが、今残っているのは大富神社だけ」と聞いた覚えがある。(ソースがはっきりしないので、信憑性は未知) 移住してから一度見たことがあるが、その時は体育館の中での奉納だった。 ▲2年前にベルリン自由大学の研究生と一緒に見に行った「かぐら祭り

神楽の世界にはまりこむ。移住したフォトライターの豊前神楽レポ

「ぶぜんノートさん、まだあの神社でやる神楽見たことないですよね。コロナでずっと開催できていなかったけど、今年はとうとうやるので」 移住して以来、仕事でもプライベートの山登りでもご一緒している、市役所の若い女性から、秋の神楽の情報をいただいた。 役所のすぐ近くで、森がそこだけ残ったような乙女八幡神社で神楽が奉納されるとのこと。 「夜の神楽がまたいいんです!」 歴史と写真が好きな自分にとって、なんて嬉しい情報と、見に行ったのは先月10月30日。 遅くなったけど、その時の

復活した春祭りたち - 移住3年目2023年5月の記録

移住3年目2023年5月のことも記録に残しておく。 コロナの影響で長らく開催できたなかったという豊前市の大きな祭りたち。 今年のゴールデンウイークには「八屋祇園」と「黒土祇園」を目にすることがようやくできた。 豊前市は山と海があり、八屋祇園は海に近いエリアの祭り。 そのためなのか山車が船の形をしていた。 色とりどりの旗に活気を感じた。 こちらは「踊車」と言うらしい。 インスタグラムでこの写真を投稿したら、「うちの地区の踊車です」とコメントをくれた方がいた。 「来

移住日記を毎日書いていたらドイツから連絡がきた。その後⑨

3月はとてもいそがしく、なかなか書きたい記事が書けなかったので遅ればせながら綴っていく。 3月の第二週、ベルリン自由大学の研究生であるチェチリアさん(日本語堪能)の豊前市滞在終了間際、とても多忙ななか、最後に神社とランチをご一緒することとなった。 近場でまだ行っていないところといえば「大富神社」。 大富神社は豊前市の中でも大きな神社であり、感応楽で有名だ。 感応楽は昨年『風流踊(ふりゅうおどり)』としてユネスコ無形文化遺産にも登録された。 チェチリアさんが豊前市にや

移住日記を毎日書いていたらドイツから連絡がきた。その後⑥

現在ベルリン自由大学の研究生であるチェチリアさん(日本語堪能)が日本の地方移住を研究しに豊前に滞在している。 11月のはじめにやってきて、もう3ヶ月目だ。 豊前市はたしか3月いっぱいまでで、次は無印の食器でも有名な長崎県波佐見町に滞在と聞いている。 移動しても、ドイツに戻ってもつながりが残ればよいと、隣町である大分県中津市三光の地域おこし協力隊の方を紹介することにした。 中津市三光の地域おこし協力隊の方を紹介チェチリアさんに紹介しようと中津市三光の地域おこし協力隊であ

梅雨入り前に低山登山 - 福岡県・求菩提山

ギックリ腰以来、なかなかスッキリとはいかず困っていた。 立てるし歩けるようになったけど、腰の一部の痛みが残っていた。 あと一押しな感じ。 「動かさないと治らないですよ」と整体の先生に言われていたので、久しぶりに求菩提山に登ることにした。 求菩提山は豊前市のシンボルと言われる低山。 もう何度も登っている。 今回の目的地は国玉神社中宮までにした。 山の中腹目指すのだが、久々だから足が重い。 それでも最初の30分を乗り切ると、途端に体が軽くなる。 石段を越えるとふか

移住して二年目。初めて見たリアル豊前神楽

移住した豊前といえば「神楽」。 無形重要文化財に指定されていて、豊前市以外からも奉納を請われるほど。 元々歴史好きで写真好きな自分にとって、コロナのために未開催になっていた一年半は我慢。 この秋、久しぶりに奉納されるという神楽の撮影に出かけてみた。 黒土神楽講土屋神楽講山内神楽講感想無形重要文化財に指定されている「豊前神楽」は地域によって異なる組織で構成され、各神楽講によって演目や音楽も異なる。 どんな違いがあるのか、いくつか神楽講を見ていくと、実感できた。 10