浴室の脱プラスチック案①

プラスチック製品は便利だけれど
保存容器から食品に成分が溶け出すことがある。
そこにプラスチック製品があるだけで成分が揮発して吸気とともに体に入っている。
目視できないほどの小さな破片になって環境汚染を招く。
一説では「人は一年間にクレジットカード1枚分のプラスチックを体内に取り込んでいる」そうな。
プラスチックについていろいろなことが解明され公表されるにつれて
暮らしの中のプラスチック製品をなるべく減らしたい、と
創意工夫してきました。
先立って試行錯誤し、アイデアを共有してくれた先輩方に感謝しています。
私が実践していることは先輩方の知恵が元になっています。
どなたかの役に立つなら、とこの記事を書きました。

液体シャンプーの代わりに固形石鹸とクエン酸

物心つく頃から液体シャンプーで暮らしていましたが
かれこれ10年以上石鹸シャンプー生活をしています。
やっぱり液体に戻そうかな、と思ったことは一度もなく
非常に快適に過ごしています。

まず圧倒的に省スペース。
旅行時に持ち出すのも簡単です。
そして価格が安い。
純石せん分(脂肪酸ナトリウム)95%以上で
香料が添加されていない石鹸を選ぶようにしています。
最近買った(株)ハイネリーの
「高級固形せっけん」は1kg で968円でした。
我が家なら1年以上もちます。
石鹸は入浴中に子どもの服を部分洗いするのにも使います。
(洗髪用、洗顔用と分けずに一つで3役こなしています)
純粋な石鹸成分は生分解性なので合成シャンプーよりも水の浄化が容易です。液体から固形に変えるだけで、環境への負荷を減らすことができます。

乾いた髪に石鹸をつけると摩擦で痛いし泡立ちません。
必ず下洗いをします。
お湯で下洗いした頭髪に固形石鹸を直接こすりつけます。
その後手で一般的な方法でわしわしと頭皮を洗います。
皆さんの知っている液体シャンプーと同じように
スーパーサイヤ人にもなれるきめ細かな泡が立ちます。
それができないとしたら下洗いが不十分か
整髪料がたくさんついているか、です。
特に油性のワックスをつけた日は2度洗いがおすすめです。
泡を流すと、髪の毛が絡んでギシギシになります。
無理に手ぐしをすると髪が抜けるほど。
これは石鹸のアルカリ性に反応して
キューティクルが開いているせいなので
閉じるため(中和させる)にリンスをします。
酸性のもの(クエン酸や酢)を水に溶かし、
満遍なく髪に行きわたるよう丁寧にかけます。
すると液体シャンプーリンス使用時と遜色のない手触りに仕上がります。
酢の匂いが鼻に付くほどの濃度である必要はありません。
また、酢の匂いは揮発性なので乾くと気にならなくなります。
あとはいつものようにタオルドライやドライヤーをしてください。
せっかくリンスを自分で調合するのだから、好きな香りのエッセンシャルオイルやハーブを追加するともっといい気持ちですよ。

洗顔は固形石鹸とサラシで小鼻もツルツルに

洗髪に使っている石鹸を洗顔にも併用しています。
固形石鹸の泡立て方はいろいろありますが、
自分の両手だけで自立するほどしっかりした泡を作ることができます。
石鹸分と水分と攪拌とのバランスがとれれば無理のない話なのですがこれは経験値も必要なので今から習得するのは気が向かない方もいるでしょう。
文字で説明するのもそれを解釈して実行するのも難しいです。
手の代わりに泡立てスポンジやネットがあります。
これは固形石鹸でも十分に威力を発揮しますが
いかんせんプラスチック製なので取り入れる訳にはいきません。
そこで使ってみていただきたいのがサラシ。
あまり大きすぎると勝手が悪いので
手のひらサイズか、反物を18cm(めやす)長さで裂いた細長い布でも構いません。
もしくは小さめの木綿のハンカチでもいいです。
これを濡らして石鹸をこすりつけ、空気を含ませるように力加減をしながらごしごしと布同士を摩擦させているとだんだん泡が立ちます。
弾力はあまりないもののきめ細かな泡ができるので
布ごと顔にのせ、その布で顔を優しくなでます。
自分が気持ちいいと思う圧で小鼻も撫でてみてください。
するとキュッキュと音がなりそうなほどツルツルになりますよ。
使ったサラシは毎回洗濯して干せば清潔で安心です。

固形石鹸はヘチマタワシの上に置く

固形石鹸で困るのは、水場に置いておくと溶ける現象ですね。
平成も中盤以降に生まれた方はお目にかかったことがないでしょうか。
固形石鹸は水と親和性が高いので
水分がじゅうぶんにきれていないと自然に溶けてしまうのです。
スライムとも異なるぶよぶよの物体になってしまうこともしばしば。
こうなると手にとって使うのは気が乗らなくなってしまうし
なにより目的もなく石鹸が溶けて流れてしまうのも口惜しい。
まずは水分から離すこと。
なので石鹸は浴室に置いたままにせずに
脱衣所や洗面台の収納を定位置にすることをお勧めします。
銭湯と同じように、浴室で使う物はその都度持って入り、
浴室には座椅子(我が家にはありませんが)と桶くらいしか置かないようにしましょう。するとカビ予防にもなるので掃除の手間が省けます。

通気性が保ててゴミにもならないお勧めの石鹸置きは
ヘチマタワシです。
4〜5cmの輪切りにしてその上に石鹸を置いておきます。
石鹸成分が着いたタワシはそのままお掃除に使ってもいいです。
長いこと使ってくたびれてきたら
埋めるか庭に転がしておくかすればそのうち生分解されます。
まさしくゼロウェイスト。
メルカリでも販売されているし、ホームセンターやドラッグストアのバス用品コーナーにも置いてあることがあります。Loftやハンズなら品数も多いので見つかりやすいと思います。
種を買って自分で育ててみるのも楽しいですよ。
私は2年連続で上手く育て上げることができず自家製ヘチマタワシとはまだご対面できていませんが…
一度上手くいけば種もたくさん取れるので半永久的に自給できます。

いかがでしたか?
環境への配慮をした生活をしたいけれど、どうしたらいいのかなと思っている方への参考になれば幸いです。
浴室の脱プラスチック案はまた続きをご紹介します。

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