2024/11/5(10月に読んだ本)
朝起きて、日経新聞の一面を軽く読んで、コーヒーを淹れる。
今日は大学院の日で休みだけど、育休と被ってしまうので大学は休みにしている。昨日買ったシナモンロールを温めて食べた。余ったバナナを豆乳とスムージーにして飲む。
午前中は勉強を進める。最近の勉強の関心のほとんどは、電力か政治だ。
電力については、先月から電験三種の勉強を始めた。
取ったら発電所の管理者に(理論上は)なれるらしい。実施は実務経験が必要だからそう簡単にはなれないけど、高齢化が進んでいる職種らしいから後々いいことがあるかもしれない。
ぼんやりと考えている理想の老後の生活像のひとつは、風力発電所の近くの小屋で風車を眺めながら翻訳をすることなんだけど、果たしてそんな仕事が本当にあるのかについては、夢を壊さないように深く考えていない。
この日記を書いているMac Book Airの供給電力は、たぶん天然ガスを燃やしてできた蒸気の力でぶん回したタービンから作られていて、それが山の間の巨大な送電線を光とほとんど同じ速さで通って家の前の電線までやってきて、変換機でいい感じの電圧になって、アダプタの中のコイルで直流に変えられて、注入されている。個人的に、遠くのものが目の前にあるのは結構惹かれる。
問題はこんな感じ。
政治については、財政とか政策とか政党政治とかそこらへんの基礎知識が全然ないので、雰囲気を掴むために入門書のようなものをダラダラ読んでいる。
↑タイトル通り、現場(NPO)の立場からだったからやや偏っていたけど、網羅的でとても良かった。
↑社会科学やっている人全員の必読書にしてほしいくらいいい本だった。「神の見えざる手」というが、実際はめちゃくちゃ政治が経済を動かしてるよね、という話。で、それってどんな塩梅でやるのがベストなのか?という問い。その観点がないと、そもそも社会を語れないようにすら思う。
他にもいろいろ。
これも、国民民主が議席を伸ばしたのが大きい。衆院選は、裏金で自民が不利なのは分かっていたんだけど(日本人は、消費税とか裏金とか、そういう自分が損する誰かが得する、という話がとてもセンシティブだ。)高齢者優遇やポピュリズムに訴えない、「まともそうな」政党がようやく受け皿になってくれた感じがする。
色々魅力的なところはあるんだけど、とにかく見せ方が上手いなと思う。万人に共通する手取り増から入って、ゆくゆくは社会保険料の高齢者負担の見直しに切り込んでいってほしい。細かいけど、高等教育の無償化に慎重なところも推せる。四年生大学を無償化したって技術も知識もない人間が増えるだけだから。大学予算にはお金を出してほしいけど。
↑ワクワクする内容だから見てほしい
午後、名古屋駅の方に出る。
ユニクロでゆったりとしたスウェットの上下、フレッドペリーで黒のトラックズボンを買った。
しおりはヒマつぶし用のルービックキューブを買っていた。
夜はふるさと納税で届いたズワイ蟹を鍋にした。ボールのようなしおりの身体。寝る前に六面そろえ切っていて感心した。
↑日本は制度はしっかりしているのに、空気読みすぎで男性育休取得が進まない、だから男性育休を義務化せよ。という主張。それができたら苦労しないけど、何かの間違いでそうなればいいし、たぶん非財務情報の開示義務化でなんやかんや結構進むと思う。そもそも少子化を止めるには、どちらかといえば、育休とっても役に立たない男性と、そもそも結婚するのに向いていない男性(それは女性も)の母数を減らすことのほうが大事かも。(僕はそれは社会構造というよりも社会意識のせいだと思っていて、研究する価値があるかもしれない)
↑古典。そもそも何で日本の企業社会ってこんなビミョーな感じになっているんだっけ?というのが腑に落ちる。サラリーマン辛い時に読むと、こういう自己客観の仕方があるんだなと思った。
↑こういう小説を書きたいな。カミュの複雑な生い立ちも垣間見えていい。耳が不自由な母親と、フランス人なのにアルジェリア育ちという複雑なアイデンティティがあったんだよね。