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ひなたを歩こう



"日なたを歩かないと、なんだか人生もったいない。"

私が好きな作家の短編集の中にあるセリフ。
大いに共感したと共に、素敵な言葉だと思うフレーズ。


私は日なたを歩いて自分の分身として映る影を見ることが好きだ。
太陽があるから影は存在するし、影は光があることを証明する。


私は強度の片頭痛持ちで天気によって健康状態が左右される。
日照りが強い日は、サングラスが無いと頭痛になるし、
雨の日の前日も、低気圧で必ず頭痛薬を飲んでいる。
目を開けていられないほど、早く横になりたいと思うほど、
頭痛に悩み、薬を手放せないにも関わらず
私は晴れの日も雨の日も大好きだ。



私の名前は自然に関する名前なので、
太陽が出ていると太陽への憧れを大きく感じ、
いつもより一層笑顔で過ごそうと思える。
毎分毎秒表情が変わる青空を見上げ、会話することで心地良いと思える。
まさに光合成するように日光に当たればエネルギーが蓄えられるのかも。
一方で雨の日は、雨の日だからこそ聴きたい音楽がある。
雨の日にしか感じられない匂いがある。
雨の日だけ少し特別に感じる信号や道路の輝きがある。
夜の雨の日は特に、傘を閉じて歩いてみたい、そんな日もある。
雨の日は「普通」と感じられるものに対して特別な気分になることが多い。


雨の日には日なたが現れない。
なぜなら日なたは太陽の輝きによって生まれる光と影の光の方のことを指すから。
太陽が無い時には光も影も生まれない。

でも本当にそうかな。
例えば夜道を歩いている時、歩道にある蛍光灯に照らされた自分、影が現れる。
蛍光灯に近づくにつれて自分の影が横から前に移り、
サイズも大きな影から小さい影になっていく。
蛍光灯を過ぎたら影は歩く場所を導くかのように前に現れ、
また大きくなって次第に暗闇に消えていく。
私はこの影が移り変わる瞬間を観察することが好き。
夜遅くに友達と別れて帰路に着く時、
虚無な心から少しポワっと稚心を蘇らせるように、影と会話するようにして歩く。

「影が無い物は死んでいる」とよく言う。
であれば、影があるならみんな生きている訳で。
私といつも一緒に歩くぬいぐるみにも影ができる。
つまり正真正銘の「いきもの」だと言える。



また以前、出勤時に空を見上げて空と会話すると気分が良くなる、
ということを共有した時に
出勤時間が星が見えるくらいに早すぎて青空は見れない。とか、
曇りなのに別に良い天気でもないけど?
という意見をもらった。

先述の、光と影や雨の日の考え方のように少し視点を変えてみてはどうかと思う。
星が見えるくらいの時間に早起きして憂鬱な気分で出勤するようなときでも
例えば、昨日のオリオン座は正面にあったのに今日は左側に寄ってる!
という地球と宇宙の感動を味わえるのではないだろうか。
星座に限らず、ひょっとしたらお気に入りの星が見つかるかもしれない。
あのオレンジに光る星はなんだろうか、
そう考えれば毎日そのオレンジの星の場所を探して会話をして
1日のスタートを上向いて始められるのではないだろうか。



こうして視点を変えて、幸せの基準値を下げて
考え方から日なたを歩くようにすれば
きっともっと人生を楽しい気分で過ごせるだろうと思う。



新しくやってきた5月も前向きに!!

明日も晴れますように·͜· ꕤ︎︎

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