『レヴィナスの時間論: 『時間と他者』を読む』内田 樹 (著)
と「天上天下唯我独尊」
はじめにGWは1日の出勤を挟んで、10日間まとまった時間ができたので、待ちわびていた内田樹(以下、内田老師)の『レヴィナスの時間論』をじっくり読むことができた。
以下、本書の感想と、内田老師について、そして本書を読んで思い出した高校時代のエピソードについて書いていく。私の高校は仏教校で、当時は言語化できなかった宗教的実感というものを、本書を通じて言語化することに取り組むことができたと思っている。後半で詳述するが、「他不是吾」というエピソードを初めて聞いた時の衝撃や、「天上天下