ケガをした子猫に出会った日

子供のとき、段ボールに入って捨てられている子猫を連れて家に帰るというシチュエーションを夢見ていた頃があってもそれに出会うことはありませんでしたが、今日なんと、段ボールには入っていなかったけれど足を引き摺りながら草の陰に身を潜めた子猫を見つけました。

ちょうど義実家を訪れたときに、まるでなんとか目にとめてもらうためかのようにどこからともなくやってきたのです。

その姿を見るや否や義母は
よう触れんあんたたち連れて帰ったらええやんなんとかしてや。このままいても困る、うちの敷地に入ってきたらどうするん。
その反応は我が家の家族全員が眉をひそめました。

我が家には子犬が来たばかりなので到底引き取ることも出来ず、一度家に帰り裏の家の方に相談すると、即動いて下さりまずは子猫を保護してくれるというのです。

戻ってみるといた場所に子猫はいませんでした。
ここぞとばかりに義母が言ってきた言葉に心底軽蔑しました。
ねこは夕方になると家に帰るんだよ、そうらしいよ、あー良かった気持ち悪かった、スッキリした。家に帰ったんだな!

猫は夕方になると家に帰る、というフレーズにすがって必死に片付けようとしていたその醜い姿。本当にダサかったし、人としての道徳倫理に著しく欠けているし、この人は間違えて人間にうまれてきたんだな、本来はハエかなにかだったんだと思いました。

家に帰れる状態ではないことは、誰がみてもわかっていましたし、5歳の息子でさえそんなわけないと感じていました。
周辺を探してみると、案の定近くの駐車場にうずくまっていました。抵抗する力もほとんどなく、箱に入れられて連れて帰りました。

一部始終に立ち会った息子とは、子猫の無事を祈り、助けが必要な命について話し合うことが出来たので良かったです。

義母さん、来世はハエですね。

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