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大人になった今、振り返る「脇見恐怖症」(専門学校時代)

こんばんは。魔王です。

今回は専門学校時代のエピソードを述べていきたいと思います。この頃は結構暗黒時代で、暗いエピソードばかりです(笑)。

1・脇見恐怖症らしき男、実家を発つ

人との比較に明け暮れた高校時代もいつの間にか過ぎ去っていき、僕は調理師の専門学校に進みました。「料理界の東大」と言われるくらい有名な学校で、大阪と東京に校舎がありますが、僕は本校のある大阪に進みました。

実家を発つ前日の夜、普段寡黙な父親が「家族写真を撮ろうと言ってきました。」前々回の記事だったかで、僕はマザコンだと書いたように実は父ともうまく目を合わせて話すことが出来ません。思うに、部屋でゲームをやっていると父が露骨なイヤそうな顔をして「はあ~、勉強はせんとね?(怒)」と嫌味っぽく言われるので、いつしか父に対しても苦手意識を抱くようになっていたようです。

以来、現在31歳ですが、母親とは月に一回通話をしますが、父とは年に一度父の日に通話して、実家に帰ってもなんとなく会話がぎこちない、といった関係が続いています。

内弁慶の私は、家ではよくしゃべるけど学校では「あ、う、・・」くらいしか喋れないという感じで、父に対しても若干そういう感じでした。(学校では基本的に喋れないけど、手を挙げて発表するときはみんなから注目される緊張感や手を挙げて喋れない子に対する優越感とかあったので、発表することは好きでした。このことは、また別の機会に語りたいと思います。)

2・寮生活、友達出来ず、食堂で独りぼっち

入学し寮生活が始まります。中学・高校のクラス替えと同じような感じで、みんな次々と友達になっていく中で、僕一人だけが取り残されました。(他にも孤立していた子はいたかもしれないけど、悲しいかな、やっぱり人間不安になると視野が狭くなって自分のことしか考えられなくなるのですね)

僕はある日思い切って、近くの部屋でたむろして遊んでいたグループに声を掛けました。そうするとみんな「おう一緒に遊ぼうや!」と気軽に声をかけてくれました。しばらく5~6人で会話し(僕は会話に上手く参加できず、必死に相づちを打って付いて行ってる感じ)僕はそのうちの二人と一緒に移動して部屋でゲーム(プレステ3のバーチャファイター5)をしました。

和やかな時間を過ごし、翌朝です。前日の二人と廊下ですれ違ったのですが「昨日は楽しかったね」の後の会話が続きませんでした。前からそうなんですが、内弁慶のせいか学校とかでも僕は同級生にタメ口で話すのが苦手で、つい敬語になってしまうのです。彼らの怪訝そうな視線を感じながら部屋に戻りました。

日が経つにつれて僕は誰とも喋らなくなり、一階の食堂でもみんなワイワイ騒いでいる中一人で黙々と食べていました。会話に入りたいという気持ちがあるのですが、どうしても人と目を合わせると体が硬直してしまい、その緊張に耐えられず、結局一人を選択してしまうのです。だったら、最初から寮生活を選ばなければ良いじゃないか。この時代の私は人と目を合わせるのは怖い、でもみんなと仲良くしたい、みんなと同じように彼女だって作りたい、そして入学パンフレットに載っている寮生活している先輩たちの楽しそうな顔を見て、ここに入れば自分も変われるかもしれない、と思って寮生活を選択しました。しかし、実際に入ってみたら、やっぱり人と視線を合わせることが怖くて高校時代と何一つ変わらない暗い青春時代を過ごすこととなったのです。

また、食堂では関西圏で夕方に放送されていた「ちちんぷいぷい」の声を背中で聞いていたことが今でも印象的です。

3・食い意地の張った専門学校時代、学校では美食をたらふく食い、バイトでは役立たず

私が進学した学校は超有名校で、多くの人がCMとかテレビ番組で一度は聞いたことがあるであろう学校でした。そのため、授業では世界各国の料理をプロの料理人が黒板の前で調理しながら、それを食べることが出来ました。まあ、ハッキリ言ってメチャクチャおいしかったです(笑)。学校では基本的にずっと一人でしたが、食べるのが楽しみだったと言っても過言ではありません。


そんな中、入学して半年ほど経った9月に担任の先生から「経験にもなるし、バイトをやってみないか?」と声をかけられます。そして「ここ今募集してるから、ここ行けや」ということでとあるフレンチレストランでバイトすることになりました。

比較的若めのシェフが面接し、なぜか笑われました(どうも人の視線が怖くて挙動不審な僕は、人から見ると面白く見えるようです、とはいえ笑われるのは快感もあり、個人的には嬉しい気持ちになりました)そして翌日からバイトすることになります。

しかし、人の視線が怖かったり、染みついた挙動不審な動きは厨房では目障りに写り、「お前もっとチャキチャキ動けや」「もう要らん!買い物リスト渡すから百均行ってこい!厨房には入るな!」となってしまい、結局料理の修行など夢のまた夢のまま、買いパシリを4か月間くらい続けてバイトを辞めることになりました。

                  それではまた。

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