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トイレを出るときに電気を点けてしまうメカニズム

こんにちは。ばたおです。

最近、というか結構前からか。
ある悩み事がある。

それは、

トイレを出る時に電気を点けてしまうこと

どういうことかと言うと、トイレを出る時に電気を点けてしまうのだ。
ふつう、トイレを出る時は電気を消すと思うのだが、トイレを出る時に電気を点けてしまう。

一体何が起こっているのか、これから説明していく。

第一章    暗くて明るい部屋

「トイレを出る時に電気を点ける」ということは、「トイレにいる間は電気が点いていない」ということだ、というのはお分かりいただけるだろうか。
もともと電気が点いていたら、「点ける」ことはできないからだ。

そんな真っ暗なトイレでおまえちゃんと便器にshootできるのかよ

と、思ったそこのあなた。
あなたは正しい。まともだ。その生活を続けるといい。
ただ、まとも故に、見えない事実というものもある。

私は、暗闇の中でもちゃ〜んと便器にうんこをshootできる、というわけではない。
もちろん、便器の外にぶっぱなしているわけでもない。

じゃあどういうことかっていうと、実はトイレは全然真っ暗なんかじゃなく、ふつうに明るいんだ。
便器もうんこもはっきり見える。
電気が点いていないのに、だ。

ちなみにウチのトイレには窓はない。

あなたは、こう思うだろう。
窓もなく、電気も点いていないトイレが明るいはずはない、と。

しかし明るいのだ。

その光は一体どこから来ているのか。
まともな生活を送っているあなたには想像もつかないだろう。
いや、勘のいい人ならそろそろ分かる頃だろうか。

この光は、廊下の明かりなのだ。

そう、トイレの扉は開けっ放しなのである。
一人暮らしも離れてくると、トイレの扉くらい閉めなくても良くなるのである。
廊下が少しくらい臭くなっても、良いのである。

臭いだけなら、良かったのだが…

これが暗くて明るい部屋の正体。
開け放されたトイレの扉は、災いの一因となる。


第二章    行動原理

ここからは、トイレに出入りする際の行動原理を紐解く。
ここでは電気の明暗を切り替える、「スイッチを押す」という行動に焦点を当てる。

入室時の点灯プロセス

ふつうであれば人はトイレに入った時、電気を点ける。
それはなぜか。暗いからだ。
暗いと便器が見えず、うんこがあらぬ方向に飛んでいってしまう可能性がある。
それでは困るので、人は電気を点ける。

つまり、入室時に人はまず「電気が点いていないトイレは暗い」という事実を認識し、「暗いと困るから明るくしたい」という思考を経て「電気を点けるためにスイッチを押す」という行動に出る。

退室時の消灯プロセス

退室時、ふつうであれば電気を消す。
このときはどんなプロセスを踏むだろうか。

入室時と同じように考えれば、まず「電気が点いている」という事実を認識し、「電気が点きっぱなしではもったいないから電気を消さなければ」という思考を経て「電気を消すためにスイッチを押す」という行動に出る、と言ったところか。

しかし、これは誤りである。

トイレを出る時を思い出してほしい。
まず扉を開け、電気を消し、外に出て、扉を閉める、という流れがふつうかと思う。
ここで、電気を消すまでの間、トイレに背中を向けていることにお気づきだろうか。

つまり、電気が点いている事実を認識することはないのである。

正しくは、「トイレから退室する」という事実に対し条件反射的に(電気が点いているかは未確認だが)「電気を消すためにスイッチを押す」という行動に出るのである。
すなわち、ただ癖でスイッチを押しているということだ。

ふつうならば、トイレを出る時には電気が点いているはずなので、このプロセスでも問題なく消灯することができる。


第三章    点灯のメカニズム

私の場合、トイレの扉が開け放しなので、廊下の明かりによってトイレは常に明るい状態となる。

すなわち入室時、「電気が点いていないトイレは暗い」という認識がゴッソリ抜け落ちるのである。
結果として当然、「電気を点けるためのスイッチを押す」という行動には辿りつかない。

暗くて明るい部屋が完成する。

退室時、「トイレから退室する」という条件に対し反射的に「電気を消すためにスイッチを押す」。
しかし実際にはもともと電気は点いていない。
電気を消すために押したはずのスイッチは、電気を点けるスイッチに変貌する。

これが、トイレを出る時に電気を点けてしまうメカニズムの全貌である。




ここで私が言いたいのは、私が出た後のトイレの電気が点いていた時、決して、電気を消し忘れたままトイレから出てきたわけではない、ということだ。
むしろ、消灯の癖が身体に染み付いているからこそ起こる、悲しい事故なのである。








嘘だ。ふつうに消し忘れて出てきちゃっただけの時もある。

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