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自分の人生をみつめる機会を作るには?

ライフロールを自覚すると、キャリアの見え方が変わるかも!?

皆さん「ライフ・キャリア・レインボー」という言葉をご存知ですか?
1950年代に米国の教育学者、ドナルド・E・スーパーが発表したキャリア理論で、キャリアコンサルタントの方にはお馴染みの理論ですよね。

スーパー氏はキャリアについて「(単なる仕事を意味するのではなく)、人生全般にわたり、社会や家庭でさまざまな役割(ライフロール)の経験を積み重ねて初めて自分のキャリアが形成される」と提唱しています。

また私たちは、生涯を通じて下記8つの役割を1つ、あるいは複数を並行しこなしながら日々の生活を送っていくとされます。

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【8つの役割(ライフロール)とは…】
①子ども
 親と関わる役割
 幼いころは、子どもとしての役割がほとんど
②学生
 学ぶ立場にある生徒や学生
 働きながら学ぶ人、学びなおしなども
③職業人
 仕事をする立場、アルバイトなども含む
④配偶者
 夫・妻の役割
 法律上の夫婦ではなくても
 共に生活を送るパートナーとしての役割
⑤家庭人
 家族の一員としての役割、家事をする役割
⑥親
 子どもを養育する役割
⑦市民
 社会の一員としての役割
 ボランティアや地域貢献活動も
⑧余暇を楽しむ人
 趣味やスポーツなど、好きなことをして楽しむ役割

スーパー氏は、この8つを生涯におけるライフロールの始まりと終わり、相互の重なり合いを「ライフ・キャリア・レインボー」(通称、「キャリアの虹」)と呼ぶ図に表しています。

現職での悩みを抱えている方や、今後のキャリアビジョンについて悩まれている方はこの8つの役割について考えてみてはいかがでしょうか。

今はどの役割を持っていて、一番重要度の高いものはどれか?5年後10年後は何が増えていそうで、何は減っていそうか?
「ある・なし」だけでなく、同じ役割の中でも重要度や重要にしていきたいものを見つめなおしてみるとキャリアの見方が変わってくるかもしれません。

ライフキャリアレインボーが注目されている理由

定年後の人生を充実させるため
ライフキャリアに注目が集まるようになったのは、「人生100年時代」が背景の1つとしてあげられます。

人生が100年に延びると想定されている現在は、定年後のセカンドライフも視野に入れて自分の生き方を考える必要があるのです。

日本では特に長寿化が進んでいることもあり、これまでの人生80年の人生設計のモデルとは違う、新しい「生き方」が必要と言われています。

終身雇用が一般的だった頃は定年までその企業でしっかり働き、その後は余暇を楽しむというモデルでした。しかし人生100年時代では、定年後も人生は約30~40年続きます。

その時に備えてお金や余暇の過ごし方を含む「生き方」を考えなければならないのです。

子育てをしながら仕事をするため
子育てと仕事を両立させるためにもライフキャリアレインボーを描く必要があります。

自身のライフキャリアを見つめて役割が明確になれば、その役割の割合を全うすることに集中して両立できるようになるのです。

現実が理想と違ってストレスになることもあるかもしれません。しかし子育ての役割が終わればその理想を再び追いかけることができる、とわかれば現状の業務内容の範囲で成果を出すことに集中できるでしょう。

育児は女性だけでなく男性も関わる問題です。パートナーと一緒に自身のライフキャリアレインボーを描くことで将来を見据え、子育てと仕事を両立させていきましょう。


まとめ

ライフキャリアレインボーは、自分の人生をみつめるとても良い機会になります。多忙な毎日の中で、ゆっくり自分の人生をみつめる時間は貴重です。ぜひ、一度、あなたの虹を描いてみてください。

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