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人に対する怒りから自分を守るには

 人に対する怒りから自分を守るためには。

怒ることが何だか嫌だったり、辛かったり、居心地が悪く、「なければ楽なのになぁ。」と思うことがスタートだと思います。

そこに気づかずスルーしてしまうと、後が続きません。

何とかしたいなぁと思うことから始めてください。

仏教で言うところの「苦を知る」ということです。

(なので、私は怒るのが好きだし、怒るのがしんどいなんて思ったこと無い。という人にはこのやり方は、向いてないかもしれません。)

次に、怒りを感じている相手が幸せになってほしいなぁ、苦しまないで欲しいなぁと願います。

「・・・・・・・?」ってなりますよね。

当然です。それが普通の反応です。

怒っている相手の幸せを願う?まさか。

むしろ不幸になって欲しい。

それがいつもの反応です。

でも、そっちの方に行くと、何時まで経っても怒りがおさまらないことは、どなたも経験済みですね。

ですので、もうこれ以上怒りの炎に油を注ぎたくなければ、脳の命令に逆らって下さい。

180度反対のことを思います。

大ジャンプです。

コペルニクス的転回です。

そうそう簡単にはできません。ですが、これは自分のためにしていることだということ。

それから、人間の脳は残念ながら時々間違った命令を下すことがあり、すぐ怒るというのもその一つだということを思い出すと、少しはマシかもしれません。

でも初めは勿論、無理やりです。
脳の執拗な抵抗に会いながら無理やり自分としては非合理な願いをします。

脳からチクチクと、「そんな馬鹿げたことはやめろ」の命令が来ますが、それをスルーしながら何度も何度も「幸せでありますように」と唱えます。

するとその内、「もしかしたら、相手も辛いのかもしれない」とチラッと、思えたりします。

最初は時間がかかりますが・・・・

そして、なおもしつこく相手の幸せを願っていると、何となくさっきまでのカッカした感じが薄れてるのに気付くと思います。

もし気付いたらそれを忘れないように、じっくり味わって下さい。まるで牛が草を喰むように。

怒りは相手を変えたいというエネルギーです。
そして、怒りは大抵、相手に対する無理解から起こる気がします。

相手の生い立ちや、置かれている状況を詳しく知ると、「しょうがないかな」と思えることがあります。

私は、「なんであんなことするんだろう」と思える人にいろいろ質問して、相手のことを知ろうとしたことがありました。

すると、苦手だった相手がとんでもない状況であることが分かり、その人の行動の意味が理解できました。

(でも、どうしてもしんどい人からは、無理をせず、物理的に離れてくださいね。)

皆様の怒りが少しでもおさまりますように。そして、皆様の悩み苦しみが減りますように。

こんなこと偉そうに言っている私も、殆どの怒りっぱなしで出来ちゃいません。

少しずつ、ほんのちょっとでもできるように、努めたいと思います。